WBAヘビー級タイトルマッチ
ロシアの大巨人王者ニコライ・ワルーエフ選手(Nikolay Valuev)に英国の元統一クルーザー級王者デビッド・ヘイ選手(David Haye)が挑む注目の一戦はドイツで行われ、ヘイ選手が際どい2-0判定を制して2階級制覇を達成しています。
試合がはじまって改めて両者のサイズの違いに驚かされます。ワルーエフでけー、と。傍から見る以上にリング上で対峙するヘイ選手は巨体から受けるプレッシャーを受けていたことでしょう。王者の射程外をサークリングしながら探りのジャブをボディへ伸ばす挑戦者の立ち上がりは非常に慎重なものに見えます。
2回に入ると大分ほぐれてきた感じのヘイ選手が左フック→右ストレート(orフック)のワンツーやワルーエフ選手のパンチに合わせるダイレクトの左フックをクリーンに当てる場面が見られ始めますが、ほとんど効いた様子を見せない大巨人。
ワルーエフ選手が全く効いた様子を見せないためかヘイ選手の攻撃が徐々に力みの感じられるものになっていき、狙い済ますあまりか手数も減っていった中盤戦のヘイ選手で、手数が少ないためにワルーエフ選手にポイントが流れていったように見えた中盤戦でした。
ヘイ選手が8回には左フックを、9回には右ストレートを綺麗に決めたように、時折良い攻撃を決めるもののいかんせん手数が少なく、じりじりと前に出てプレスを掛けるワルーエフ選手の方も動くヘイ選手を捕まえきれない、という両者共に決め手に欠く流れでポイント的に非常に微妙なラウンドが続いていきました。
最終12回にヘイ選手の左フックでワルーエフ選手が足元を揺さぶられるシーンがあったものの、最後まで互いにペースを掴みきれない展開のまま試合は終了。
公式のスコアは1人が114-114のドロー、残る2人が116-112ヘイと見たマジョリティディシジョンで新王者誕生を支持していました。シロート採点は114-114。
レノックス・ルイス氏の引退以来6年ぶりに英国にヘビー級タイトルをもたらしたヘイ選手。試合後に2回か3回に拳を怪我してしまったと述べているようで、これが消極的に見えた戦いぶりの理由だったのかもしれません。
期待された「新星誕生!」みたいなセンセーショナルな展開・結末からは程遠い内容ではありましたが、今日はとりあえずヘビー級王座に辿り付いたという結果を称えたいです。
ヘイ選手のヘビー級での活躍に期待したいです。
ヘイ選手は23勝(21KO)1敗。ワルーエフ選手は50勝(34KO)2敗。
動画ダウンロード(megauoload)805.33 MB
David Haye Decisions Nikolai Valuev, Wins WBA Title(Mark Vester/BoxingScene)
HAYE v VALUEV ROUND-BY-ROUND(Sporting Life)
Haye Stuns Valuev to Lift WBA Heavyweight Title(Michael Norby/Seconds Out)
Haye dethrones Valuev(Alexey Sukachev and Alexey Potapov/Fightnews)
ヘイが王座奪取=王者ワルーエフに判定勝ち-ボクシングWBAヘビー級(時事通信)
ヘイが露の巨人倒し新王者/ボクシング(日刊スポーツ)
写真
Haye v Valuev photos(BBC Sport)
Photos: David Haye Slays The Russian Giant Valuev(Boxing Scene)
Haye Chops Down Giant Valuev To Capture Wba Heavyweight Title(FIGHTHYPE)~117-111ヘイ
Haye beats Valuev on points to become world champion(Mark Lawford/Daily Mail)~115-113ヘイ
Haye crowned WBA champion(SKY Sports)~115-113ヘイ
Haye wins - Valuev v Haye, live round-by-round(TIMES online)~116-114ヘイ
Haye Outpoints Valuev in Tedious Fashion, Snatches Title(Cliff Rold/BoxingScene)~114-114
