ライトヘビー級12回戦
リング誌認定のライトヘビー級王者、43歳のバナード・ホプキンス選手(Bernard Hopkins)にスーパーミドル級王座を21度防衛中のジョー・カルザギ選手(Joe Calzaghe)が挑んだ注目の一戦は米ラスベガスで行われ、カルザギ選手が初回にダウンを奪われたものの手数と攻勢で上回りスプリットの判定を得てライトヘビー級王座を奪取しています。
昨年11月にミッケル・ケスラー選手とのスーパーミドル級最終決戦に貫禄の勝利を挙げた36歳のカルザギ選手。ライトヘビー級での初戦&初の米国リング登場と新たなチャレンジに乗り出し勝利を掴んだウェールズの英雄でしたが、この日はなかなか持ち味を出せず苦しんだ戦いだったように映りました。
初回にホプキンス選手の右ストレートでカルザギ選手がダウンを喫する立ち上がり。手数は少ないながらもシャープで的確なホプキンス選手のカウンターブローを前になかなか踏み込めず、また接近するとホールディングで攻撃を封じられるカルザギ選手。
試合序盤はノックダウンを喫した影響もあってか、非常に慎重で動きに固さが感じられました。しかし4回あたりから右のジャブから細かいパンチを集めてゆくいつもの攻めを見せれるようになっていったカルザギ選手。
クリーンヒットは少なく、また速いだけでほとんど威力を感じさせないカルザギ選手の攻撃ではありましたが、ホプキンス選手の手数が少なすぎてポイントがカルザギ選手に流れるラウンドが続いていった試合でした。
7回にカルザギ選手をよろめかせたショートの右や、カルザギ選手の入りに合わせる左フックなどのカウンターなど素晴らしく的確で有効な攻撃を見せるホプキンス選手でしたが、ポイントを奪うには手数が少なすぎだった、と私には見えました。
公式の採点結果は115-112,116-111でカルザギ選手の勝利が2名、残る1人が114-113でホプキンス選手を支持していました。(どシロート採点は115-112カルザギ)
敗れたとは言え、ホプキンス選手の老獪でいやらしい上手さはこの日も十二分に発揮されていました。
いつものカルザギ選手は軽いパシャパシャ攻撃の合間に強い攻撃を織り交ぜていきますが、この日はその強い攻撃をほとんど出すことが出来ず終いでした。
ホールディングや、頭突き、カルザギ選手の低打を大げさにアピールして休むなどの、ホプキンス選手の戦いにカルザギ選手は終始思うような戦いができず、焦りとフラストレーションを高めていたように見え、カルザギ選手にとっては傍から見ている以上に苦しい試合だったのではないでしょうか。
約10年間世界王座に君臨し続けている36歳の大ベテランをも翻弄してみせるホプキンスおじさんの凄さ、強さに改めて驚かされた試合でした。
カルザギ選手は45勝(32KO)。ホプキンス選手は48勝(32KO)5敗1分。
試合動画(youku)
Calzaghe defeats Hopkins!
Joe Calzaghe Outpoints Bernard Hopkins To Win
CompuBox Punch Stats: Hopkins vs. Calzaghe
Fresher Calzaghe Takes Split Win From Hopkins
Joe Calzaghe-Bernard Hopkins round-by-round
Confident and collected Calzaghe made Hopkins eat his words
写真
CALZAGHE WINS SPLIT DECISION OVER HOPKINS
Calzaghe “Super” Against Hopkins!
Photos: Bernard Hopkins vs. Joe Calzaghe
カルザゲ ホプキンス下し無敗記録を伸ばす
バナード・ホプキンス対ロナルド・ライト(2007/07/21)
ジョー・カルザギ対ミッケル・ケスラー(2007/11/04)
ジョー・カルザギ対ピーター・マンフレッド(2007/04/07)
リング誌認定のライトヘビー級王者、43歳のバナード・ホプキンス選手(Bernard Hopkins)にスーパーミドル級王座を21度防衛中のジョー・カルザギ選手(Joe Calzaghe)が挑んだ注目の一戦は米ラスベガスで行われ、カルザギ選手が初回にダウンを奪われたものの手数と攻勢で上回りスプリットの判定を得てライトヘビー級王座を奪取しています。
昨年11月にミッケル・ケスラー選手とのスーパーミドル級最終決戦に貫禄の勝利を挙げた36歳のカルザギ選手。ライトヘビー級での初戦&初の米国リング登場と新たなチャレンジに乗り出し勝利を掴んだウェールズの英雄でしたが、この日はなかなか持ち味を出せず苦しんだ戦いだったように映りました。
初回にホプキンス選手の右ストレートでカルザギ選手がダウンを喫する立ち上がり。手数は少ないながらもシャープで的確なホプキンス選手のカウンターブローを前になかなか踏み込めず、また接近するとホールディングで攻撃を封じられるカルザギ選手。
試合序盤はノックダウンを喫した影響もあってか、非常に慎重で動きに固さが感じられました。しかし4回あたりから右のジャブから細かいパンチを集めてゆくいつもの攻めを見せれるようになっていったカルザギ選手。
