古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十九章 山火事に付き願口上控 その十三(再)

2013年10月20日 06時50分37秒 | 古文書の初歩

失礼しました。何とか回復出来ました。其の十三(再)として続けます。

「霞ヶ谷山火事ニ付願口上控」第五頁の一、二、三行目

 

解読 勿論聞付候事も無御座 ニ付、其通り返事被致候

    よしニ御座候。然処有田(上村)

読み 勿論聞き付け候事も御座無し に付き、其の通り返事致され候

    由に御座候。然る処、有田(上村)

 

解説 「聞付」の次は「候」です。 「事も無御座」・・・事も御座無し。 二行目最初は文の流れからは、「候ニ付き」の方がよいのですが、どうしても「ニ」にしか見えませんので、「御座無しニ付き」と読みました。「文意」・・・勿論、そう言う事を聞きつけた事も無いので。 「其通り」・・・ここも読むのは難しい。 「返事被致候」・・・返事致され候。 三行目最初は、「よしニ」・・・由に。 次の「御座」も読むのは困難です。「座」の次の小さな点が「候」です。 「然処」・・・然る処。そう言っているところに。 「有田」・・・次行の「上村」へと続きます。「有」は難解文字です。古文書では、「有之」・・・これ有り。と言う慣用句で常に出ますので、しっかり覚えましょう。


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