古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十三章 乍恐奉願口上 其の三

2014年06月29日 05時06分11秒 | 古文書の初歩

 

 

「乍恐奉願口上」第一頁、上の五~六行目

解読 かつ、器械等御仕込も被為在候ハゝ、御拂下奉戴度

    奉願上候。若器械御仕込も不被為在候ハゝ、外方ニ而

読み 且つ、器械など御仕込みも在らせられ候わば、御払い下げ戴き奉り度く

    願い上げ奉り候。もし器械御仕込みも在らせられず候わば、外方にて

解説 「器械」・・・「器」は教えて貰わねば読めません。 「ホ」・・・「等」の崩し字。 「御仕込み」・・・器械設備を装置する事。 「被為在候ハゝ」・・・「被」は受け身や尊敬の意味の助動詞で、「・・・られ」等と読みます。「為」は使役の助動詞で、「せ」とか「させ」と読みます。「在」は「有」と同じで、ここの読み方は二つの助動詞のかさなりで、「有らせられ」と読みます。「在」の下は「候ハゝ」・・「そうらわば」です。 次のカタカナの「ワ」の様な字は「御」の崩しです。「御払い下げ」。 「奉戴度」・・・戴き奉りたく。 「願い上げ」の下が「候」。 「若」・・・「もし」。「若」と「器」は殆ど同じ字に見えます。 「不被為在」・・・否定の「不」が付いているので、「有らせられず」。 「在」の次は、前行と同じで、「候ハゝ」・・・「候わば」。これも読むのは困難です。 「外方ニ而」・・・外部の人により。

文意、 器械の設置もなされますならば、払い下げ戴きたくお願いします。もし器械の設置をなされないならば、外部の者に・・・    


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