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ヘクター・カマチョ対エドウィン・ロザリオ(1986/06/13)

1986-06-13 18:36:09 | classic

WBCライト級タイトルマッチ

プエルトリコの名選手同士が激突した1986年の試合。24歳で無敗の王者ヘクター・マッチョ・カマチョ選手(Hector Camacho)に23歳の元同級王者、強打のエドウィン・チャポ・ロザリオ選手(Edwin Rosario)が挑んだ一戦は、カマチョ選手がロザリオ選手の強打に大いに苦しめられたものの際どい2-1判定を得て王座を死守した一戦でした。

カマチョ選手のその後のキャリア、戦いを変えたとも言われるこの試合。
ロザリオ選手の細かく刻む独特のステップワークでのプレスに終始追いまくられた苦しい苦しい一戦でした。
しかし、この頃のカマチョ選手はスピードを生かした踏み込んで放つ左ストレート、腰の入った右フックなどの攻撃が見事で、足を使ってロザリオ選手のプレスを捌きながら要所でシャープな攻撃を決める戦いを展開していて決して逃げ回っていた内容ではありませんでした。
ただ、ロザリオ選手の止まらないプレッシャーに常に晒される中でのギリギリのアウトボクシングといった印象。
5回と11回にロザリオ選手の強打で深刻なトラブルに陥ったカマチョ選手が不当な判定によって救われた一戦として名高い試合なのも頷けます。

一方、スコア的には非常にクロスした試合だったのも確か。今回試合を見たときは5回を10-8とした上で、わたくしめのシロート採点では114-113カマチョというものでした。(以前見たときのスコアを見てみたら114-114でした)
わたくしめのド素人採点なので全く参考にはならないのは承知の上なのですが、言われているほどの問題判定ではなかった、というのが個人的感想であります。
ちなみに公式の採点結果は115-113でカマチョ選手の勝利を支持が2人、残る1人が114-113ロザリオ選手、という2-1でした。

ロザリオ選手のプレスは何時見ても味があって好きです。爆弾のような威力を秘めた強打も素晴らしい。
カマチョ選手は前述の通り、シャープなボクシングが見事でした。5回の大ピンチの後、6回以降足を使いながら煙幕のようなジャブを放ちながらペースを引き戻していった見た目に似合わぬタフさも印象的でした。疲れたところに強打を浴びて大ピンチに陥った11回の場面以外ほとんどクリンチを見せなかった姿も、キャリア後期の印象が強い私にとっては新鮮でした。

Hector Camacho vs Edwin Rosario HBO 1080p 60fps


2008-10-22 18:36:09



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2 コメント

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Unknown (asikawa)
2008-10-22 19:02:11
この試合はTV東京が放映してくれました。
杉浦滋男アナの名調子とジョー小泉の「これは政治的判定ですね」の言葉が印象的です。

あの時代はロサリオのような好戦的スタイルは優位に採点されたと思います。
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Unknown (管理人)
2008-10-22 21:01:55
>asikawaさん
この試合をテレ東で見た記憶は私には無いですねぇ・・無念です
杉浦アナ、ホント良かったですよね
小泉さんも昔はぶっきらぼうで常に怒っているような感じに聞こえてたんですが、後にエキサイトマッチでダジャレ連発してる姿にとても驚きましたw

今いろいろと古い試合を見ているのですが、当時の状況に身を置いていないとわからない面ってのが多々あるのだろうと、採点結果や実況・解説者の話から感じられます。
それにしてもロサリオ良かったっすw
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