古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三章 五人組改連判・その二

2011年05月29日 17時21分01秒 | 古文書の初歩

 

一つ書きの二番目 上の写真の四行目から

解読

一 切支丹宗門之儀御高札之通堅く可相守

  若御法度之宗門之もの有之は早速

  可申出候尤毎年宗門改帳面差出之

  帳面之通人別念入相改之帳面済候

  後召抱候下人等は寺請状別紙取置可

  申事

読み方

  一つ、キリシタン宗門の儀、御高札の通り堅く相守るべし

  もし、御法度(はっと)の宗門の者これあらば、早速

  申し出るべく候。尤も、毎年宗門改め帳面これを差し出し

  帳面の通り人別(にんべつ)念入りにこれを相改め、帳面済み候

  のち、召し抱え候下人等は、寺請け状別紙取り置き

  申すべき事。

解説 ① キリスト教を信仰している者の事は、御高札に書いている通り、堅く守らねばならない。もし禁止の宗派の者が居たら、すぐに申し出ること。但し、毎年の宗門改めの帳簿を提出していて、帳簿の通り、一人一人念入りに確認し、帳簿提出後に雇い入れた使用人等は、寺請け状を貰って置くこと。 「キリシタン宗門」・・・クリスチャン。キリスト教を信仰している者。 「御高札」・・・禁止事項、通達などを記し、高く掲げた板札、立て札。 「宗門改め」・・・その人の信仰している宗教を確認する調査。江戸時代、特にキリスト教徒でないか確認するため、調べた。調べた事は帳簿に書き残した。現在の「住民登録」的な制度と言う事が出来る。 年一回実施したので、調査の後雇い入れた使用人等については、寺の証明書を取って置くことになっていた。


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