人間と言うものは
苦しいということを味わわねば
心というものがわからないのです
痛みを知らなければ
自分というものがわからないのです
生きることに苦悩はつきものですが
それを真実 十分に味わってこそ
自分の人生に価値があると思いなさい
傷つくことを恐れて
やたらと攻撃的になってはいけません
自分を守るために
他人ばかりを悪者にしてはなりません
あくまでも
人生は自分の勉強のためにあるものだと解し
その上で 最も賢いと思うことをしなさい
賢いということは いろいろありますが
それは我慢という二文字といつも手をつないでいます
それをヒントにして 十分に考え
自分にできる最もよいことをしなさい
自己存在としての自分に力をつけるためには
ときにはできぬ我慢もしなければならない
その痛み苦しみの中で
人は自分の心の在りかを知り
その心を作っている愛の存在に触れることができるのです
そうして 愛するということがどういうことか
少しずつわかってくるようになるのです
まるで 雨風の寒さに凍えていた小鳥が
自分の中の命によって少しずつ暖まって来るように
人生の痛みや苦しみから逃げてはいけません
つらいことはたくさんありますが
涙を飲んで耐えてゆきなさい
あなたが美しい心を裏切ることなく
正しく生きていこうと自分の力で立ち上がる時
あなたの隣に神がいるでしょう
苦しいことも苦しいと思わず
つらいこともつらいと思わず
心と体で一生懸命に働き
蓮の花のように清らかに笑いながら
自分の人生を明るく生きていきましょう
それが人間の正しい生というものです