今日は『洗い流さないトリートメント』についてお話して見ましょう。
最近は質問が多く、また使用している方々も少なくないようなので色々なメーカーの商品を調べてみる事にしました(実は結果が分かっているので興味は無いのですが・・・・)
ここに、ある人気商品の全成分を書いてみます。
(水添ポリイソブテン、ジメチコン、ベヘントリモニウムメトサルフェート、パルミチン酸、オレイン酸、スクワラン、アーモンド油、オリーブ油、ククイナッツ油、ゴマ油、ユチャ油、サフラワー油、トコフェロール、パーシック油、ダイズ油、カロットエキス、ヒマワリ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、メドウフォーム油、ローズヒップ油、ローズヒップ油、トリオクタノイン、イソアルキル(C10-40)アミドプロピルエチルジモニウムエトサルフェート、セタノール )
この商品は最近では人気があるそうですが、商品の名前の通りに十六種類の油性成分が配合されています。
しかし、問題なのは、この商品が十六種類の天然の油剤が毛髪の質感を良くしているように思われますが、実は表示の初め二種類(水添ポリイソブテン、ジメチコン)により、既に質感の向上と艶を出しているのです(言いかれれば、この二種類だけでもツヤツヤ・サラサラの髪になります)
さらに、問題なのは多くの油剤を混ぜ合わせるために可溶化剤を数種類使っている事です。
これらの可溶化剤(界面活性剤)が複数使われるのは2つの理由があり、一つは油剤の原料を混ぜ合わせる事。
もう一つは毛髪への浸透力を上げ、いかにも自然に浸透したようにするためです(これにより毛髪内のタンパク質は破壊され変わりに配合されている油剤などが入ります)
ただ、現在人気の『洗い流さないトリートメント』を調べていくと、ほとんどの商品がコーティング剤と可溶化剤(界面活性剤)を配合しています。
その理由はジメチコンや、その他の油剤が基材である水には混ざらないので商品が上手く出来ないからですね。
何よりも、これらを毎日使い続けると毛髪にコーティングが強くなったり、可溶化剤によりタンパク質が溶解され、流失し、パーマやカラーが上手く操作されなくなります。
その状態を美容師さんが見極めらずパーマ剤やカラー剤の美容施術を行うと、オーバータイムにより、より毛髪の損傷が酷くなり事が多々あります。
つまり頭皮・頭髪にとっては、より損傷を招くため悪循環と言えるでしょう。
もしも、それらの『洗い流さないトリートメント』の購入を考えている方は、必ず表示成分を見て、コーティング剤や可溶化剤(界面活性剤)が多量に配合されてない物をお選びくださいね。
本当に現在の美容業界では安全な物が少なくなりました。
でも逆に言えば、それほど毛髪の損傷度が激しくなり、化粧品メーカーさんにとっては良い市場になってしまっているのですね。
だから消費者の方々を守るためにも、自分で開発するしかないんですね。
次回は、安全と言われている化粧品の原料の秘密についても書いてみようかな~