『ポルシェ』の販売が世界中で好調です。
1963年この世に生まれたポルシェ(911型)は、その基本のデザイン・レイアウト・を貫き、40年以上も変わることなく熟成を重ね、進化し続け、今でも世界中のカーマニアから愛され続けています。
それはポルシェの精度・信頼性・乗り味が機械で測ることの出来い、人の五感に訴える「何か」を持ち続けているからです。
その『ポルシェ』と同じように、頑固にコンセプトを貫き続ける部品メーカーや職人がいる事を、ご存知ですか?
ドイツのエナペタルと言う小さな街に、自動車部品であるショックアブソーバーを作る小さなメーカがあります。
今では大手メーカーがコストダウンや合理化を図る中、そのメーカーだけは、手間やコストの掛かる鍛造や手組みにこだわり続け、機械での計測では図ることの出来ない、独特の乗り味を出しているのです。
今でも日本の数々の高級スポーツカーに、この部品が採用されている事で、同じものが出来ないことを証明しているようです。
この技術への「こだわり」があるからこそ、小さな町工場の小さな部品メーカーは『世界のビルシュタイン』と呼ばれるようになりました。
そして、その部品メーカーを支え続けた職人(マイスター)と呼ばれる人達は地味だけど、変わることの無い確かな仕事を続けてきました。
そんな職人(マイスター)がいたからこそ『ビルシュタイン』は信頼されるブランドになったのです。
一時期は、会社の存続をも危ぶまれ、幾つもの自動車メーカーに吸収合併されそうになった『ポルシェ社』の危機を救ったものは、合理化や利益追求という悪魔のささやきに『魂』を売らず、純粋に「良い車を作る」と思うメーカーの思想と、それを支え続けてきた数多くのマイスター達が、それを求めるユーザーに確かなものとして認められているからだと思います。
私達の美容業界でも大型チェーン店などの躍進により合理化
や利益優先に魂を奪われ、危険な施術を行うサロンが増え続けています。
そんな時代だからこそ『マイスター』のように職人魂を忘れず「健康な髪」や「安全な美容」に、こだわり続ける美容を目指す職人が増えてほしいと願っています。