竜胆の罠にかかった
小さなアブのように
試練の中にいる魂よ
愛の逆風の中で
真実を知るために
身を切り 心を砕くような
暗夜の沼に沈んでいる者よ
おまえは正義であるために
馬鹿によって頭脳を奪われた
一つの小さな奇形の鶴なのだ
苦しみはすべて
法則の中で揺れる
消えそうに小さいが
決して消えはしない
おまえの中の小さな星なのだ
それはお前の中で
燃える四等星のように
どんな風が吹いても
いつまでもいつまでも
青く光り続ける
愛しているのに
愛してはいけないのだ
愛してはいけないのなら
憎めばいいと
ずっと逃げていた
おまえはそんな人間の
巨魚の影のような大きな矛盾が生んだ
小さな小さな 薔薇の種なのだ
いたましい心の傷を
割れた林檎のように
胸に血ぬらしながら
それでも風に額を向けて
涙を乾かし
自ら生きようとするものよ
愛しているぞ
愛しているぞ
今は矛盾の風がひどすぎるゆえ
卵の中に隠れているがよい
必ず 必ず
おまえを助けてやろう
水の中に落ちた
脱皮前の蝉の幼虫のように
静かにそこで 待っているがよい
わたしが必ず
おまえを助けてやろう
愛しているぞ