子持ちカツラ
所在地 豊田市稲武町大野瀬
国道153号線を通って飯田方面に向かうたびに、
道路わきに立てられた「子持ちカツラ」の看板が
目に付き気にかかっていました。
一度それに従い入って行ったことがありましたが、
目的地に行き着けませんでした。今回は時間に余裕があったので、
山の細い作業道を分け入って行きました。
約400mほどあったでしょうか。
念願の「子持ちカツラ」に出会うことができました。
余談ながら、もう暫く、153号線を進めば、あの有名な
「月瀬の大杉」に出会うこともできます。
子持ちカツラです。
そばに表示板がありました。
表示板には次のような説明がありました。
子持ちカツラ
種別 稲武町指定天然記念物第1号
指定年月日 昭和58年7月7日
説明 根回り 6,2m 樹高 27,5m
目通り 5,7m (昭和58年1月調査9
最も太い木で180m、細いものでは20cm程度のもの
までが約50本、1株から群生しているために子持ち桂として
知られている。長い年月生育しているので、立ち枯れ木や倒木が
大小合わせて10本ほどもあって、これらが長い年月の間変遷して
、生育してきたことを偲ばせている。群生した株の中央部は、広くて
立ち木のないところがあり、1本の樹木としては、最盛期を
過ぎたものと思われる。明治22年に編成された稲橋地誌にも
これの記述があり「春ハ躑躅桜花渓間ニ爛漫タリ。秋ハ蜀錦満山ニ溢レ
細流皆金魚ヲ浮ブ。子持桂直立六・七丈其中ニ蟠ル。其風閨影画図
モ及バズ」と記されている。
(カツラ)
カツラ科の落葉高木で北海道から九州までの日本と中国
大陸の温帯林に分布。材は建築材、器具材に利用。(昭和59年3月)
注)公開されているNetを拝見すると根回り13,6mと記載されている
ものがあります。この数値は後年の調査によるものでしょう。