古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十六章 御廻文写し 其の四

2014年08月29日 07時42分53秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

「御廻文写し」第一頁、上の七~八行目

 

解読 手借等致が多く様に相成有之趣、相聞候。田畑

    賣買之義者、本銀返シ證文を以取引致候へ者

読み 手借りなど致しがたく様に相成りこれ有る趣相聞き候。

    田畑売買の義は、本銀返し証文を以て取引致し候えば、

 

解説 「手借」・・・「手」の次の字は「借」と習いました。「少しの助けを受ける。」と言う様な意味でしょうか。 「致が多く様ニ」・・・「多」の崩しは斜めの「こ」の様に見えます。変体仮名で「た」です。慣れるまでは難しい。 「様ニ相成有之趣」・・・文章としては少し変ですが、「の様に相成りこれ有る趣」・・・村所有の山で有るのに、少し助けを受ける事など難しい様になった趣旨。 「相聞候。」・・・聞きました。 「田畑賣買之義者」・・・田畑を売買する件については。 「本銀返シ證文を以」・・・元金を返済する契約の証書を差し出して。 「取引致候へ者」・・・取引致しそうらえば。取引したので。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