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セバスチャン・シルベスター対ハビエル・カステジェホ(2008/04/12)

2008-04-18 20:01:39 | ボクシング
欧州ミドル級タイトルマッチ

先週末の試合です。
欧州ミドル級王者のドイツ人、セバスチャン・シルベスター選手(Sebastian Sylvester)が元2階級制覇王者で40歳のベテラン、ハビエル・カステジェホ選手(Javier Castillejo)に痛烈な12回KO勝ちで保持するタイトルの防衛に成功した試合でした。

早くも今年のノックアウトオブザイヤーの声も上がる衝撃的なフィニッシュでした。
ガードを固めながらジャブから攻撃を組み立てる両者。先手先手に手を出し攻撃を仕掛けていくのはカステジェホ選手の方でしたが、シルベスター選手の正確で強い攻撃が印象的でした。
互角の攻防が続いた序盤でしたが、右目上からの出血に悩まされながらも正確な攻撃で徐々にペースを引き寄せていった欧州王者。6回には強烈な右ストレートでチャンスを掴み、左フック、ワンツー、逆ワンツーなどビシバシ決めてカステジェホ選手を棒立ちにさせるなど、ペースは次第に一方的なものになっていきました。
8回あたりからはダメージからの回復を見せたカステジェホ選手の攻撃も蘇ったものの、その攻撃はシルベスター選手の固いガードに阻まれ、また変わらず正確なブローを浴び続けていました。

最終回のフィニッシュは強烈なものでした。シルベスター選手のワンツーがカウンター気味にカステジェホ選手を捉えると、まるで銃で撃たれたかのようにぶっ倒れたベテラン。
試合終了後もしばらく立ち上がれないほどの深いダメージを負っていました。

この試合で気になったのが、カステジェホ選手が相手のパンチに反応できていない感じでモロにパンチを食いまくる姿でした。とにかくシルベスター選手の出すパンチ出すパンチほとんどクリーンヒットという感じで、序盤から何度も顔面を跳ね上げられ続けていました。さらに背筋の凍るような痛烈なフィニッシュ。20年のキャリアを誇る大ベテランの身体が心配になる試合でした。

シルベスター選手は29勝(14KO)2敗。この日の勝利で同国人のWBA王者フェリックス・シュトルム選手への挑戦が実現しそうです。
カステジェホ選手は62勝(43KO)8敗。


試合のダイジェスト動画(youtube)
Boxing: Sebastian Sylvester vs. Javier Castillejo


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (プクー)
2008-04-18 20:23:40
カステジェホ40歳ですか?
スペインのボクシングを一人で引っ張ってきましたね。
これが加齢と蓄積されたダメージによるものか、ディフェンスがおかしいですね。全部食ってます。

素晴らしい試合と闘志に感謝ですが体が心配です。
ホープの踏み台にはなって欲しくない。

あれほどの倒れ方していながら勝利コールの舞台に立っているのがすごいですね。
Unknown (管理人)
2008-04-18 22:36:09
>プクーさん
カステジェホ選手は1968年3月生まれの40歳ですね。
プロデビューが88年7月。J・C・バスケス選手に挑んで善戦したのが93年4月ですから、15年間世界の一線級で活躍し続けた名選手ですが、海外の記事を見ると今回の負けっぷりから引退が有力視されているようです。(本人のコメントがあったかどうかはわかりません)
ノックアウトされたあと自力でリングを降りたものの、試合後は大事をとって病院で脳のスキャンを受けた、とも報じられています。

去年カレーラ選手に完勝してみせて、まだまだ元気だなーと思ったんですけどねえ。ゆっくり休んでもらいたいものです。

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