IBFミドル級タイトルマッチ
明日米国で再戦が行われる予定の両者、アーサー・アブラハム選手(Arthur Abraham)とエディソン・ミランダ選手(Edison Miranda)が21ヶ月前に激突した試合です。
試合はIBFミドル級王者のアブラハム選手がミランダ選手のラフな強打にアゴを砕かれる苦闘を強いられたものの際どい判定勝利でタイトルを守った一戦でした。
アブラハム選手の大苦戦でした。コロンビア人の強打者アブラハム選手の荒々しいアタックに初回から圧され気味。ガードをしっかりと固め要所で力強いパンチでの反撃を見せこれがなかなか効果的ではあったものの、攻防分離傾向の強いアブラハム選手が亀状態でいる時間が長く、ペースポイントともにミランダ選手が支配し続けていた試合に私には見えました。
4回にガードの脇から捻じ込まれたミランダ選手の右で(多分)アゴを折られたアブラハム選手。鮮血を滴らせながら戦い抜いたアブラハム選手のガッツは素晴らしいものではありましたが、この状態の選手を戦わせてはいけないと強く感じました。
5回にミランダ選手の故意のバッティングで2点減点、ローブローで7回に2度、11回に1度の計3点、試合を通じて計5点の減点も酷いものでした。さらにアブラハム選手が3-0で勝利すると言う採点結果もあって、近年稀に見る酷い試合でした。
5回の故意のバッティングのシーンはミランダ選手が一方的に悪く弁解の余地の無いものでしたが、その後のローブローでの減点はちょっと厳しすぎに映りました。
わたくしめのシロート採点では5点のビハインドがありながらもミランダ選手勝利と見たのですが(112-111)
公式の採点結果は115-109,116-109,114-109の3-0で5点の減点が無くてもアブラハム選手が2-0で勝っていたという、ちょっとあり得ないと思えるものでした。
信じ難い採点結果、露骨に偏ったレフェリーの裁定(減点だけでなく5回と11回にアブラハム選手にたっぷりと休息時間を与えていた)
などは確かに酷すぎるものなんですが、こんなこと言っちゃ問題あるかもですが、こう言った事もありがちなのがボクシング。
とんでもねぇとは思いますが変な話「許容範囲」だったりします。
しかし重大な負傷を負い、その負傷が原因で明らかに劣勢に陥っていたアブラハム選手の状態を見てなお試合を続行させたレフェリー、ドクター、セコンド陣の判断は許されるものでは無いのでは、との強い憤りを感じました。
アゴを折られて以降、苦しい状況の中ミランダ選手の入りに合わせる右で度々チャンスを掴む場面を演出していたアブラハム選手の戦いは確かに素晴らしいものでした。しかしこの試合は途中でストップすべきものでした。
地元の王者を勝たせたかったのならば、ミランダ選手の反則の場面で失格勝ちとかでも良かったですから。
後味の悪さばかりの残る試合でした。
アーサー・アブラハム対エルビン・アヤラ(2008/03/29)
アーサー・アブラハム対ウェイン・エルコック(2007/12/08)
アーサー・アブラハム対コレン・ゲボル(2007/08/18)
アーサー・アブラハム対セバスチャン・ダメルス(2007/05/26)
エディソン・ミランダ対デビッド・バンクス(2008/01/11)
エディソン・ミランダ対ヘンリー・ポラス(2007/10/30)
ケリー・パブリク対エディソン・ミランダ(2007/05/19)
エディソン・ミランダ対アラン・グリーン(2007/03/03)
エディソン・ミランダ対ウイリー・ギブス(2006/12/16)
さて、明日に迫った両者の再戦ですが
自身初の米国リングとなるアブラハム選手は、前戦以降IBF王座を4連続KO防衛中で現在26勝(21KO)。
ミランダ選手はケリー・パブリク選手との強打者対決で粉砕されて以降スーパーミドル級にクラスを上げて連勝中。30勝(26KO)2敗。
今回は166ポンドの契約ウェイトでの試合。
アブラハム選手は3度目の計量でパスしたとの事。
Abraham 166, Miranda 165!
計量の動画(MIRANDA-ABRAHAM-LORENZO-MARQUEZ (VIDEO))
記者会見の動画Abraham-Miranda Video!
パブリク選手に敗れて以降なんとなく以前の凄みが感じられない気がするミランダ選手。充実ぶりが目に付く最近のアブラハム選手との勢いの差からアブラハム選手有利なのでは?と見ているのですが、どうでしょう?
