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マービン・ソンソナ対アレハンドロ・エルナンデス(2009/11/21)

2010-02-20 11:21:23 | ボクシング
WBOスーパーフライ級タイトルマッチ

昨年11月に行われた試合です。フィリピンの19歳マービン・ソンソナ選手(Marvin Sonsona)が9月に獲得したWBOタイトルの初防衛戦は、メキシコのアレハンドロ・エルナンデス選手(Alejandro Hernandez)を挑戦者に迎えてカナダで行われましたが、王者ソンソナ選手が体重超過でリングに上がる前に王座剥奪。エルナンデス選手が勝った場合のみ王座を得る条件での試合でしたが結果は12回ドローに終わり王座は空位になった一戦でした。(体格比較)

大きな可能性を感じさせる19歳の新星ソンソナ選手ですが、この日は2.5ポンドオーバーで試合前に王座を失うという大失態。
しかしコンディション自体は減量失敗でヘロヘロという風には見えません。
思い切り良く叩きつける左ストレート・フックや相手の入りに強烈に合わせる左アッパーなどのパワフルで豪快な攻撃で展開をリードした試合序盤戦でした。
しかしエルナンデス選手が3回から踏み込んでパンチを打つようになるとソンソナ選手の被弾が少しづつ増えていきます。(この回開始前にエルナンデス選手はシューズを変更していました。)
ソンソナ選手のパワフルな攻撃、特にボディブローでエルナンデス選手の動きが目に見えて鈍る場面も何度かあったのですが、しぶとく前に出て時折強いヒットを決めるエルナンデス選手の粘りが徐々にペースを手繰り寄せていった流れ。
思うに任せない展開と何度もあった偶然のバッティングなどでフラストレーションを募らせ集中力を欠いてラフになり、さらにペースを悪くするという悪循環に陥ってしまったように見えたソンソナ選手でした。

公式のスコアは115-113、113-115、114-114という三者三様のドロー。シロート採点115-113エルナンデス。
クロスしたラウンドの多かった熱戦で、ドローと言う結果は非常にフェアなものでした。ただソンソナ選手の若さが悪い面で出た内容で、印象としては敗北寄りのドローといった感じでしょうか。
体重超過もありましたしここで負けておいたほうが良かった、とも感じた試合でした。

来週末にウィルフレド・バスケスJr選手と空位のWBOスーパーバンタム級王座を争う予定のソンソナ選手。
19歳でフライ級王座を獲得し体重超過でタイトルを失う。その後2階級飛ばしてスーパーバンタム級へ。左の強いサウスポーと同郷の大先輩パッキャオ選手と重なる部分の多いソンソナ選手。来週末の試合ではパッキャオ選手同様に体重超過・失格と言う汚名を返上するパフォーマンスを見せて欲しいものです。
(追記ソンソナはスーパーフライ級でしたね、間違えました・・)

ソンソナ選手は14勝(12KO)1分。エルナンデス選手は22勝(11KO)7敗2分。


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