クレール美容室の独り言

近年は女性の抜け毛や薄毛が増え続けています。それらの予防にために安全な美容施術やヘアケア商品の開発を行っています。

「出来ない」と「やらない」の違いは?

2014年12月23日 | ヘアケア
今日、ご新規のお客様より「パーマとカラーを一緒にしたら幾らですか?」と言うお問い合わせを頂きました
勿論「当店では同じ日にはさせて頂いておらず、別の日に分けての施術となります」とご説明させて頂きました
そんな時、いつも思うことは「今までのお店ではしてもらってたのに出来ないの?」と言われることです
クレールも美容室なので出来ないわけではありませんが「やらない」のには理由があるのです
まず、現在の日本の薬事法ではコールドパーマ(医薬部外品登録)とヘアカラー(医薬部外品)の同日の併用は法律で禁じられています(それにより毒性が上がる可能性があるからです)
それから、どの化粧品メーカーも同日に行った時の危険性の検証をしていません
では、何故?同日に行うサロンがあるのでしょうか?
それには「一日で済ませたい」と言う消費者の気持ちと「一日の売り上げを増やしたい」と思う美容師のお互いの要望が合致するからです
でも、どの化粧品メーカーもそれを推奨している訳ではなく、仮に化粧品登録のパーマ剤とカラー剤は同日にできると言っても同じメーカー同士を使用するかもわかりません。
そんな時、もし仮にトラブルが起きたときの責任はどこにあるのかも分からなくなります
それより、なぜ危険なのかと言うと化学薬品は単体での使用と複合とでは危険度が極端に変わり、どのような反応が起こるか分からないからですだからこそ、お風呂洗いの洗剤にも「混ぜるな危険」と書いているのです
いずれにしてもパーマ剤やカラー剤はどちらにも感作性があるので、どんなアレルギー反応が起こるか分かりません(クレールは他店での同時施術にて脱毛した症例をたくさん対処してきました)
だからこそ、例えそれが化粧品登録の商材で法律上は何の問題も無かったとしても、必ず別の日に施術する事にしています
以前も良く言われた「クレールはパーマとカラーはできへんで~」に対しては出来ないのと「やらない」のは根本的に違うと長年言い続けてきてきました
それは、いつでも大切なお客様を守りたいと思うからです
今日は久しぶりに、そんなお問い合わせを頂き要望にお応えできませんでしたが、せめてその方が無事である事を心から祈ります

でも危険と承知で施術を勧める美容室があるからこそ、このような問い合わせが今でもあるのでしょうね(困った事です
コメント
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