ワルーエフ対ヘイ直前情報
デビッド・ヘイ対モンテ・バレット(2008/11/15)
デビッド・ヘイ対エンゾ・マッカネリ(2008/03/09)
ジャン・マルク・モルメク対デビッド・ヘイ(2007/11/10)
デビッド・ヘイ対トーマス・ボニン(2007/04/27)
デビッド・ヘイ対ジャッコベ・フラゴメニ(2006/11/17)
ニコライ・ワルーエフ対イベンダー・ホリフィールド(2008/12/20)
ニコライ・ワルーエフ対ジョン・ルイズ(2008/08/30)
ニコライ・ワルーエフ対セルゲイ・リャコビッチ(2008/02/16)
ニコライ・ワルーエフ対ジャン・フランソア・ベルジェロン(2007/09/29)
ニコライ・ワルーエフ対ルスラン・チャガエフ(2007/04/14)
ニコライ・ワルーエフ対ジャミール・マクライン(2007/01/20)
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試合がはじまって改めて両者のサイズの違いに驚かされます。ワルーエフでけー、と。傍から見る以上にリング上で対峙するヘイ選手は巨体から受けるプレッシャーを受けていたことでしょう。王者の射程外をサークリングしながら探りのジャブをボディへ伸ばす挑戦者の立ち上がりは非常に慎重なものに見えます。
2回に入ると大分ほぐれてきた感じのヘイ選手が左フック→右ストレート(orフック)のワンツーやワルーエフ選手のパンチに合わせるダイレクトの左フックをクリーンに当てる場面が見られ始めますが、ほとんど効いた様子を見せない大巨人。
ワルーエフ選手が全く効いた様子を見せないためかヘイ選手の攻撃が徐々に力みの感じられるものになっていき、狙い済ますあまりか手数も減っていった中盤戦のヘイ選手で、手数が少ないためにワルーエフ選手にポイントが流れていったように見えた中盤戦でした。
ヘイ選手が8回には左フックを、9回には右ストレートを綺麗に決めたように、時折良い攻撃を決めるもののいかんせん手数が少なく、じりじりと前に出てプレスを掛けるワルーエフ選手の方も動くヘイ選手を捕まえきれない、という両者共に決め手に欠く流れでポイント的に非常に微妙なラウンドが続いていきました。
最終12回にヘイ選手の左フックでワルーエフ選手が足元を揺さぶられるシーンがあったものの、最後まで互いにペースを掴みきれない展開のまま試合は終了。
公式のスコアは1人が114-114のドロー、残る2人が116-112ヘイと見たマジョリティディシジョンで新王者誕生を支持していました。シロート採点は114-114。
レノックス・ルイス氏の引退以来6年ぶりに英国にヘビー級タイトルをもたらしたヘイ選手。試合後に2回か3回に拳を怪我してしまったと述べているようで、これが消極的に見えた戦いぶりの理由だったのかもしれません。
期待された「新星誕生!」みたいなセンセーショナルな展開・結末からは程遠い内容ではありましたが、今日はとりあえずヘビー級王座に辿り付いたという結果を称えたいです。
ヘイ選手のヘビー級での活躍に期待したいです。
ヘイ選手は23勝(21KO)1敗。ワルーエフ選手は50勝(34KO)2敗。
動画ダウンロード(megauoload)805.33 MB
David Haye Decisions Nikolai Valuev, Wins WBA Title(Mark Vester/BoxingScene)
HAYE v VALUEV ROUND-BY-ROUND(Sporting Life)
Haye Stuns Valuev to Lift WBA Heavyweight Title(Michael Norby/Seconds Out)
Haye dethrones Valuev(Alexey Sukachev and Alexey Potapov/Fightnews)
ヘイが王座奪取=王者ワルーエフに判定勝ち-ボクシングWBAヘビー級(時事通信)
ヘイが露の巨人倒し新王者/ボクシング(日刊スポーツ)
写真
Haye v Valuev photos(BBC Sport)
Photos: David Haye Slays The Russian Giant Valuev(Boxing Scene)
Haye Chops Down Giant Valuev To Capture Wba Heavyweight Title(FIGHTHYPE)~117-111ヘイ
