スーパーウェルター級8回戦
元3階級制覇のプエルトリカン、46歳になるヘクター・マッチョ・カマチョ選手(Hector Camacho)が元世界王者でキャリア100戦を超えるメキシコの超ベテラン、ルイス・ラモン・ヨリ・ボーイ・カンパス選手(Luis Ramon Campas)とが戦うという、時間が10年ぐらい戻ってしまった錯覚に陥る試合は米フロリダ州で行われましたが、三者三様の8回ドローに終わっています。(体格比較)
当初ニュージャージー州アトランティックシティでの開催が予定されていたこの試合でしたが、試合直前になってNJ州コミッションがこの試合を認めないとの発表があり試合の中止の報も飛び交ったのですが、開催地をフロリダ州に移して挙行されたという経緯がありました。
間もなく47歳の誕生日を迎えるカマチョ選手。別人のように膨らんだお腹などのまん丸い体型に驚かされますが、その動き自体は見た目に反して悪くありません。
ダブルのジャブを突いてクリンチ、ダイレクトに出す左ストレートをタイミングよくクリーンヒットさせてクリンチというカマチョ選手のボクシングからは、意外に衰えを見せないハンドスピードとパンチを当てる勘、相手の攻撃を殺す上手さが感じられて流石と唸らされます。
スタミナの無さは年齢相応で試合序盤からカンパス選手のボディを中心に攻めてくるプレスに対し押しまくられる状況が続いていきましたが、巧みなというかなりふり構わないクリンチワークと時折クリーンに当てる攻撃でカンパス選手の攻撃を最後まで実に上手くはぐらかし続けていました。
カマチョ選手の執拗なクリンチに苛立ちの色も見せて、10歳年長の相手を攻めきれないカンパス選手に対して、なんだかなぁとも思わなくは無いですがw私的にすごく楽しめた試合内容でした。
お互いに決め手を欠く内容に終始した試合は、1人が78-74でカマチョ選手の勝利を支持、1人が77-75カンパス、1人が76-76ドローと見た引き分けでした。シロート採点は最終回をドローとして77-76カンパス。
万人に勧められる試合では絶対にありません。ですがこの試合が米国ではPPVで放送されたように、両者の名前はいまだに客を呼べるものですし、そのファイトも金を取るに足るものだったと私は感じました。(客層をかなり限定されますがw)
この競技の持つ危険性を考えると手放しで歓迎とは言えないのですが、昨年あったフェネック対ネルソン戦のように、たまにこういう試合を見るのも悪く無いです。
カマチョ選手は79勝(38KO)5敗3分。カンパス選手は92勝(74KO)14敗1分。
試合動画(ustream)
Campas-Camacho draw!(Edgar Gonzalez,fightnews)
カンパス「カマチョはピンチになると実にスマートだ。どうやってホールディングするのか知り尽くしている。15年間ファイとしているけど彼以上に抱きついてきた相手はいなかったよ。俺の女房以上だよ」~うけますw
What Time Is It? No Longer "Macho" Time(Bernard Fernandez,The Sweet Science)
写真
Camacho-Campas Report & Photos(Damon ”Latinbox” Gonzalez,Photos: Tom “Teriffic” Sisson,P4P Boxing)
マシュー・マックリン対ヨリ・ボーイ・カンパス(2008/03/22)
アミン・アシカイネン対ヨリ・ボーイ・カンパス(2008/02/01)
ヨリ・ボーイ・カンパス対フェルナンド・ベラ(2007/11/30)
ヨリ・ボーイ・カンパス対ニト・ブラボー(2007/08/31)
エロモセレ・アルバート対ヨリ・ボーイ・カンパス(2007/05/02)
ジョン・ダディ対ヨリボーイ・カンパス(2006/09/29)
ヘクター・カマチョ対エドウィン・ロザリオ(1986/06/13)
元3階級制覇のプエルトリカン、46歳になるヘクター・マッチョ・カマチョ選手(Hector Camacho)が元世界王者でキャリア100戦を超えるメキシコの超ベテラン、ルイス・ラモン・ヨリ・ボーイ・カンパス選手(Luis Ramon Campas)とが戦うという、時間が10年ぐらい戻ってしまった錯覚に陥る試合は米フロリダ州で行われましたが、三者三様の8回ドローに終わっています。(体格比較)
当初ニュージャージー州アトランティックシティでの開催が予定されていたこの試合でしたが、試合直前になってNJ州コミッションがこの試合を認めないとの発表があり試合の中止の報も飛び交ったのですが、開催地をフロリダ州に移して挙行されたという経緯がありました。
間もなく47歳の誕生日を迎えるカマチョ選手。別人のように膨らんだお腹などのまん丸い体型に驚かされますが、その動き自体は見た目に反して悪くありません。
ダブルのジャブを突いてクリンチ、ダイレクトに出す左ストレートをタイミングよくクリーンヒットさせてクリンチというカマチョ選手のボクシングからは、意外に衰えを見せないハンドスピードとパンチを当てる勘、相手の攻撃を殺す上手さが感じられて流石と唸らされます。
