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ビック・ダルチニアン対アブネル・マレス(2010/12/11)

2010-12-15 20:08:46 | ボクシング
IBOバンタム級タイトルマッチ

元フライ、スーパーフライ級王者で現IBOバンタム級王者のビック・ダルチニアン選手(Vic Darchinyan)がメキシコの新鋭アブネル・マレス(Abner Mares)の挑戦を受けた一戦は米ワシントン州で行われ、クロスファイトの末にマレス選手が際どい12回スプリットの判定を制した一戦でした。(体格比較)

かつてはパワー全開で攻めまくる獰猛なボクシングが売りだったダルチニアン選手ですが、この日はプレスを掛けてくるマレス選手をフットワークでいなしながらカウンターの左ストレートや左アッパーのリードでコントロールする老獪なボクシングが印象的でした。
2回に左ストレート一発で鮮やかなノックダウンを奪ったダルチニアン選手ですが、マレス選手を明白に効かせたパンチはほとんどなかった12ラウンズに見えました。
対照的にマレス選手の右ストレートや左フック、そしてボディブローでダルチニアン選手の動きが落ちる場面が再三見られて、やはりダルチニアン選手にとってバンタム級は厳しいのかとの思いも抱いた内容。

とは言うものの、要所要所で綺麗に強く当てる左ストレートや左アッパーのリードブローを駆使したダルチニアン選手の「ボクシング」がやや上回っていたように私には見えた流れ。
スタミナが落ちた中盤以降はマレス選手のプレスを持て余すシーンも徐々に増え、7回にスリップ気味ながらもノックダウンを喫してしまったダルチニアン選手でしたが、2回に奪ったノックダウン、4回のマレス選手の減点もあってダルチ選手優位に見えた試合終了時だったのですが、公式のスコアは1人が115-111でダルチ選手勝利を支持していたものの、残る2人が115-112,115-111マレスというスプリットディシジョンでマレス選手勝利となっています。シロート採点114-111ダルチ。(リングサイドのプレス採点)



初回に偶然のバッティングで負ったカットからの大流血(3回終了時の様子。グロ注意かも)に試合を通じて悩まされながらも、攻防両面に力強さを感じさせたマレス選手のアタックは見事なものではありました。ただベテランの試合作りの上手さに翻弄されていた、とも感じたのも事実でした。

マレス選手は21勝(13KO)1分。ダルチニアン選手は35勝(27KO)3敗1分。

Abner Mares Wills His Way To Decision Darchinyan(Chris LaBate/Boxing Scene)
Bantam Tourney: Full Report(Shamus Young,Photos by Tom Casino/Fight News)


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1 コメント

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Unknown (ぱたお)
2010-12-18 10:56:24
微妙な判定だったとしても最近のダルチはあまり強くないですね。
 
まあこういうトーナメントに出させられるということは、実力があるからだとは思いますが…

たぶんですが、ダルチにバンダム級は合ってないんじゃないかと思います。

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