古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第四章 極月改書・その十九

2011年06月27日 15時06分21秒 | 古文書の初歩

 

 

第十ページ

解読

 (下地)川口山足迄打揚ケ夫故人家壱度ニ流失ニ

 相成乍併川口悪敷事故浪打込方優敷

 候ニ付上之町中之丁ハ壱軒茂流失無之候

読み方

 (下地)川口山足まで打ち揚げ、それ故人家一度に流失に

 相成り、併しながら川口悪しき事故、浪打ち込み方、優しく

 候に付き、上の町、中の丁(ちょう)は一軒も流失これ無く候

解説

 「山足」・・・山の裾、麓。 津浪が山の裾まで打ち上げたのので、人家は一度に流失。 「乍併」・・・返って「併しながら」と読む。 川口の状況が悪かったので、浪の打ち込み方が優しく、上の町、中の丁は一軒も流失しなかった。 意味がよく判りません。