WBAミドル級タイトルマッチ
WBAミドル級王者のフェリックス・シュトルム選手(Felix Sturm)に米国のロナルド・ハーンズ選手(Ronald Hearns)が挑んだ一戦は王者の地元ドイツで行われ、シュトルム選手が7回TKOで勝利してタイトル9度目の防衛に成功した一戦でした。
ダブル、トリプルで繰り出す左ジャブを忙しく突いていく挑戦者のハーンズ選手なのですが、踏み込みが半歩足りないのかシュトルム選手が高く掲げるブロックを弾くのみで攻撃がなかなか有効に機能しません。
逆にシュトルム選手がしっかりと相手を見定めながら放つジャブはハーンズ選手に比べて数は少ないですが正確に挑戦者の顔面をキャッチしていきます。
当てることよりも自らのリズムを作る意図もあったと思われるハーンズ選手の連続ジャブ攻撃だったのですが、要所で強く当てられるシュトルム選手のジャブがそれも阻み、挑戦者はどんどん追い詰められていきます。
シュトルム選手が徐々にプレスを強めていくにつれてロープ、コーナーを背負う場面が増え、ジャブに加えて右ストレート、左フックの被弾も増えたハーンズ選手。7回にコーナーに詰まった場面で王者のワンツーで動きを止められ、すかさずフォローされた右ストレートで大きくよろけた場面でレフェリーが割って入って試合は終わっています。
最初にタイトルを掴んだのが03年。その後2度の陥落を経た後07年に3度目のタイトル獲得を果たしてから約4年、気がつけば9度目の防衛。マルチネス選手なんかとのビッグマッチは現状では無理でしょうが、ゴロフキン選手やリー選手、あるいはゲール選手あたりとの渋い好カードが見たいところです。
(次戦は6月に英国のマシュー・マックリン選手とやるみたい)
シュトルム選手は35勝(15KO)2敗1分。ハーンズ選手は26勝(20KO)2敗。
フェリックス・シュトルム対コレン・ゲボル(2009/07/11)
フェリックス・シュトルム対佐藤幸治(2009/04/25)
フェリックス・シュトルム対セバスチャン・シルベスター(2008/11/01)
フェリックス・シュトルム対ランディ・グリフィン(2008/07/05)
フェリックス・シュトルム対ジェイミー・ピットマン(2008/04/05)
フェリックス・シュトルム対ランディ・グリフィン(2007/10/20)
ハビエル・カスティジェホ対フェリックス・シュトルム(2007/04/29)
フェリックス・シュトルム対ギャビン・トップ(2006/12/02)
ロナルド・ハーンズ対ハリー・ジョー・ヨーギー(2009/03/28)
ロナルド・ハーンズ対ポール・クラベッテ(2008/10/24)
ロナルド・ハーンズ対ホセ・ゴンサレス(2008/06/20)
ロナルド・ハーンズ対ファン・アストルガ(2008/02/16)
マシュー・マックリン対アミン・アシカイネン(2009/09/25)
セルヒオ・マルチネス対セルゲイ・ジンジルク(2011/03/12)
ゲナディ・ゴロフキン対ミルトン・ヌネス(2010/08/14)
アンディ・リー対クレイグ・マキューエン(2011/03/12)
セバスチャン・シルベスター対ダニエル・ゲール(2011/05/07)
最新の画像[もっと見る]
- フルトン対井上 数字のおはなしひとりごと 1年前
- フルトン対井上 数字のおはなしひとりごと 1年前
- 比嘉大吾対クリストファー・ロサレス(2018/04/15) 6年前
- 田口良一対ミラン・メリンド(2017/12/31) 7年前
- 木村翔対五十嵐俊幸(2017/12/31) 7年前
- ディオンテイ・ワイルダー対バーメイン・スティバーン(2017/11/04) 7年前
- アッサン・エンダム対村田諒太(2017/10/22) 7年前
- 比嘉大吾対トマ・マサン(2017/10/22) 7年前
- ゲナディ・ゴロフキン対サウル・アルバレス(2017/09/16) 7年前
- ゲナディ・ゴロフキン対サウル・アルバレス(2017/09/16) 7年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます