古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十二章 送り一札之事 其の四

2015年10月23日 07時43分18秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「送り一札之事」第一頁、上の六~八行目

 

解読 浄土真宗ニ而當浦教徳寺旦那ニ紛無御座候。

    則寺手形相添差遣し候。為後日送り一札依而

    如件。

読み 浄土真宗にて、当浦教徳寺旦那に紛れ御座無く候。

  則ち寺手形相添え差し遣わし候。後日の為送り一札依って  くだんの如し。

解説 (宗旨は代々)「浄土真宗」・・・「真」、「宗」が難解です。 「當浦」・・・当村の事。 「教徳寺」・・・寺の名前。「教」が難しい。 「旦那」・・・「檀那」。「檀家」と同じ。その寺を菩提寺とする信者。 「紛無御座候」・・・紛れ御座無く候。・・・相違御座いません。 「則」・・・則ち。すなわち。そこで。その故。 「寺手形」・・・寺の証明書。宗門手形。 「相添」・・・「添」が難解です。本文と別に「寺手形」を添えていた事になります。 「差遣し候」・・・ここも読める字ではありません。 「為後日」・・・後日の為。ここも読むのは困難です。 「送り一札」・・・村役人からの証明書一通。 「依而如件」・・・依ってくだんの如し。依ってこの通りである。以下、村役人は塩津浦・新九郎、宛名は梅田村庄屋半兵衛ですが省略します。日付は天保八年正月です。


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