Haye beats Valuev on points to become world champion(Mark Lawford/Daily Mail)~115-113ヘイ
Haye crowned WBA champion(SKY Sports)~115-113ヘイ
Haye wins - Valuev v Haye, live round-by-round(TIMES online)~116-114ヘイ
Haye Outpoints Valuev in Tedious Fashion, Snatches Title(Cliff Rold/BoxingScene)~114-114
ワルーエフ対ヘイ直前情報
デビッド・ヘイ対モンテ・バレット(2008/11/15)
デビッド・ヘイ対エンゾ・マッカネリ(2008/03/09)
ジャン・マルク・モルメク対デビッド・ヘイ(2007/11/10)
デビッド・ヘイ対トーマス・ボニン(2007/04/27)
デビッド・ヘイ対ジャッコベ・フラゴメニ(2006/11/17)
ニコライ・ワルーエフ対イベンダー・ホリフィールド(2008/12/20)
ニコライ・ワルーエフ対ジョン・ルイズ(2008/08/30)
ニコライ・ワルーエフ対セルゲイ・リャコビッチ(2008/02/16)
ニコライ・ワルーエフ対ジャン・フランソア・ベルジェロン(2007/09/29)
ニコライ・ワルーエフ対ルスラン・チャガエフ(2007/04/14)
ニコライ・ワルーエフ対ジャミール・マクライン(2007/01/20)
ヘイの鮮烈な勝利を期待していたので正直期待外れの感は拭えない内容でした。
ただ見所は沢山あったように思います。私にとってはつまらない試合ではなかったです。
ヘイは常に距離を置いて動いて、良く言えばアウトボックス、悪く言えばチキンな戦い方でしたね。
でも相手がワルですからその戦い方も仕方ないと言えば仕方ないですかね。
試合内容云々より今日の試合はヘイが勝つ事に意義があったわけですから。
こうして本格的にヘビー級戦線に参入したヘイですが、個人的には次はチェンバースとのスピード対決が観てみたいです。
ヘイにヘビー級の台風の目になってくれることも期待しつつワルーエフvsクリチコ兄弟も実現して欲しいです。
珍しいものを見させていただきました。という感想ですね。
ssさんの意見と同様、今後は両者ともクリチコ兄弟に挑んでほしいです。
珍しいものを見させてもらいました。という感想です。
ssさんの意見と同様、両者は今後クリチコ兄弟に挑んで行ってほしいです。
といってもワルーエフはフェードアウトの危機かもしれませんが。
拳の怪我ってのが本当ならばこの日の戦いはしょうがなかったのかもしれません。
>ssさん
この試合の大きな見所の一つでもあった(?)大巨人が轟音を立ててキャンバスに沈むシーン、ってのはまだ実現されなかったのでクリチコ兄弟との一戦での見所はまだ残されている、と私は感じてます。
>サモアンさん
私もワル対クリチコ兄弟の試合は、ヘイに敗れた今となっても見てみたいです。
ウラジがでかい相手と対した時に見せる不安定さってのもあるんで意外な展開もあり得るかも?
その意味でもワルさんにはまだ頑張って欲しいです。
クリチコ兄弟とやったらどちらが相手でも
勝率は6割を切ると思う。
最後まで緊張感は途切れずツマラナイ試合だったとは思わないのですが、ここまで体格差のあると小さい方がよほど無謀な作戦に出ない限り、異種格闘技戦的に噛み合うことは決して有り得なさそうで、マッチメイク自体がそもそもどうだったのかなというのが正直な感想です。もう1度は見たくない。
やっぱりストレートにクリチコ-ワルーエフをやってほしかったですね。もちろん今からでもOK。ヘイはルイーズを始め、中堅ランカーをバタバタと倒して価値をもう1回上げてから、ビッグマッチに行ってほしい。もっとも、そんな殊勝な考えは持ってない感じがしますが。
勝率という数字の根拠が全く存在しないと思いますが、それは置いておくとして
仮に5割以上の勝機を見出せるのならそれは十二分に好カードたりえると思います。
>ふみさん
今回のヘイの試合っぷりを見て、チャガエフは本当にうまく戦ったもんだなぁと改めて感じました。左というのもあったんでしょうが。
ヘイにはふみさん仰るようにいきなりビッグマッチではなく、ヘビー級の強豪としての実績作りをしてほしいです。
まだヘビーに上げたばっかですからね。