影響を受けやすい細胞には優しくしてね

先日、ある病院でドクターから抗がん剤について詳しくお話を聞く機会がありました。。

一口に抗がん剤と言っても色んな種類があり、それぞれの症状に合わせて何種類かを組み合わせて使うそうです。

勿論、年齢などに応じて量や回数などもきめ細かくスケジュールを組んでいるそうです。

そんな話ので副作用の説明もありましたが、副作用の中で一番わかりやすい脱毛症については「正常に薬が効いている証拠です」との解説がありました。

もちろん知っていますが、改めてドクターから聞くと『なるほど』と思えるから不思議ものですね。

そもそも抗がん剤は細胞の分化（新陳代謝）が早い所に目掛けて行くそうで、その為に毛母細胞（頭皮）や舌（口腔内）などの新陳代謝が早い細胞ほど影響を受けやすいのです。

ドクターからも「増殖スピードの早い細胞は影響を受けやすい」と言う説明を頂きました。

勿論それは化粧品などを直接肌に塗る表皮も例外では無いと言う事のようです。

私達がシャンプーやスキンケア商品の安全性に拘るのは、その為でもあるのです。

近年では様々な情報がインターネットを通じて調べる事が出来ますが、唯一調べられない事があるとすれば一つの商品を長く使いつずけた結果（計時変化）の改善例を見る事です。

育毛剤の宣伝にしても画像だけならいくらでも操作が出来ますが、美容室で毎日働いている美容師には、お客様の改善の状態が直ぐに見て取れると言う事です。

これはどんなに頑張っても化粧品メーカーの社内の研究室で電子顕微鏡でデータ化しようが、その他のテストをしようが、決して正確に計り知る事は出来ないと思います。

私達は毎日現場で「シャンプーを替えただけでこんなに良くなった」とか「美容液だけなのに肌が良くなった」など、お客様からの喜びの声を聞かせて頂いたり、状態の変化を見る事が出来るのも一人のお客様と長くお付き合いさせて頂けるから得られる情報なのです。

美容室では毎日そんな膨大なデータが集まり、お客様の髪やお肌の健康管理をしているのです。

そして改めて思う事は新陳代謝の早い細胞が良くも悪くも様々な影響を受けやすいので、安全な商品を開発し、お勧めする事の大切さを感じました。