ジャン・マルク・モルメク対デビッド・ヘイ(2007/11/10)

WBA・WBCクルーザー級タイトルマッチ

パリで行われたクルーザー級戦は、英国の挑戦者デビッド・ヘイ選手(David Haye)が地元の王者ジャン・マルク・モルメク選手(Jean-Marc Mormeck)を逆転の7回TKOで破り新王者の座に就いています。(体格比較)

英国期待のヘイ選手の劇的な逆転勝利でした。
4回にダウンを喫したものの、モルメク選手の失速にも助けられピンチを脱したヘイ選手。
7回のフィニッシュシーンでの詰めは見事でした。
モルメク選手が前進してくるところを、前に出ている左足を1歩下げて距離を作りその反動で放った左ストレート（ナチュラルなサウスポースタンスからの）がまともにヒットしてチャンスを掴んだヘイ選手。強烈なボディブロー、アッパーなどをフォローし、最後は殴りつけるような右でモルメク選手をなぎ倒しました。
よく立ち上がったモルメク選手でしたが、深いダメージを見たレフェリーが続行を許さず試合は終わっています。

いずれはヘビー級へ、とのプランを抱いているヘイ選手のようですが、この日も見せた打たれ弱さが気に掛かります。
また耐久力が無いわりに低いガードなのも気になりました。相手のパンチに対して顔面をそむけて殺すディフェンス（スリッピングアウェー？）も見せていましたがいまいち殺しきれてないようなｗ
まあ、その不安定さも魅力のひとつなのでしょうか。
新王者の今後に期待したいです。

ヘイ選手は20勝(19KO)1敗。モルメク選手は33勝(22KO)4敗。

試合動画(dailymotion)

Haye KO's Mormeck in round 7(YouTube)


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