佐藤対シュトルム他、直前情報

ドイツでミドル級王座に挑む佐藤選手をはじめとする週末の注目試合の直前情報をば。

●4月25日、ドイツ
まずは日本時間の日曜朝(?)に予定されているミドル級タイトルマッチ。フェリックス・シュトルム選手対佐藤幸治選手の一戦。

Sturm-Sato presser!(Fight News)
Sturm-Sato public workout!(Marianne Müller,Fightnews)
佐藤選手のインタビュー
Q&A Koji Sato(Anson Wainwright,15rounds/com)

竹原選手以来二人目のミドル級王座奪取に敵地ドイツで挑む佐藤選手。相手のシュトルム選手はここまでWBAタイトルを5度防衛中の実力派王者ということで絶対不利の予想は致し方ないところでしょうか。
この機会に佐藤選手の過去の試合を3試合ほど見ましたが(江口戦、ベラ戦、デビュー戦)、ルーズなディフェンスとスピードの差でシュトルム選手の圧勝に終わってしまうのでは、と私は感じます。
佐藤選手の右を打った後に左、左を売った後に右を返す動きは非常にスローに感じます。ジャブのスピードも無く、シュトルム選手のストレートが面白いように当たり、佐藤選手の攻撃は空を切り続ける、という展開しか私には想像できません。
佐藤選手のタフネス次第ですが、中盤までのストップでの王者防衛と予想します。
仮に後半まで試合を持ち込む事が出来たとしても、そうなるとスタミナの無さでさらに苦しい状況に陥るのではないかと。
シュトルム選手は超一流の武器は持たない選手ですが、パンチ力を含む全ての要素で佐藤選手を上回ると見ます。

フェリックス・シュトルム対セバスチャン・シルベスター(2008/11/01)
フェリックス・シュトルム対ランディ・グリフィン(2008/07/05)
フェリックス・シュトルム対ジェイミー・ピットマン(2008/04/05)
フェリックス・シュトルム対ランディ・グリフィン(2007/10/20)
ハビエル・カスティジェホ対フェリックス・シュトルム(2007/04/29)
フェリックス・シュトルム対ギャビン・トップ(2006/12/02)

この日のアンダーカードには1月にデニス・インキン選手と好試合を演じた末に王座に就いたカロリー・バルザイ選手の初防衛戦、アテネ五輪銀メダリストのゲナディ・ゴロフキン選手の試合など楽しみな試合が予定されています。

デニス・インキン対カロリー・バルザイ(2009/01/10)

ゲナディ・ゴロフキン対ハビエル・ママニ(2009/01/17)


4月25日米コネチカット州
続いて米コネチカット州で予定されている好カード、昨年末に王座に就いた英国人王者カール・フローチ選手が初防衛戦で元統一ミドル級王者のジャーメイン・テイラー選手の挑戦を受ける一戦。


Froch-Taylor presser!(Fightnews)
Can Taylor climb back to the top?(Kevin Iole, Yahoo! Sports)
Froch-Taylor: SHOWTIME Photo Gallery And Media Prediction Poll(East Side Boxing)
How They Pick 'em: Boxing Experts Favor Taylor To Dethrone Froch By Nearly 2-1(Bragging Rights Corner)
Carl Froch vs. Jermain Taylor - The Pre Fight Report Card(Boxing Scene)

カナダの実力派の新鋭、ジョーン・パスカル選手との熱闘を制して王座に就いた英国のコブラことフローチ選手。トラッシュトークの名手でもあり英国で人気の高いフローチ選手が米国に乗り込んでの勝負に出ましたが、防御の甘さを抱えるフローチ選手にとって、スピードとテクニックのあるテイラー選手は難しい相手になりそうですねぇ。
タフでパワーもあり、そして何よりハートが強いフローチ選手。王者の持ち味が見られる熱い試合を見たいです。フローチ選手を応援しつつ、テイラー選手がやや有利か？、と見ます。予想：テイラー判定勝利。

カール・フローチ対ジョーン・パスカル(2008/12/06)
カール・フローチ対アルバート・リバッスキー(2008/05/10)
カール・フローチ対ロビン・リード(2007/11/09)
カール・フローチ対セルゲイ・タテボシャン(2007/03/23)
カール・フローチ対トニー・ドットソン(2006/11/24)

ジャーメイン・テイラー対ジェフ・レイシー(2008/11/15)
ケリー・パブリク対ジャーメイン・テイラー(2008/02/16)
ジャーメイン・テイラー対ケリー・パブリク(2007/09/29)
ジャーメイン・テイラー対コーリー・スピンクス(2007/05/19)
ジャーミン・テイラー対カシム・オウマ(2006/12/09)

4月25日プエルトリコ・バヤモン
最後にプエルトリコの注目の一戦。地元の若きニュースター候補、WBOスーパーバンタム級王者のファン・マヌエル・ロペス選手にフィリピンのベテラン、現バンタム級王者のジェリー・ペニャロサ選手が挑む一戦。

3度の世界タイトルマッチを全て3分以内に終わらせているプエルトリコの25歳、ファンマ・ロペス選手がそのキャリアで初めて迎えるといっていい一流のテクニシャン、ペニャロサ選手。
初回KO連発で鮮烈な印象を残すロペス選手ですが、私自身彼の最大の持ち味はスピードとテクニックであり、強打者というイメージはありません。
3階級目での王座を目指す36歳のベテランの一流の技巧と対する事でファンマ選手本来のボクシング＝スピードとテクニック、センスを感じさせる洗練されたボクシング、を久しぶりに見ることが出来るのでは、と期待します。
ペニャロサ選手の高い実力は大いに買いますが、以前見たSB級での戦い(対デ・レオン戦)での絶望的にも思えた体力差、パワー差に今回も屈してしまうのではないか、と予想します。ファンマ選手の大差判定勝利、と予想します。

もし仮にペニャロサ選手をストップするようなことがあれば、ファンマ・ロペス選手はトリニダード選手やゴメス選手といったプエルトリコの偉大なる天才KOアーティストの後継者、という事になるのでしょう・・・
プエルトリコの試合という事もありロペス選手の有利は動かないでしょう。ただその内容がどうなるのか、という点で非常に楽しみな一戦です。

ファン・マヌエル・ロペス対セルジオ・メディナ(2008/12/06)
ファン・マヌエル・ロペス対セサール・フィゲロア(2008/10/04)
ダニエル・ポンセ・デ・レオン対ファン・マヌエル・ロペス(2008/06/07)
ファン・マヌエル・ロペス対ウーゴ・ディアンゾ(2007/08/04)
ファン・マヌエル・ロペス対ジョバンニ・アンドラーデ(2007/06/22)
ファン・マヌエル・ロペス対クアテモク・バルガス(2007/01/19)

ジェリー・ペニャロサ対ラタナチャイ・ソー・ウォラピン(2008/04/06)
ジョニー・ゴンサレス対ジェリー・ペニャロサ(2007/08/11)
ダニエル・ポンセ・デ・レオン対ジェリー・ペニャロサ(2007/03/17)