古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十七章 潮岬会合 その八十

2013年06月01日 05時20分56秒 | 古文書の初歩

 

 

潮岬会合「乍恐口上書」第七ページ、上の画像の一~二行目

解読 瀬付網代鰹、瀬嶋餌場計ニ而御座候。右為御

    断書附を以如斯御座候。已上。

読み瀬付き網代鰹瀬嶋餌場ばかりにて御座候。右お断りの為

    書き附けを以て斯くの如くにござ候。以上。

解説 「瀬付網代鰹」・・・瀬に集まった網代の鰹は。 「瀬嶋餌場計にて御座候」・・・通夜島の先の「瀬嶋」という餌場だけでございます。 「右為御断」・・・右お断りの為。「断」も極端な崩しで、教えて貰わなければ読めない字です。次の「書附」の「書」という字も特異な崩しです。形で覚える字。「書」の崩しは「出」に似た形も有るし、読みにくいです。 次の「を以」は比較的簡単。 次の「如斯」もちょっと読めません。「如」はひらかなの「め」の様な字。「斯」は一番上の「断」によく似ています。 続いて「御座候」も難解。慣用句ですから、形で覚える。 最後は「已上」・・・以上。「已」のオンは「イ」で、「すでに」と読む字。又「もって」と読む場合は「以」と同じで、今回の場合は「以上」と同じ意味になります。他に「巳」は「シ」で十二支の一つの「み」。「己」はオンは「キ」で「おのれ」。この三つの字は実生活にはあまり関係はないかも知れませんが、国語の知識として知っておいて下さい。、

 


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