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ジョン・ダディ対ヨリボーイ・カンパス(2006/09/29)

2008-02-21 20:43:44 | ボクシング
ミドル級12回戦

約1年半前の試合です。
今週末にニューヨークのMSGで予定されている、ウラジミール・クリチコ選手とスルタン・イブラギモフ選手とのヘビー級統一戦のアンダーカードに出場を予定しているミドル級ホープ、ジョン・ダディ選手(John Duddy)の試合です。
この日はベテランのヨリボーイ・カンパス選手(Luis Ramon Campas)とIBAタイトルを争い大熱戦の末に勝利しています。

しばらく前に動画を入手したまま放置していて今回初めて試合を見ましたが、両者の持ち味を存分にぶつけ合う素晴らしい戦いでした。
ダディ選手の評価を暴落させた試合。人気者のダディ選手が地元判定で命拾いした試合。
試合を見るまではこんな感じのイメージを持っていたのですが、良い意味で予想を裏切る内容の激戦でした。

ダディ選手の強気の攻撃は非常にスピードがあって力強いものに見えたのですが、強いパンチを受けても全く怯まずに前進を続けるカンパス選手のタフネスが無敗のホープを大いに苦しめました。
強気に打ち合いを挑むダディ選手の戦い方もカンパス選手にとっては好都合でした。ダディ選手の攻撃を受けながら相打ち覚悟で打ち込む重い反撃でペースを奪った試合前半戦。
2回にカンパス選手の強烈な右ストレートがヒットし腰を落としかけたシーン、5回に右アッパーで効かされた後の上下への左フックなどで追い立てられたシーンなどダディ選手にとっては、いつ倒されてもおかしくない苦しい展開でした。
ただ、この苦しい局面でも強気の攻めの姿勢を崩さなかったのは見事でした。
中盤以降やや手数が落ちたカンパス選手に対し、足を使って動きながらペースを奪い返していった場面でも、踏み込んで強いパンチを打ち込む攻めは変わらず、強気のアウトボクシングとも言うべきものでした。
8回には右ストレートでチャンスを掴み、9回以降もスピード差を生かしたダディ選手がシャープな攻撃を見せ形勢を完全に逆転させてみせました。
しかしこれで終わらないのがこの試合の凄いところで、最終回ノックアウトを狙ってラッシュを仕掛けたダディ選手がカンパス選手の反撃で逆にピンチに陥ってしまいました。
カンパス選手の打ち合いでの強さは流石です。この場面でスタミナも使い切ってしまったように見えたダディ選手。カンパス選手の重厚な攻めを前に完全にグロッキーに陥りながらもなんとか最終ゴングまで逃げ延びましたが、試合終了のゴングが鳴った瞬間も意識は朦朧としていた感じに見えました。


激しく打ち合った両者(ダディ選手856発中380ヒット、カンパス選手786発中316ヒット)

公式の採点結果は117-111,116-112,115-113のユナニマスでダディ選手の勝利を支持していました。ちなみにわたくしめのシロート採点は115-113ダディ選手。
ダディ選手にとって苦しい場面の連続だった試合でしたが、わたくし的には過去に見たどの試合よりもダディ選手の評価を上げるものでした。

先日ジャーメイン・テイラー選手とのリマッチをクリアしたばかりのケリー・パブリク選手のミドル級王座の初防衛戦の相手に有力視されているダディ選手ですが、まずは今週末の試合を見守りたいです。

この試合後の時点でダディ選手が18勝(15KO)、カンパス選手が88勝(72KO)9敗。

Duddy-Campas Go To War!!!
Duddy wins IBA middleweight title

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