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2009年を振り返る2(新鋭)

2009-12-30 17:58:43 | Weblog
ESPNが選ぶ2009年の新鋭賞ダニエル・ジェイコブス選手。
アマエリートだったジェイコブスですが、07年の五輪最終予選で敗退しプロ転向。08年に12戦、09年も8月までに5戦をこなすハイペースっぷりで一気に躍進。
8月に拳を怪我して以降戦うことのなかった09年ですが、回復が順調なら3月のパック対メイ戦のアンダーで復帰という話もある様子。
GBPの強力なプッシュのもと予想以上に早い時期に大きなチャンスが訪れるのかもしれません。
ダニエル・ジェイコブス対イシェ・スミス(2009/08/22)

以下ESPNの記事で紹介されていた選手を適当翻訳とともに。(順番はアルファベット順だそうです)
ボリュームありすぎで&文字数制限の関係で、最後のほうがグダグダなのも例年通りであります

サウル・アルバレス(19, welterweight, Tuto Zabala Jr.'s All-Star Boxing, 30-0-1, 22 KOs)

アマチュアの経験がない彼だが、メキシコのトップホープとしてのし上がってきた。若く、見事なコンビネーションを駆使するアグレッシブなスタイルを持ち、スキルも備える。高いファンからの支持とTelevisa(TV局)のバックアップ、さらにメキシコの伝説的アドバイザー、ラファエル・メンドサの後ろ盾も持つ。
09年はラナード・タイナーやミッチェル・ロサレスのようなタフな相手とも戦い7戦全勝(6KO)。08年に2度米国で戦っている彼だが、彼に興味を持っているGBPの手によって2010年に再び米国リングに上る事になるかも。
サウル・アルバレス対マラット・クセーフ(2009/08/08)

ディミトリウス・アンドラーデ(21, junior middleweight, Banner Promotions/Star Boxing, 8-0, 6 KOs)

08年五輪米国代表のアンドラーデ。6歳でボクシングを始めて以降、世界選手権優勝、2度の全米王者、2度の全米GG王者獲得というアマでの輝かしい実績を誇っている。09年は6試合に出場し、目もくらむようなハンドスピード、パワーそしてリングインテリジェンスを見せつけて最もダイナミックな新鋭として台頭。
ESPN2のフライデーナイトファイトで2010年のスタートを予定している。(1/15、初の8回戦を予定)
ディミトリウス・アンドラーデ対アルヌルフォ・ロメロ(2009/03/20)

クリス・アバロス(20, bantamweight, Gary Shaw, 14-0, 11 KOs)

アバロスはパンチングパワーを備えたアグレッシブなファイターだ。少々無鉄砲なところもあるが、それが彼のファイトをエンターテイニングなものにしている。09年ShowtimeのShowboxで披露した素晴らしいノックアウト勝利2試合で、彼はそれまでのレベルよりも一段高い位置へ登ることを許された。
2010年のアバロスに刮目せよ。
クリス・アバロス対アンドレ・ウィルソン(2009/07/31)


アドリエン・ブロナー(20, lightweight, Golden Boy, 13-0, 10 KOs)

エネルギッシュでアグレッシブなブレナーは09年8戦全勝(5KO)。02年03年のシルバーグローブトーナメント連覇、05年ジュニア五輪準決勝進出というアマでの実績は十分。プロでの経験と熟成が待たれる。

ダニー・ガルシア(21, junior welterweight, Golden Boy, 15-0, 10 KOs)

06年全米アマ王者の彼は08年五輪出場を逃してアマを卒業(107勝13敗)。GBPのプロモート、シェリー・フィンケルのマネージメントの元、09年は5戦全勝(3KO)。
12月のプロ初の地元フィラディルフィアでの戦いでセンセーショナルな2回TKO勝利で09年を締めくくっている。
ダニー・ガルシア対パベル・ミランダ(2009/06/12)

ミゲル・アンヘル・ガルシア(22, featherweight, Top Rank, 19-0, 16 KOs)

アマで58勝7敗の彼はプロ入り後特別な注目を浴びる存在ではなかったが、よく鍛えられた小さく正確なブローで観客受けのいい試合を見せる。兄でありトレーナーの元世界王者ロバートの指導、キャメロン・ダンキンのマネージを受けている。
年齢に似つかわない辛抱強さと熟成はボクシングファミリーに育ったことが理由の一つだろう。
ミゲル・アンヘル・ガルシア対ヨグリー・ヘレラ(2009/12/19)

フランキー・ギャビン(24, junior welterweight, Frank Warren, 5-0, 5 KOs)

2008年五輪英国代表の彼はフランク・ウォーレンが手がける元オリンピアンのホープ3人衆(金メダリストのジェームス・デゲール、ビリー・ジョー・サンダース)の中でベストに見える。
サウスポーのギャビンは2007年に英国に史上初のアマ世界タイトルをもたらし、翌年の北京五輪でも金メダルの有力候補だったが、体重を作ることが出来ずに失格し五輪では一度も戦うことは無かった。プロデビュー年の09年は5試合に出場しすべてKO勝ち。2月にロンドンで予定されている試合で2010年のスタートを切る予定だ。

