WBOインタコンチネンタル・スーパーミドル級王座決定戦
元2階級制覇王者のアーサー・アブラハム選手(Arthur Abraham)がナミビアからのウィルビフォース・シヘポ選手(Willbeforce Shihepo)と空位のインタ王座を争った一戦はドイツで行われ、アブラハム選手が大いに苦しんだものの12回3-0判定を制して空位の王座についています。
がっちりとガードを固め、機を覗いながら豪腕でのパワフルな攻めを狙ういつも通りのアブラハム選手ですが、この日はシヘポ選手の先手先手の攻めに大苦戦を強いられます。スピードのあるジャブ、右ストレートでのワンツーや接近戦での右フック・アッパー、左フックなどの果敢な攻めでアブラハム選手に反撃する暇を与えないシヘポ選手。アブラハム選手が良い攻撃を決める場面もあることはあるのですが、いかんせんその数が少なくナミビア人の先手の攻めが終始ペースをリードしていたように私には見えた12ラウンズでした。
公式のスコアは117-111、116-112、116-113でいずれもアブラハム勝利を支持。シロート採点117-111シヘポ。
シヘポ選手の攻撃の多くはアブラハム選手のブロックの上を叩いていただけのもの、接近戦で叩きつけていた左右フックもオープン気味で見た目ほどの効果を与えることができないもの
だとは私も感じていたのですが、それでも手数の差でアブラハムには振れないというラウンドの連続だったように私には見えました。
とは言うもののその見極めの差、ってのは微妙だったのは確か。アブラハムの少ないけれども強いヒットを重視する見方であれば公式のようなスコアが導かれるんでしょうし、私の見方のならば全く逆のスコアになる、という試合だったということでしょう。
アブラハム選手は37勝(28KO)4敗。シヘポ選手は20勝(15KO)7敗。
Abraham Secures Tough Decision Win Over Shihepo(Alexey Sukachev/BoxingScene)~114-114
Abraham struggles with Shihepo over 12(Scott Christ/Bad Left Hook)~115-113シヘポ
Abraham wins questionable decision over Shihepo(John J. Raspanti/DoghouseBoxing)~115-113シヘポ
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