WBAミドル級王座決定戦
ニューヨーク・ブルックリンのミドル級ダニエル・ジェイコブス選手(Daniel Jacobs)がオーストラリアからのジェロッド・フレッチャー選手(Jarrod Fletcher)と空位の王座を争った一戦はジェイコブス選手の地元ブルックリンのバークレイズ・センターで行われ、5回TKOでジェイコブス選手が勝利して空位の王座に就いています。(体格比較)
初回に左フックを決めてからのラッシュでいきなりノックダウンを奪ったジェイコブス選手。さらに立ち上がってきたフレッチャー選手に左右フックを当てまくってあわや2度目のダウン、というところまで攻め込んで初回を圧倒的にリードします。
2回以降は長く強い左ジャブを決めながらオージーの頑張りをおさえつけ、5回に今度も左フックをテンプルに決めてからの怒涛の攻撃でダウンを奪いフィニッシュした快勝での王座獲得劇でした。
右を出すそのままの勢いで右足を前にして左構え、という風に再三スイッチしながら戦っていたジェイコブス選手ですが、どちらの構えでも効果的だったのは左のパンチでした。
試合を通じて非常に有効だった長く、そして強く打つ左ジャブ、チャンスでの強振し過ぎにも思える左右フック攻撃、ともに精度を欠きがちにも思えましたが4年前の世界王座初挑戦での惨敗を経てのこの日には感慨もひとしおだったことでしょう。
王座の正当性に対する疑問はさておき、ジェイコブス選手の今後に期待したいです。
ジェイコブス選手は28勝(25KO)1敗。フレッチャー選手は18勝(10KO)2敗。
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