古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十二章 乍恐奉願口上・その八・而ハ

2012年08月28日 07時05分17秒 | 古文書の初歩

 

 

乍恐奉願口上第二ページ、上の画像の七行目八行目

解読 而ハ百姓相続甚タ難儀仕詰候儀ニ付、何卒早々

  御取扱被成下百姓相続仕候様乍恐奉願上候

読み ては百姓相続甚だ難儀仕詰め候儀に付き、何卒早々

お取扱成し下され、百姓相続仕り候様恐れ乍ら願い上げ奉り候

 

解説 (これ無く)「而ハ」・・・ては。 「百姓相続」・・・親が死亡したときの相続ではなく、百姓を続けていくこと。 「甚タ」・・・分かりにくいですが、下の「タ」の字が異常に大きく書かれています。「はなはだ」。 次ぎも読みにくいですが、「難儀」・・・なんぎ。困難な事。 「仕詰」・・・しづめ。難儀ばかりしている様子を言います。 「候儀」・・・「儀」は何度も出て来ますが形は様々です。 「御取扱被成下」・・・「取」も難解ですが、出る回数も多いのでもう頭へ入りましたか。「お取扱成し下され」。 「候様」・・・相続出来ます様。 「乍」・・・読むのは困難です。表題と同じ「恐れ乍ら」の「乍」。 「奉願上候」・・・願い上げ奉り候。

牛が無くては百姓という仕事を続ける事が大変困難になるので、何卒早くお取扱下さって、百姓が続けて出来ますよう、恐れながら願い上げます。 


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