クリーンヒットは少なく、また速いだけでほとんど威力を感じさせないカルザギ選手の攻撃ではありましたが、ホプキンス選手の手数が少なすぎてポイントがカルザギ選手に流れるラウンドが続いていった試合でした。
7回にカルザギ選手をよろめかせたショートの右や、カルザギ選手の入りに合わせる左フックなどのカウンターなど素晴らしく的確で有効な攻撃を見せるホプキンス選手でしたが、ポイントを奪うには手数が少なすぎだった、と私には見えました。
公式の採点結果は115-112,116-111でカルザギ選手の勝利が2名、残る1人が114-113でホプキンス選手を支持していました。(どシロート採点は115-112カルザギ)
敗れたとは言え、ホプキンス選手の老獪でいやらしい上手さはこの日も十二分に発揮されていました。
いつものカルザギ選手は軽いパシャパシャ攻撃の合間に強い攻撃を織り交ぜていきますが、この日はその強い攻撃をほとんど出すことが出来ず終いでした。
ホールディングや、頭突き、カルザギ選手の低打を大げさにアピールして休むなどの、ホプキンス選手の戦いにカルザギ選手は終始思うような戦いができず、焦りとフラストレーションを高めていたように見え、カルザギ選手にとっては傍から見ている以上に苦しい試合だったのではないでしょうか。
約10年間世界王座に君臨し続けている36歳の大ベテランをも翻弄してみせるホプキンスおじさんの凄さ、強さに改めて驚かされた試合でした。
カルザギ選手は45勝(32KO)。ホプキンス選手は48勝(32KO)5敗1分。
試合動画(youku)
Calzaghe defeats Hopkins!
Joe Calzaghe Outpoints Bernard Hopkins To Win
CompuBox Punch Stats: Hopkins vs. Calzaghe
Fresher Calzaghe Takes Split Win From Hopkins
Joe Calzaghe-Bernard Hopkins round-by-round
Confident and collected Calzaghe made Hopkins eat his words
写真
CALZAGHE WINS SPLIT DECISION OVER HOPKINS
Calzaghe “Super” Against Hopkins!
Photos: Bernard Hopkins vs. Joe Calzaghe
カルザゲ ホプキンス下し無敗記録を伸ばす
バナード・ホプキンス対ロナルド・ライト(2007/07/21)
ジョー・カルザギ対ミッケル・ケスラー(2007/11/04)
ジョー・カルザギ対ピーター・マンフレッド(2007/04/07)
個人的にミドル級歴代ナンバーワンはこの人だと思うんですがいまいち周囲の評価が低いように感じるのは私だけ??
ただカルザゲもホプキンスに勝つには、手数で圧倒するというひとつの手段を提供したのかもしれません。
長いキャリアを通じてスタイルを変えながらトップクラスの力を見せ続ける、まさに長老ですね。
ロイ選手に際どく負けた初の世界戦が15年前ですからねぇ ほんと驚きです。
いまいる現役の選手でホプ選手に明白に勝てる、ノックダウンを奪える選手って皆無なのではないでしょうか?
ただ流石に年齢が年齢だけに、ここで敗れたことで今後どうするかが気がかりではあります。
ホプキンスはどうしたらこんなスタイルのボクシングが出来上がるのか研究に値します。評価はイマイチですが見た目が華麗などんな選手よりも強いとおもいます。
灰になるまで戦い続けるのか?灰になんかならないのか?
珍しいものが見れましたw
しかしホプキンス選手は手数出せば勝てそうな風にも見えたんですが、出ないもんなんですね。
カルザギ選手はかなり必死で余裕が無いように見えて、カルザギ選手にそうさせるホプおじさんの職人芸に感心させられました。
予想通りの塩試合とか言う意見も多いようですが、私的にはスリルが感じられる攻防であっと言う間の12ラウンズでした。
>松虫さん
初回にいきなりダウンするってので、カルザギ選手がタイトルを獲った対クリス・ユーバンク戦を思い出しました。
(HBOのマックス・ケラーマンも言ってた)
ホプ選手の手数が少なかったのは、やはり衰えって事になるんでしょうかねぇ?
ホプ選手陣営はポイントでリードしていると読んでいたらしいので、その辺も影響していたのかもしれません。
カルザギ選手サイドは劣勢と見ていたようで、試合の当事者の思惑とは逆の結果になったってのも興味深いですね。
40過ぎでカルザゲと競う身体と体力を維持してるのには、さすがホプキンスって感じました、あとオーバーリアクションにも。
顔も綺麗なままでしたね、怖いけど。
クリンチが多かったけど確かな技術を見させてもらった試合というのが個人的な感想でごさいます。
レフェリーの死角でローブローをペチペチ打つ行為などは、相手を肉体的に痛めつける意味は無いと思うのですが、その攻撃をあえてやる事で相手を効果的にイラつかせていて、大ベテランのカルザギ選手が完全に翻弄されている様子で必死だったのが印象的でした。
試合終了時、カルザギ選手は負けを覚悟していた??ようにも私には見えました。
とはいえ、はじめてホプ選手がスタミナを切らした姿を見た試合でもあったので、今後どうするか気になります。