狷介不羈の寄留者TNの日々、沈思黙考

多くの失敗と後悔から得た考え方・捉え方・共感を持つ私が、独り静かに黙想、祈り、悔い改め、常識に囚われず根拠を問う。

「日本を滅ぼす〈世間の良識〉」を読む・・・無神論、国民主権、付和雷同、空気の全体主義、煽動、洗脳、他信、感情的、一時的、目先、幻想、平和ボケ、依存症、虚偽、矛盾、マスコミ……

2017-04-22 23:17:08 | 世間・空気
 次の本を読む。
「日本を滅ぼす〈世間の良識〉」(著者:森巣博氏、出版社:講談社、出版日:2011/10/20)

 私は普段から「群れ」の中に入る事を好まず、多数派や団体、組織、そして「世間」を、外から独り客観的に眺めて見る傾向に在る。そして、その世間一般的な多くの人達の傾向を批判的に思っている。
 その世間一般的な多くの人達が傾向とする所として、付和雷同する所、馴れ合い迎合する所、「自信」が無く自分を疑い他人を信じる所、周囲の反応に頭を下げている所、主体性が無く自分で考えたり自分で勉強しない所、精神的に自立せず依存している所、安易に共助に頼り自助努力をしない所、空気・雰囲気を読んで流されている所、仲間外れを怖れている所、洗脳され煽られやすい所、一時的な感情で動く所、感情的・情緒的で論理的思考の無い所、他人の承認を得る為に自分を失っている所、発言する言葉に裏付け・理由・根拠が無い所、自分の内に規準・規範を持たない所、希望的観測をして現実を見ない所、一般論・常識を重視して真実・事実に興味の無い所、世俗的で無神論者である所、夢・欲望を見て運命を悟らない所……等が見られる。私は、それらを全て否定し、間違いであると考え、それらの反対を行っている。
 故に、私は普段から世間一般とは異なる状態に在る為に、大概変人扱いされ、異常な人間に思われ、嫌われ、笑われ、バッシングを受け、様々なレッテルを貼られる傾向に在る。
 しかし、私は世間を疑い、自分を信じている。他人の評価や判断を信じずに無視して、自分の判断を信じているのである。つまり、私は「自信」を持っており、「他信」を持っていないのである。決して自分を卑下等はしておらず、異なる存在である事に独自性・自尊心・誇りを感じている。また元来からへそ曲がり、捻くれ者、天の邪鬼な私は、敢えて周囲と異なった事をしようと考える程である。
 更に、私には神への信仰心が有る。神を信じる「神信」を精神・心の土台として、その上に「自信」を築いている。「神信」を基礎とした「自信」は、他人からの煽りには動揺せず、泰然自若となる。勿論、私は今までに失敗だらけで完璧では無いが、その失敗の経験が更に確乎不動に繋がるものである。そして今に至っては、異なる事を「運命」と悟る事が出来ている。
 その様に、私は周囲と異なっているからといって、それが悪い事とは全く思っていないのであり、逆に周囲の方が間違っていると思っているのである。
 自分の判断のレベルを高める為には、先ず確かな判断基準を持つ事が必要である。私の場合は、「聖書」を規準としている。その規範の上に、様々な知識・教養を積んでいく。様々な多くの情報に対して、その規準を基に判断して取捨選択をする。その様に、規範・知識・教養・情報・経験による高い判断力が作られる。よって、その為には自分で勉強する事が必要となる。
 普段から世間・周囲を批判的に見ている私は、本書のタイトルをひと目見て「共感」し、読んでみる事にした。
 ところで、現日本国憲法は、アメリカが「性善説」を基にして作ったものである。しかし、聖書は「性悪説」である。その憲法は、「国家主権」を抑え込んで「国民主権」を強調している。しかし、国家は何も政府の事だけを指しているのでは無い。国家の中には家族や個人も含まれている。そして、その国民主権を謳う下で、裁判員裁判、選挙権、民主主義、人権、個人主義が強調されている。素人が感情で裁く裁判は間違いである。ろくに知識や教養を持たない者が投票する事で、間違った政治家が当選する事となる。左翼のマスコミや外国スパイに煽られ洗脳された世論が形成される事で、政府が動揺し、議会の機能は麻痺する事となる。人権・自由・個人を強調しすぎると、運命・使命・責任・義務・公への奉仕が蔑ろになる。
 タイトルに在る「世間の良識」、これは前述までの様に、井戸端会議の噂話、風評、空気・雰囲気・流行、周囲の反応、マスコミによる世論形成と誘導・洗脳、マスコミ・日教組・学校教科書による自虐史観の歴史認識、マスコミが流す国際情勢や社会問題、戦後のアメリカ的民主主義、アメリカナイズされた食生活と医療……等が挙げられる。それらを信じる事で、自分を失い、周囲に流されてしなう事となる。そして、その様な世間・国民の性格・傾向が在る中での国民主権が、本書のタイトル通りに「日本を滅ぼす」事となるのである。
 以上は、本書のタイトルに関しての、私の普段から持っている考え、捉え方である。
 次に、本書の内容に関してのものとする。
 著者は海外在住である事から、日本を客観的に観察して述べている。2011年(平成23年)10月出版であり、当時は民主党(現・民進党)政権時であった。また、その前は自民党であった。2006~2007年の第一次安倍政権の時には、教育改革や官僚機構・公務員制度の改革等を断行したが、マスコミのスキャンダル攻勢等によって足を引っ張られる形で、首相の持っている理念を出し切れないまま1年弱で終わってしまった。その後の自民党政権は凋落傾向にあり、マスコミも政権交代を煽っていた事から、変革を期待させられた世間一般の有権者達が誘導される形で、民主党に投票していた。
 しかし、民主党はその世間一般の有権者の期待に答えるべく結果を残せなかった。その間には、本書出版と同じ年3月に起きた東北地方太平洋沖地震と福島第一原子力発電所事故の東日本大震災が有った。しかし、民主党は想定外で上手く対応する事が出来なかった。また原発事故によって、利権、原発マフィア、情報隠蔽、政府広報のマスコミ、御用学者、そして事故後の福島県人の方々に対する棄民政策が明らかとなった。
 著者は、その変わらない日本の「現実」を海外から見て憂い、愛国心を基に批判し忠告する。倒れた者を更に叩くマスコミ、事実を伝えないマスコミ、政治家の利潤の私益化、世間の報道ヒステリー……等と、政府、マスコミ、世間一般国民に対する批判や皮肉は、私が「共感」するものが多い。
 国民主権については、前述において私の捉え方としてのデメリットを述べたが、著者はその国民主権の利用の仕方として、押し付けられるのでは無く、自由意志の下に情報を検索し、検証し、判断する事は良いと述べる。嘘や情報隠蔽をするマスコミを当てにせずに

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  ・2016/04/10付:「『希望的観測』で曇らせた眼鏡で夢・幻想を見ている世間の人達・・・現実、本質、そして運命が見えず」
  ・2016/04/17付:「国民主権は国を滅ぼす・・・裁判員裁判、選挙権、民主主義、人権、個人主義、低俗な世論に動揺する国家」
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日本を滅ぼす〈世間の良識〉    「日本を滅ぼす〈世間の良識〉」(著者:森巣博氏、出版社:講談社、出版日:2011/10/20)