古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十九章 山火事に付き願口上控 その十六

2013年10月23日 08時11分48秒 | 古文書の初歩

 

「霞ヶ谷山火事ニ付願口上控」第六頁、一、二、三行目

解読 家近ニ而此上火之用心も 無覚束候間右一之谷山

    当村江預り呉候様被申

読み 家近にて、此の上火の用心も 覚束なく候間、右一の谷山

    当村へ預かり呉れ候様申され

 

解説 「家近にて」・・・民家が近いので。 「此上」・・・『このうえ』、「此」は形で覚える字。 「無覚束」・・・下から返って「覚束なく」、「束」はちょっと読めません。 次は「候間」、『そうろうあいだ』小さな縦棒は「候」です。「間」も形で覚える。(覚束ないので)。 「右一之谷山」・・・右に述べた一ノ谷山を。「・・・を」と言う対象を表す助詞は省略しています。 「当村口」ではなく、「当村江預り呉候様」・・・当村へ預かってくれと。「「呉」の右下の点は「候」で、次は「様」。 「被申」・・・申され。


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