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古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の二十八

2016年04月14日 07時50分16秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「漂流外国物語」第八ページ、上の五~六行目

 

解読 内食物ニ致居候処、廿四日目ニ右白下砂糖三挺喰仕舞

    候ニ付、此上何日洋中ニ漂ひ居候程茂難計、此砂糖喰

読み (候)内、食物に致し居り候処、廿四日目に右白下砂糖三挺喰い仕舞

    候に付き、此の上何日洋中に漂い居り候程も計り難く、此の砂糖喰い

 

説明 「内」・・・三十六挺積み入れている砂糖の内。 「食物ニ致居候処」・・・食物として食べていた処。 「廿四日目ニ」・・・「日」が黒い点になっています。 「右」・・・「石」に見えますが、「右の砂糖」の内。 「白下砂糖」・・・白砂糖を製造する下地の意。これを精製して和三盆の様な真っ白な砂糖が出来る。(広辞苑) 「三挺喰仕舞」・・・三樽分食べて仕舞ったと言う事。「仕舞」の「舞」は読めませんが、文意から推定します。 「此の上何日」・・・何日の「日」は何度も出ますが、この様な書き方をします。 「漂ひ居候程茂難計」・・・大洋の中に何日漂流するか計算出来ない。


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