敬語と生き方
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デンマンさんへ
3月のホワイトデー前頃に買って1ヶ月が経ってしまいます。
どこで買ってもチョコなのですが
ちょうどこのホテルのチョコを見つけたので送ります。

もしかすると日本の郵便局で暖められたり、
機内で冷やされたり
表面が白くなってたらすいません。

その他、いろいろと雑に入れましたが。。。
マメ、ガム、Pinky は 最近気に入って、
カバンに入れて持ち歩いてます。
デンマンさんの迷惑そうな顔が思い浮かびますが、
たまには女の子の気分になってみてくださいね。
うららかな春のバンクーバーの街を歩きながら。。。
フードストアに向かう買いものついでにかんでください。
きっと、いい短歌が作れるでしょう。
小百合より

2008年4月1日
『八ツ橋とロマン (2008年4月8日)』より

デンマンさん。。。今日も小百合さんのお手紙ですか?

うへへへへ。。。もう、読み飽きましたか?
小百合さんのお手紙と敬語の事ですか?
小百合さんの上の手紙は“ます調”で書いてありますよね。かなりくだけた親しみのこもった手紙ですよう。もらってうれしくなるような手紙です。“。。。ください”と言う敬語も使っています。でも、慇懃無礼(いんぎんぶれい)になるほど、しつこい敬語はなく、自然な文章の流れになっていますよ。
つまり、小百合さんから親しみのこもったお手紙をいただいて、デンマンさんは見せびらかしたいのでござ~♪~ますか?
やだなあああぁ~。。。違いますよう。これには訳があるのですよう。
どのような。。。?
たまたまライブドアニュースを見ていたら次のような記事にお目にかかったのですよう。
正しい敬語を使っていますか?
2008年04月18日14時00分
【独女通信】