スタミナの無さは年齢相応で試合序盤からカンパス選手のボディを中心に攻めてくるプレスに対し押しまくられる状況が続いていきましたが、巧みなというかなりふり構わないクリンチワークと時折クリーンに当てる攻撃でカンパス選手の攻撃を最後まで実に上手くはぐらかし続けていました。
カマチョ選手の執拗なクリンチに苛立ちの色も見せて、10歳年長の相手を攻めきれないカンパス選手に対して、なんだかなぁとも思わなくは無いですがw私的にすごく楽しめた試合内容でした。
お互いに決め手を欠く内容に終始した試合は、1人が78-74でカマチョ選手の勝利を支持、1人が77-75カンパス、1人が76-76ドローと見た引き分けでした。シロート採点は最終回をドローとして77-76カンパス。
万人に勧められる試合では絶対にありません。ですがこの試合が米国ではPPVで放送されたように、両者の名前はいまだに客を呼べるものですし、そのファイトも金を取るに足るものだったと私は感じました。(客層をかなり限定されますがw)
この競技の持つ危険性を考えると手放しで歓迎とは言えないのですが、昨年あったフェネック対ネルソン戦のように、たまにこういう試合を見るのも悪く無いです。
カマチョ選手は79勝(38KO)5敗3分。カンパス選手は92勝(74KO)14敗1分。
試合動画(ustream)
Campas-Camacho draw!(Edgar Gonzalez,fightnews)
カンパス「カマチョはピンチになると実にスマートだ。どうやってホールディングするのか知り尽くしている。15年間ファイとしているけど彼以上に抱きついてきた相手はいなかったよ。俺の女房以上だよ」~うけますw
What Time Is It? No Longer "Macho" Time(Bernard Fernandez,The Sweet Science)
写真
Camacho-Campas Report & Photos(Damon ”Latinbox” Gonzalez,Photos: Tom “Teriffic” Sisson,P4P Boxing)
マシュー・マックリン対ヨリ・ボーイ・カンパス(2008/03/22)
アミン・アシカイネン対ヨリ・ボーイ・カンパス(2008/02/01)
ヨリ・ボーイ・カンパス対フェルナンド・ベラ(2007/11/30)
ヨリ・ボーイ・カンパス対ニト・ブラボー(2007/08/31)
エロモセレ・アルバート対ヨリ・ボーイ・カンパス(2007/05/02)
ジョン・ダディ対ヨリボーイ・カンパス(2006/09/29)
ヘクター・カマチョ対エドウィン・ロザリオ(1986/06/13)
やはりボクサーはリングで戦ってナンボ。
負けてばかりではしょうがないですが、カマチョは黒星少ないですからね。
大したものです。
カンパスのコメントもシャレがきいてて良いですね。
どっかにないですかね?
マッチョはいつまで続けるんでしょうか?ヘビー級と違ってフットワークがないと、どうにもならないクラスを46歳の今もがんばる・・・・デュランに通じるものがあります。本当に好きじゃなければ出来ないですよね。
あのでかい会場にびっちり集まった観衆、その大観衆が望む通りの展開・結末で、絵に描いたような「ヒーロー誕生」でしたよね。
その後正当なヒーロー道(?)みたいなものから外れていったマチョマンですが、そのアンチヒーロー道ももずっと続けていれば立派なものに見えてきますw
マッチョの名に恥じる、と言われて久しい彼ですが、現在までリングに立ち戦い続ける姿はまさにマッチョなものに感じます。
>Unknownさん
探してはいます。見つかれば貼ります。
>Unknownさん
初回はフットワーク、と言えるかどうか微妙ですがw一応カンパスの周りを動いてました。
なりふり構わないクリンチで失われたフットワークの代わりにする戦いは結構有効でした。
事前に試合結果を知った時は、空気を読んだインチキ臭いドローなのかな、とか想像したのですが、クロスした主導権争いが続いた接戦で面白い試合でした。(ボロクソに貶す声もありますし、それも理解できる部分もありますがw)
小柄なカマチョがミドルとかあり得ないと思いますが、かれこれ10年以上このウェートなんですよね。KO負けが無くダウンも数える程しかなかったと思います。
ディフェンスが良い選手は息が長いですね。
ホプしかり、マッカラムしかり。
ESPNのダン・ラファエル氏の記事ですが、
http://sports.espn.go.com/sports/boxing/columns/story?columnist=rafael_dan&id=4156079
ラファエル氏はこの試合に怒ってますw
このように賛否両論いろんな意見が出る試合だと思うのですが、試合自体のレベルも思っていたよりは低くなくいい試合だったと私は感じました。
カマチョの場合はディフェンス能力が高いってのももちろんあるんでしょうが、誰よりも勝るディフェンスマインドとでも言うのでしょうかw、なりふり構わないクリンチが凄いと思いますw
あとロザリオの凄いパンチ食ってピヨピヨになりながらも回復してたように、かなりタフな選手だと思います。