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ティモシー・ブラッドリー対ルスラン・プロボドニコフ(2013/03/16)

2013-05-02 19:06:28 | ボクシング

WBOウェルター級タイトルマッチ

2階級制覇のティモシー・ブラッドリー選手(Timothy Bradley)がロシアからの強打の挑戦者ルスラン・プロボドニコフ選手(Ruslan Provodnikov)の挑戦を受けた一戦は米国カリフォルニア州で行われ、激戦の末にブラッドリー選手が僅差の3-0判定を制してタイトル初防衛に成功した一戦でした。(体格比較)

初回にいきなりロシア人の強打で大ピンチに陥ったブラッドリー選手。プロボドニコフ選手の右を食ってトラブルに陥りダウンしてしまいます。ここは幸運なことにスリップの裁定で救われますが、続く2回にも再び右で効かされ、さらに強烈な左フックでロープまで力なく後退するなど、プロボドニコフ選手の強打が圧倒したスタートの2ラウンズでした。
しかしパッキャオ戦でもそうだったように、少し休むとスピードが戻り、力のこもった攻撃も繰り出していけるようになるブラッドリー選手。3回からはスピード差を生かした攻めでペースを奪っていきます。ひたすらにスピード重視の左ジャブ連打や手打ちのコンビネーション攻撃は効かせるという意味ではほとんど無駄なものでしたが、目眩ましとしての効果は確実で、プロボドニコフ選手の手数が減ります。さらにどんどん繰り出す手数で自らのリズムも良くしていったブラッドリー選手。手打ちのパシャパシャ攻撃だけではなく思い切り振りぬき叩きつける左右フックやアッパーも織り交ぜながらペースを完全にキープしていきました。
6回にプロボドニコフ選手の左フックで効かされてしまう場面もあったブラッドリー選手ですが、7回から再び手数を増した攻めと要所でのビッグショットとでペースを譲らず、序盤での大きなビハインドを挽回していった見事なボクシングでした。
しかし最終ラウンドに遂にロシア人の強打に捕まってしまったブラッドリー選手。左フック、右フックで大きく後退し、さらなる連打で遂にノックダウンを喫してしまいます。疲労も深くかなり追い詰められた状態に見えたブラッドリー選手でしたがレフェリーが試合再開を告げた場面で試合終了のゴングが打ち鳴らされています。

CompuBox Stats: Bradley Busier and Landed More Shots

Powerpunches,Punchzone

公式のスコアは114-113が2人、115-112が1人の3-0ブラッドリー。シロート採点114-113プロボドニコフ。
プロボドニコフ選手の左顔面が大きく傷ついていたように、3回以降のブラッドリー選手のボクシングは単にポイントを奪うだけのものではなくダメージも与える攻撃でスタートで大きく躓いたペースをひっくり返す見事な戦いぶりでした。しかし初回の幻のノックダウン、さらには2回の10-8も許容出来るビッグラウンドなどもあってプロボドニコフ選手にとっては気の毒にも映った判定結果でした。

ブラッドリー選手は30勝(12KO)。プロボドニコフ選手は22勝(15KO)2敗。


Bradley vs Provodnikov results: Timothy Bradley survives grueling, vicious fight to retain title(Scott Christ/Bad Left Hook)~114-113ブラッドリー
Bradley wows 'em, wins a thriller(Dan Rafael/ESPN)~114-112ブラッドリー
Harold Lederman(HBO)~115-112ブラッドリー


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