ゲナディ・ゴロフキン(27, middleweight, Spotlight Boxing, 18-0, 15 KOs):

ゴロフキンはマット・コロボフ、アンディ・リー、そしてルシアン・ブテをストップして2003年のアマ世界王者となり、04年にはアンドレ・ディレルを破って銀メダル獲得している現在ドイツに住むカザフスタン人。
06年のプロ転向以降着実な前進を続け、現在タイトルを射程圏内に捉えている。
ゲナディ・ゴロフキン対ジョン・カルバリョ(2009/07/11)

フェルナンド・ゲレロ(23, middleweight, Prize Fight, 17-0, 14 KOs)

ゲレロはパワーを備えたアグレッシブでエキサイティングなサウスポー。ジュニアゴールデングローブ、国際ジュニア五輪、全米ゴールデングローブ、全米選手権のアマ経験を持つ(2007年全米王者)。ポール・ウィリアムスとのスパーで鍛えられ、09年は5勝(3KO)。1月19日のESPNFNFで2010年のスタートを予定している。
フェルナンド・ゲレロ対ジェシー・ニックロウ(2009/12/18)

オマール・ヘンリー(22, junior middleweight, Top Rank, 7-0, 6 KOs)

重く速いパンチを武器にヘンリーはより完成されたボクサーへと進化するかもしれないが、現時点で彼の試合から感じられるものは純粋なるパワーのみだ。
彼のいくつかのKOは非常に強烈なものだ。Youtubeをチェックして自分の目で確かめて欲しい。(youtube)
リング外ではヒューストンコミュニティーカレッジでオールAの成績を残す優等生でもある。

マーカス・ジョンソン(24, super middleweight, Lou DiBella/Antonio Leonard, 18-0, 14 KOs)

ジョンソンは04年五輪最終予選で金メダルを獲得することになるアンドレ・ウォードに破れた後にドン・キングと契約。キングのもとではチャンスを与えられることはなく燻っていたが6月にルー・ディベラとサインを交わし、早速その後2試合を消化。2010年の飛躍を期している。

マイク・ジョーンズ(26, welterweight, Russell Peltz, 19-0, 16 KOs)

魅力的なスタイルを持つ痩身のパンチャー・ジョーンズは、フィラディルフィアのローカルテレビにしか露出していなく多くの人にとっては謎の存在だ。
多く露出させないというのは彼のプロモートを手がけるラッセル・ペレツの方針だったようだが、2010年はトップランク社が新しく始めるFox Sports Net seriesに参戦(2/27体ヘンリー・ブルセレス戦)。陣営の方針転換に感謝したい。

マット・コロボフ(26, middleweight, Top Rank, 9-0, 7 KOs)

ロシアのトップアマとして2度の世界選手権制覇、2度ワールドカップ優勝、08年五輪出場。マネージャーのキャメロン・ダンキンは、フロリダに居を移したコロボフを数年に渡って見続けている。プロ仕様のスタイルとパワーを持ち、インサイドの攻防技術も目覚しい勢いで習得中。2戦前からケニー・アダムスの指導を受け始めたが、このことは大きなプラスになっていくことだろう。
マット・コロボフ対ケン・ダンハム(2009/12/19)

エリスランディ・ララ(26, junior middleweight, Golden Boy/Arena Box, 9-0, 5 KOs)

キューバからの亡命組のララは2005年に3つの国内大会を連覇し同年の世界選手権を制覇。08年五輪金メダルの有力候補だったが、07年に亡命を計画するも失敗。08年の再亡命に成功するまでチームからは外されてしまっていた。
アマでの経験をもとにプロで素早いステップアップを果たしている。12月に自身初の10回戦を戦った。
マネージャーのシェリー・フィンケルは「ララは既にセルジオ・マルチネスに挑戦する準備はできている」と豪語する。

David Lemieux (21, middleweight, Yvon Michel, 20-0, 20 KOs)

2008年五輪を待たず07年にプロデビューしたカナダモントリオールのLemieux。アマで3度のカナダ王者になっている彼はカナダのNo.1ホープとして勢いを加速中だ。

Roberto Marroquin (20, junior featherweight, Top Rank, 11-0, 8 KOs)

エネルギッシュなスタイルと強烈な左フックで09年は6勝(5KO)。

バネス・マルティロシャン(23, junior middleweight, Top Rank, 26-0, 17 KOs)

04年五輪代表。1月16日に元王者カシム・オウマとの一戦を予定。
バネス・マルティロシャン対ウィリー・リー(2009/12/19)

ショーン・ポーター(22, junior middleweight, Prize Fight, 12-0, 10 KOs)

