古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の十

2016年03月10日 08時05分33秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「漂流外国物語」第三頁、上の七~八行目

 

解読 (房)州浮津沖迄乗下り候所、戌亥風ニ相成、浮津湊江入

    浦難出来、沖ニ漂ひ候處、同廿三日弥大風高浪強く

読み 房州浮津沖迄乗り下り候所、戌亥風に相成り浮津湊へ入

    浦出来がたく、沖に漂い候処、同二十三日いよいよ大風高浪強く

説明 最初の「州」はこのままでは読むのは困難です。本章には何度も出て来ますので、慣れで読んで下さい。 「浮津沖」・・・本行下部に「浮津湊」も出て来ます。現在の「千葉県富津市」の事か、浮津という地名が別に有ったのかよく解りません。「富津市」は「安房」の国(房州)とは言えず、浦賀との位置関係も少し問題があります。 「迄」・・・この迄は「占」にシンニョウの、異体字の「迄」です。 「乗下り」も読むのは困難です。 「戌亥風」・・・北西の風。北西の風で浮津湊へ入港が困難という事は、房総半島の東岸か。宿題にしておきます。 「難出来」・・・出来難く。 廿三日の次は、「弥」・・・いよいよ。


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