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☆=☆☆☆☆☆
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二十四の瞳

2007年07月12日 17時40分58秒 | 邦画1951~1960年

 ☆二十四の瞳(1954年 日本 156分)

 監督・脚本/木下惠介 音楽/木下忠司

 出演/高峰秀子 天本英世 笠智衆 田村高広 月丘夢路 夏川静江 浦辺粂子

 

 ☆岬の分教場

 戦争を知らないぼくは、この作品をリアリズムをもって鑑賞することは難しい。

 だから、大学時代に初めて観たときもさほど軍国主義うんぬんについて怒りめいたものは感じられず、なんというのか天災のようなものに近いような、そんな印象を受けた。長じてから、というより年を食ってからそうでもなくなったけど、甘っちょろい大学生だった頃は、恥ずかしながらそんなものだった。

 で、話は変わるけど、この岬の分教場に、大学時代、ふとしたことから訪れることがあった。

 宮下さんという、土庄の港の近くのお宅のお嬢さん、たしか典子さんといわれたか、もうずいぶんと昔の話だけれども、ちょうど、大阪から帰郷された日に偶然そちらへ伺い、翌日、分教場を案内してくださった。ありがたかった。あとにもさきにも、小豆島へはそのときしか行ったことがなく、宮下さんへのお礼も告げられないまま、時を過ごしてしまったが、皆さん、お元気なのだろうか?

 ちなみに、小学校ではないけれども、幼稚園の同窓会はしたことがある。卒園して半世紀経った日、ぼくたちは年少組から年長組へ上がる際にご結婚された先生を訪ね、浜松まで出かけ、同窓会をした。ぼくたちは先生のことが大好きで、ちょうど、大石先生のような方だったこともあり、その同窓会のとき、しきりにこの映画がおもいだされたものだ。

 

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