WBOインタコンチネンタル・ヘビー級タイトルマッチ
ちと古い試合になりますが、
フィンランドのヘビー級、ロバート・ヘレニウス選手(Robert Helenius)が元世界王者のサミュエル・ピーター選手(Samuel Peter)を9回TKOで沈めて保持するインタ王座の防衛に成功しています。
200センチ、この日は約109キロのフィンランド人、ヘレニウス選手はサイズを生かした長い左ジャブと右ストレートを基軸に据えた基本に忠実なスタイル。潜り込んでこようとするピーター選手に対して正確にヒットさせていた左ジャブで試合のペースをコントロールしていきます。
ピーター選手のプレスに対して後退したり回りこんだりする足運びも大きな体の割にはスムーズ。中に入られればホールディングでピーター選手の攻撃を遮断しながら長いストレートパンチで相手の体力を削っていきます。
ピーター選手もトニー2以降の左ジャブを多用していた中途半端なスタイルから脱却して、昔のような豪快な攻撃が蘇っていたこの日だったのですが、相手の長い距離に対する打開策を見出せずずるずるとラウンドを消化。
9回にヘレニウス選手がワンツーで出したジャブ右アッパーからフォローした左フックでノックダウンを喫し、立ち上がったところに再びワンツーからの左フックを浴びて大の字に伸びて試合は終わっています。
初回からペースを握られていたピーター選手ですが、9回の時点でそんなにダメージを蓄積しているようには見えませんでした。最初のダウンも「あれ？」と思ったパンチだったのですが、2度目のダウンを奪われた時の左フックは強烈でした。
ヘレニウス選手は15勝(10KO)。ウラジ選手からジャブ(というかパンチ全般)の重さ硬さを減らした選手、といった印象。現在のヘビー級ランカー誰とやっても有利なのではないでしょうか。チェンバースやソリスみたいなタイプとの試合が見てみたいです。
ピーター選手は34勝(27KO)5敗。
ロバート・ヘレニウス対レイモン・ブリュースター(2010/01/30)
ウラジミール・クリチコ対サミュエル・ピーター(2010/09/11)
サミュエル・ピーター対エディ・チェンバース(2009/03/27)
サミュエル・ピーター対ビタリ・クリチコ(2008/10/11)
オレグ・マスカエフ対サミュエル・ピーター(2008/03/08)
サミュエル・ピーター対ジャミール・マクライン(2007/10/06)
サミュエル・ピーター対ジェームス・トニー(2007/01/06)
総合力は劣っても巨体と、当て感の良さを持っているように感じるので
引退する前にビタリとの一戦を見てみたいです。
中途半端なパワータイプはビタリが最も得意とするタイプな気もしますけど。
それにしてもサムピーは、このまま若手の踏み台路線になってしまうのでしょうかね…
ウラジとの再戦でも感じましたが、ピーターは一時期よりも良くなったとは思うんですけどね。
まだ30歳なので先はまだまだある気もしますが、派手なKO負けが続いてしまって一気に転落中なのは確かな現状ですね。
ナチュラル（締まりの無い）な体ですねえ。普通に体が大きいですね。
静止画の印象ですが、パンチはイマイチっぽいですが、打たれづよそうです。
クリチコ兄弟が引退したあと、合理的（おもしろくない）ボクシングで案外長期政権を樹立したりして。。。
以上、適当な見た目だけの印象でした～
サムピーがまだ30って驚きです。
若手やんかー
サイズがあって技術もしっかりしたものがある選手ですが、彼の名前が注目されている現状ってのは、他に誰もいないからという点もかなり大きい気がします。
とりあえずクリチコ兄弟に対抗出来る姿を想像するのは非常に難しい、と私は感じています。
ただそれよりもこの選手はかなり耐久力があるように感じられてその点でクリチコに対抗できる・・・・・・とまでは言いませんがけっこう良い試合になるような気がします。
勝つのは難しくてもせめて兄弟のライバル的ポジションを確立できたら面白そうなんですが・・・
ヘレニウスがダメだからというのではないんですが、クリチコ兄弟に対抗出来る姿はなかなか想像できないですねぇ。
今すぐではなく数年後、でも難しい気がします。
それほど今のクリチコ兄弟は強く完璧に見えます。