パックのスパーリングパートナーとして名を知られたポーターだが、アマでの確かな実績を持つ。2月のESPNFNFに登場。
ショーン・ポーター対ジャマー・パターソン(2009/12/18)

リコ・ラモス(22, junior featherweight, Dan Goossen, 14-0, 8 KOs)


ギジェルモ・リゴンドウ(29, junior featherweight, DeCubas Presents/Caribe Promotions, 4-0, 3 KOs)
元アマP4Pキングのスペシャルプロスペクト。2010年は2月のESPNでスタートを予定。
ギジェルモ・リゴンドウ対ジョバンニ・アンドラーデ(2009/09/18)

エドウィン・ロドリゲス(24, super middleweight, Lou DiBella, 13-0, 9 KOs)
アントワン・スミス(22, welterweight, Lou DiBella, 17-1-1, 8 KOs)
オドラニエル・ソリス(29, heavyweight, Top Rank/Arena Box, 15-0, 11 KOs)
ディオンティ・ワイルダー(24, heavyweight, Golden Boy, 8-0, 8 KOs)
ディオンティ・ワイルダー対トラビス・アレン(2009/08/14)


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6 コメント

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Unknown (Ike Quarty)
2009-12-30 20:36:35

去年の記事も見ましたが、アレキサンダーやガンボアなど羽ばたいた選手もいれば、
躓いたり試合枯れしたりする選手もいましたね。中には1年たってもホープのままという
選手もいて、なかなか面白いです(笑)。

ただ、ESPNが番組に出てる選手を選ぶだけあって、アジアの選手が少ないように思います。
去年だとバーナベ・コンセプシォンなど選ばれてもいいですし、
今年もフィリピン・ホープは多数出てきた(名前忘れましたが)
ように思いますので、アジアの選手もフォローしていきたいですね。
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Unknown (バルガスファン)
2009-12-31 11:58:48
面白い記事の翻訳ありがとうございます
勉強になります。

ボクシングはなんだかんだ言って、楽しみにホープが毎年出てきますね
日本では井岡が注目されてると思いますが
4戦目で世界挑戦とか、まだこんな売り出し方をしてるのかよと悲しくなります・・・

世界では彼より遥にアマ実績のある選手が地道にキャリアを積んでるのに、直ぐに世界ですから呆れます

世界戦を前座にするとか、このような売り出し方は自分たちで世界王座の権威を低下させてるだけでは?と疑問に思ってしまう(既に世界認定団体が腐ってますがw)

話がそれましたがw
来年はヘビーも盛り上がりそうですし
メイVSパッキャオと長谷川VS西岡、長谷川VSサーシャあたりを期待したいです
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Unknown (サモアン)
2009-12-31 13:33:52
今年も面白い記事、精緻な観戦記録を楽しく読ませていただきました。

それにしても新鋭がゴロゴロいますね。

特にリゴンドウは若くないので、早々に周辺階級で暴れまわってほしいです。
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Unknown (通りすがり)
2009-12-31 16:37:47
管理人さん今年もたくさんの記事ありがとうございました。来年もたくさんの記事よろしくお願いいたします。
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Unknown (条助)
2010-01-01 01:57:58
今世界で一番注目されてるホープといえば、やっぱりギジェルモ・リゴンドウになるんでしょうか。年齢的には少々いってますが、アマチュアのキャリアも凄いし、超大物のオーラみたいなもんを感じます。彼にはガンボアやカーン以上の活躍を期待したいです。
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Unknown (管理人)
2010-01-02 02:46:39
>Ike Quartyさん
米国メディアの記事ですし米国で試合をやっていない選手が無視されがちなのはしょうがないのかもしれません。
インドネシアのヨーダンとか、フィリピンのソンソナみたいな若くて活きの良い選手はいるんですけどね。

>バルガスファンさん
最短記録狙いみたいな売り出し方もそれはそれでアリだとは思います。
強力な軸となる王者が君臨してる現在のヘビー級の状況は確かに面白いと思います。なんだかんだ言って私はヘビー級の試合が大好きですので、今年もより深く掘り下げていきたいとは思ってます。

>サモアンさん
私の推測ですがリゴンドウは順調ならば年内に勝負にでるんじゃないでしょうかね。まだ僅か4戦しかやってませんが、2月の試合はランカークラスの相手とやってもいいと思いますし、それを見たいです。

>通りすがりさん
見ることのできる試合はすべてカバーしたい、とはずーっと思っていることです。その願いはほとんど叶えられないものですが。
今年もマイペースでやっていきます。

>条助さん
そういうことになるんでしょうかね。
個人的印象では目玉ホープのいない年に感じます。
06年ならポール・ウィリアムスやベルト、07年はカーン、昨年ならガンボアやオルティスのような。
ただマイダナやファンマ、ブラッドリーなんかがそうですが、大きな注目を集めていなくても一気に輝く選手ってのもいますから、そういうメッケもんの選手の出現にも期待したいです。

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