SecondsOut Team Pick Abraham vs. Miranda 2
こちらの記事でもアブラハム選手有利とする意見が多いようですがFightnewsの投票ではミランダ選手のKOを予想する声が多いですね。楽しみです。
明日米国で再戦が行われる予定の両者、アーサー・アブラハム選手(Arthur Abraham)とエディソン・ミランダ選手(Edison Miranda)が21ヶ月前に激突した試合です。
試合はIBFミドル級王者のアブラハム選手がミランダ選手のラフな強打にアゴを砕かれる苦闘を強いられたものの際どい判定勝利でタイトルを守った一戦でした。
アブラハム選手の大苦戦でした。コロンビア人の強打者アブラハム選手の荒々しいアタックに初回から圧され気味。ガードをしっかりと固め要所で力強いパンチでの反撃を見せこれがなかなか効果的ではあったものの、攻防分離傾向の強いアブラハム選手が亀状態でいる時間が長く、ペースポイントともにミランダ選手が支配し続けていた試合に私には見えました。
4回にガードの脇から捻じ込まれたミランダ選手の右で(多分)アゴを折られたアブラハム選手。鮮血を滴らせながら戦い抜いたアブラハム選手のガッツは素晴らしいものではありましたが、この状態の選手を戦わせてはいけないと強く感じました。
5回にミランダ選手の故意のバッティングで2点減点、ローブローで7回に2度、11回に1度の計3点、試合を通じて計5点の減点も酷いものでした。さらにアブラハム選手が3-0で勝利すると言う採点結果もあって、近年稀に見る酷い試合でした。
5回の故意のバッティングのシーンはミランダ選手が一方的に悪く弁解の余地の無いものでしたが、その後のローブローでの減点はちょっと厳しすぎに映りました。
わたくしめのシロート採点では5点のビハインドがありながらもミランダ選手勝利と見たのですが(112-111)
公式の採点結果は115-109,116-109,114-109の3-0で5点の減点が無くてもアブラハム選手が2-0で勝っていたという、ちょっとあり得ないと思えるものでした。
信じ難い採点結果、露骨に偏ったレフェリーの裁定(減点だけでなく5回と11回にアブラハム選手にたっぷりと休息時間を与えていた)
などは確かに酷すぎるものなんですが、こんなこと言っちゃ問題あるかもですが、こう言った事もありがちなのがボクシング。
とんでもねぇとは思いますが変な話「許容範囲」だったりします。
しかし重大な負傷を負い、その負傷が原因で明らかに劣勢に陥っていたアブラハム選手の状態を見てなお試合を続行させたレフェリー、ドクター、セコンド陣の判断は許されるものでは無いのでは、との強い憤りを感じました。
アゴを折られて以降、苦しい状況の中ミランダ選手の入りに合わせる右で度々チャンスを掴む場面を演出していたアブラハム選手の戦いは確かに素晴らしいものでした。しかしこの試合は途中でストップすべきものでした。
地元の王者を勝たせたかったのならば、ミランダ選手の反則の場面で失格勝ちとかでも良かったですから。
後味の悪さばかりの残る試合でした。
アーサー・アブラハム対エルビン・アヤラ(2008/03/29)
アーサー・アブラハム対ウェイン・エルコック(2007/12/08)
アーサー・アブラハム対コレン・ゲボル(2007/08/18)
アーサー・アブラハム対セバスチャン・ダメルス(2007/05/26)
エディソン・ミランダ対デビッド・バンクス(2008/01/11)
エディソン・ミランダ対ヘンリー・ポラス(2007/10/30)
ケリー・パブリク対エディソン・ミランダ(2007/05/19)
エディソン・ミランダ対アラン・グリーン(2007/03/03)
エディソン・ミランダ対ウイリー・ギブス(2006/12/16)
さて、明日に迫った両者の再戦ですが
自身初の米国リングとなるアブラハム選手は、前戦以降IBF王座を4連続KO防衛中で現在26勝(21KO)。
ミランダ選手はケリー・パブリク選手との強打者対決で粉砕されて以降スーパーミドル級にクラスを上げて連勝中。30勝(26KO)2敗。
今回は166ポンドの契約ウェイトでの試合。
アブラハム選手は3度目の計量でパスしたとの事。
Abraham 166, Miranda 165!
計量の動画(MIRANDA-ABRAHAM-LORENZO-MARQUEZ (VIDEO))
記者会見の動画Abraham-Miranda Video!
パブリク選手に敗れて以降なんとなく以前の凄みが感じられない気がするミランダ選手。充実ぶりが目に付く最近のアブラハム選手との勢いの差からアブラハム選手有利なのでは?と見ているのですが、どうでしょう?
SecondsOut Team Pick Abraham vs. Miranda 2
こちらの記事でもアブラハム選手有利とする意見が多いようですがFightnewsの投票ではミランダ選手のKOを予想する声が多いですね。楽しみです。
再戦の結果が出ましたが、ご存知でしょうか??
記事アップしてるんすが、いちおうここでは触れないようにしておきます
この時のミランダ選手はまさに野生って感じで荒々しくてオーラが感じられますよね。アブラハム選手も根性あります。
アブラハム選手の初の米国上陸の試合にミランダ選手との再戦を組む米国のマッチメイクの上手さに感心します。
ファンが望む、あるいは望む以上のカードを次々に実現させる米国リングは、やっぱり凄いですよね。