狷介不羈の寄留者TNの日々、沈思黙考

多くの失敗と後悔から得た考え方・捉え方・共感を持つ私が、独り静かに黙想、祈り、悔い改め、常識に囚われず根拠を問う。

カネミ油症事件から45年、沈黙を破る被害者

2013-09-24 10:46:29 | 食品
 NHK・Eテレ「ETV特集『毒と命~カネミ油症 母と子の記録~』」(2013年5月25日(土)、23:00~24:30.放送)
 上記放送を視聴しました。
 「カネミ油症事件とは、1968年に、PCBなどが混入した食用油を摂取した人々に障害等が発生した、主として福岡県、長崎県を中心とした西日本一帯の健康被害事件。」(ウィキペディアより)
 福岡県北九州市のカネミ倉庫の製造した食用の米糠油にPCB(ポリ塩化ビフェニール)が混入し、油の過熱によってダイオキシンが発生し、その油を摂取した人達に色素沈着や塩素挫瘡(クロルアクネ=にきび)、頭痛、手足のしびれ、肝機能障害等の症状が発生し、それらの症状は慢性化したり、その後遺症が残っています。
 また直接の被害者だけでは無く、その被害者から生まれて来た子供は、「黒い赤ちゃん」や口唇裂、肛門が無い等の「先天異常」の症状や障がい、奇形を伴っている事が多く有りました。
 被害者数について、「日本全国でおよそ1万4,000人が被害を訴えたが、認定患者数は2006年末現在で1,906人と少ない。」(ウィキペディアより)。
 被害者は事故発生当時から現在に至るまで、世間の無理解や認知度の低さから差別や偏見の苦しみに遭い、また認定基準の曖昧さから被害者として公的に認定されずに保障も受けられない苦しみも受けています。
 その様な中で、被害者は長年忍耐を伴う沈黙を保って来ましたが、最近になってようやく、公に社会や世間に向かっての「叫び」、訴えの発言が出来る様になりました。
 放送の中に出て来られた内の一人の女性は、風評被害から逃れる為に田舎から遠く離れた所を選んで就職しましたが、就職先で持っている症状がバレてしまい辞めざるを得なくなってしまいました。その後も様々な困難に遭って精神的に行き詰まり感を覚えて、自殺を考えたそうです。しかし一歩手前で踏みとどまり、次の意味深い言葉を想ったそうです。
 「今までの自分は今日で終わり。今からは新しい私が始まる。」
 この方がクリスチャンかどうかは解りませんが、この言葉を聞いて、聖書的な考えを持っておられるのではないかと思いました。もしかすると、その自殺の一歩手前の中に在った時に、神からの啓示が有ったのかも知れません。
 新約聖書・コリント人への手紙 第二5章17節「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。」
 また、例え困難な状況の中に在っても、「自殺は罪」になります。自分の命は自分のものでは無く、あくまでも創造主のものであるからです。創造主の持ち物である命を、勝手に殺めてはいけないのです。厳しい様ですが、その困難を運命として素直に受け入れる必要が有ります。
 チェルノブイリ原発事故、イラク戦争時のアメリカ軍使用の劣化ウラン弾、そして福島原発事故等の放射線被曝を受けた両親から生まれてくる先天異常を持った子供、また特に日本の高度経済成長期や現在の中国に多い食品内の毒性物質混入による影響、現在の米国をはじめとして我国においても言える、食品内の添加物や残留農薬、遺伝子組み換え成分、医薬品やワクチン、化粧品、石鹸、洗剤等に含まれる毒・有害物質による影響は、全て同じです。

 

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YouTube: 産まれた時から「カネミ油症被害者」中内孝一さん証言『食卓の肖像』


 

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YouTube: 映画「食卓の肖像」の行方






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