有美さん(25歳)が会社の先輩に同行して得意先に出かけたときのことだ。
「わざわざご足労いただきまして恐縮です」相手先の部長の丁寧な応対に「とんでもございません」と平身低頭で答えたのだが、帰路、先輩から「とんでもございません」は日本語としておかしいとの指摘を受けた。「とんでもない」は全体でひとつの形容詞。勝手に「ない」だけを切り離して、丁寧な言い方にすることはできない。「とんでもないことでございます」が正しいと言われても、巷で「とんでもございません」は乱用されているではないか!
昨年(2007年)、文化庁が発表した「敬語の指針」によると、褒められたことに対し、謙遜して否定する場合の言い方として、今まで誤用だった有美さんの「とんでもございません」は、適切な言葉と容認されるようになった。
指針によると敬語の用い方は、話し手が意図するか否かに関わらず、その敬語の表現により人間関係が表現されるとあります。
正しいつもりで使っている敬語が間違っていたり、勘違いで使っていると、とんでもない誤解を生んだり信用を失くすかもしれない。
転ばぬ先の杖。
独女のみなさま、早速、身近な例から敬語のお勉強をいたしましょう。
「だれか凸凹会社に資料を届けてくれないか?」と上司に言われたら、
「私が行かさせていただきます」はNG
「行かせて」が正解。
得意先で「お世話様でございます」はNG。
お世話さまは目上の人が立場の下の人に対して使う。
「いつも大変お世話になっています」が正解。
上司に「ご苦労さまでした」はNG。
ご苦労さまは目上の人が目下の人に使う言葉。
「お疲れさまでございました」が正解。
披露宴やパーティで久しぶりに会った人に駆け寄り、「こんな時でもないと、なかなかお会いできなくて」と話しかけたことはないだろうか?
これは葬儀会場でよく耳にする挨拶です。
喜びにあふれた披露宴会場や華やいだパーティ会場では、「こんな時でも」とはどんな時なんだ?
主催者、出席者の気持ちに水を挿します。
「ご無沙汰しています。このような華やかな会でお会いできて嬉しいです」がベスト。
職場の先輩にちょっとゴマをするつもりで、「先輩がいろいろ教えて下さるので助かっているんですよ」これもNG。
教えて下さるには、頼んでもいないのに相手がしてくれた、ちょっと迷惑というニュアンスが含まれる。
「先輩からいろいろ教えていただいているので、助かっているのですよ」がベスト。
いただくには、頼んだことについて相手がしてくれて本当に有難い感謝が含まれる。
くれぐれも誤用のないように。
職場で電話を受ける時の「いつもお世話になっています」に間違いはない。
けれど付き合いのない会社や、初めて電話をかけてきた人に、この敬語は相手を困惑させる。
ではどう言えばいいのだろう?
心をこめて、「お電話ありがとうございます」がグーグーグー♪
by (オフィスエムツー/佐枝せつこ)
『独女は正しい敬語を使っているだろうか?』より
上のニュース記事を読んでね、僕はしみじみと考えさせられましたよう。
なにをでござ~♪~ますか?
もし、敬語の試験を受けたら僕は落第点を取ってしまいますよう。僕にとって敬語と言うのは、小百合さんが手紙の中で使っている程度の敬語ですよ。僕は卑弥子さんと違って“ござ~♪~ます”なんて、これまでの人生で一度も使ったことがないですよう。
どうしてでござ~♪~ますか?
自分の口から出るような言葉とは思えないのですよう。無理矢理台本を読まされているような気になってしまいますよう。体中が痒くなるような、そういう異常な気分に陥(おちい)るのですよう。
そう言うものでござ~♪~ますか?おほほほほ。。。
卑弥子さんは、ずいぶんと“ござ~♪~ます”を使っているけれど、違和感はないのですか?
ござ~♪~ませんわ。あたくしのトレードマークでござ~♪~ますから。うしししし。。。
うん、うん、うん。。。確かにそうですよう。でも、卑弥子さんと僕の対話を読んで、中には卑弥子さんの“ござ~♪~ます”を読むのがイヤで他のサイトに行ってしまう人も居ると思うのですよう。
どうしてでござ~♪~ますか?
どことなく、ふざけているようでしょう?卑弥子さんも、そう思いませんか?
あたくしが、自分でふざけていると思うはずがござ~♪~ませんわ。デンマンさんが“ござ~♪~ます”を使えとおっしゃったから、あたくしは使い始めたのでござ~♪~ますわア。
それには訳があるのですよう。
どのような。。。?
つまり、できるだけト書きを書かないようにするためですよう。僕の記事は『レンゲ物語』も、この『小百合物語』も対話形式になっていますよ。
そうでござ~♪~ますわね。
。。。と、卑弥子さんが言いました。。。と、デンマンが言いました。。。と言うようなト書きをすべて省いて書いているのですよう。さらに会話文を示す「 」も省いているのですよう。
つまり、誰が話しているのかが文章を読めば分かるように、デンマンさんは第一人称を変えているのですわね。あたくしが“ござ~♪~ます”を使っているのも、そのためですね?
その通りですよう。卑弥子さんの場合には“あたくし”をつかう。僕は“僕”を使うから、どちらが話しているのか?主語を書く場合には、出だしですぐに分かる。
そうでござ~♪~ますわね。
ところが、英語でこれをやろうとするとまず不可能ですよう。
どうしてでござ~♪~ますか?
日本語と違って敬語がない。全くないわけじゃないけれど、日本語の敬語と比べれば、ないに等しい。しかも、第一人称は“I”以外にないのですよ。日本語にはおびただしい数の“I”に当たる第一人称がある。僕が思いつくだけでも次の通りですよう。
日本語の第一人称のいろいろ
吾輩は猫である。


俺、オレ、オレッチ、私、あたし、あたくし、
わたくし、うち、あたい、あちき、わちき、
わらわ、手前、テメー、僕、ボク、自分、
我、我輩(わがはい)、麻呂、拙者(せっしゃ)、
みども、朕(ちん)、余(よ)、予(よ)、。。。
“朕(ちん)は。。。”と、でだしで言っただけで、日本人ならば誰がしゃべっているかがすぐに分かる。日本でこの第一人称を使えるのは一人しか居ない。つまり、天皇だけです。昭和天皇が使ったのを僕はニュース映画で見たことがありますが、現在の天皇が使ったのを聞いたことはありません。多分、もう使わないのではないか?
。。。んで、英語では“I”という第一人称が一つなのに、日本語にはどうしてこれほど第一人称がたくさんあるのでござ~♪~ますか?
雪の降らないところでは雪をあらわす単語はひとつあれば足りるのですよね。ところが雪の多い地方だと、いろいろの名の雪がある。エスキモー(イヌイット)の言葉には、さまざまな雪を表す言葉がありますよ。さらさら雪、ボタン雪、ザラメ雪、細雪(ささめゆき)、。。。にあたる別々の単語があるのですよう。
。。。と言う事は、日本では、一人一人がさまざまな人格になれる。つまり、日本人は多重人格者なのござ~♪~ますか?