月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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コカブ・30

2023-02-28 05:15:42 | 詩集・瑠璃の籠

夢にまで見た
美しい他人になるために
あなたは陰で
恥ずかしいことばかりしている

他人の顔を盗み
他人の足を盗み
他人の福を盗み
自分の人生を
好きなように改造している

あまりにも
馬鹿というものですよ
それは

馬鹿者が考える
幸せな人生とは
よいことばかりがあって
つらいことなど何もない
楽な人生だ
そんな人生は嘘ばかりだから
苦しいだけなのだと
いつになったらわかるのですか

神が下さる本当の人生は
時々苦い薬も飲まねばならない
つまずきや硬い壁にも
出会わなければならない
それだからこそ
美しい幸せがあるというものなのだ

人間は
つらいことも味わわなければ
本当の幸せがわからないから

もうやめなさい
逃げるのは
本当の自分を嫌がり
美しい他人になろうとするのは
そんなことをすればするほど
あなたは矛盾に汚れてくる

すべての嘘を捨て
本当の自分に帰りなさい
そこで苦い薬を飲み
自分の間違いを直すのだ

そうすれば
迷いの雲が消え
明るい神の光が
あなたの人生に射すだろう



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シェダル・33

2023-02-27 05:09:17 | 詩集・瑠璃の籠

死に傾いてゆく
魂を抱えながら
いつまで意地を張って
生きていくつもりなのか

あなたは
自分ではない何者かになるために
自分を馬鹿にし続けているのだ

なりたい自分などという
幻を追いかけて
神が創って下さった本当の自分を
侮辱し続けているのだ

それは永遠に繰り返す
矛盾の苦悩を呼ぶ
あまりにも愚かな
罪なのですよ

馬鹿なことはすべてやめなさい
本当の自分をまっすぐに受け入れ
まっとうにそれを生きていくのだ
それだけですべてはよくなる

馬鹿だと思い込んでいた自分を
糞の沼から救い出し
自分のすべてを統べる
玉座に座らせなさい
そうすれば
自分のすべてが愛に変わる

自分とは愛なのだ
その真実が
素晴らしい幸福となり
あなたの魂を満たす

もうやめなさい
蜃気楼のような
幻の自分を追いかけるのは
あなたはあなた以外のものにはなれない
その本当の自分こそが
もっとも素晴らしい幸福なのだ



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アルマァズ・55

2023-02-26 05:29:55 | 詩集・瑠璃の籠

愛だ
すべては愛なのだ
それをつかめば
宇宙を知ることができる

枝葉の道に迷い込んで
くだらぬ理屈を組み立てて
永遠の悟りを得たような
顔をするでない

おまえはなぜ
すべてを超越した
苦しい聖者になどなりたがるのか
それは自分というものが
全くわかっていないからだ

すべてに勝ちたいと願うのは
自分をあまりに弱いものだと
信じ込んでいるからだ
だからすべてを超えた
永遠の聖者の位を欲しがる

やめなさい
それは愛と自分を切り離す
最も愚かな道だ
すべてを自分の餌にしたいと願う
獣の境涯と根が同じ
迷いの道なのだ

本当の勝利者になりたいのなら
自分というものを知りなさい
そしてそこに
確かな愛があることを
感じるのだ

自分こそが
愛なのだとわかれば
宇宙に広がる
愛の流れを知ることができる
広大な世界の秘密と
つながることができる

それこそが
永遠の悟りと
いうものなのだ



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ラーン・29

2023-02-25 05:13:37 | 詩集・瑠璃の籠

絶望の切岸に向かって
走ってゆくあなたを
とめるものはもういない

愛はもう
あなたのために
悲しむのをやめたのだ

逃げることはできない
自分から逃げるために
あらゆるものを傷つけ続ける
あなたのすがたに
すべての愛の心が
凍り付いた

もうあれは愛ではない
愛するのは嫌だと
愛が思うようになるまで
あなたは馬鹿なことを
やりすぎたのだ

あなたのために流した
涙が海になるほど
愛はあなたのために
愛を尽くした
あなたはその一切を
馬鹿にしきったのだ

無明の迷いの中で
暴れ続けるあなたを
傷つきながら抱きしめてきた
愛が一斉に
あなたから引き始める

あんなものを
もう二度と愛したくはない

絶望の切岸の向こうの
虚無の海に飲み込まれて
永遠の孤独の王と
なるがいい



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ヴェガ・25

2023-02-24 05:06:38 | 詩集・瑠璃の籠

犀の角のように
ただひとり歩めとは
愛に従って生きなさい
という意味だよ

森の中をひとり
自由に歩いていけば
自分の中からふつふつと
愛がわいてくる
ああみんなのために
何でもしてあげたいと
そう思う
それがわたしは
実に幸せだったのだ

その幸せをみなに分けてやりたい
ともしびを移すように
愛をみなの心にともしたい
それがわたしの願いだったのだ

わたしは
愛を馬鹿なものだと
言った覚えはないよ
この世をむなしいものだとは
言った覚えはない

森があり空があり
風があり光がある
美しいこの世界を生きることは
この上ない幸せだった

みなを愛する心の中にいる時
本当の幸せはこのことなのだと
みなに教えたかった

愛こそが
みなの心を幸せにみちびく
永遠の真実なのだと

教えたかったのだ




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シルマ・33

2023-02-23 05:34:58 | 詩集・瑠璃の籠

もうやめなさい
もう馬鹿の時代は終わるのだ

嘘で作った栄華の塔を捨て
貧しくとも正しい
本当の自分の人生に戻りなさい

迷いの闇の中で夢見ていた
甘い幸福の幻を捨て
すがすがしい真実の門をくぐりなさい

過ちを認め
神と人に心から謝り
すべてをやり直していくと
誓いなさい

そうすれば
愛が振り向いてくれるだろう
絶望の切岸の向こうに去っていった
愛が再び帰ってくれるだろう

もうすべては変わってゆくのだ
愛に目覚めた人々は
神の呼ぶ声に耳を澄まし
魂の翼を広げ
次々と大空に飛んで行く

あなたも遅れてはならない
宝のように抱きしめている
くだらぬガラクタを捨て
魂の翼を伸ばしなさい

そうすれば
世界が変わるだろう
魂を吸い込む大空が
果てない冒険の旅を呼びかけるだろう
あなたは盛り上がる喜びに
酔いしれながら
思うのだ

天国とは
わたしのことだったのかと



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シェダル・32

2023-02-22 05:04:09 | 詩集・瑠璃の籠

もうすぐ
愛がやってくる
あなたの窓辺を
愛が訪ねてくる

厳冬の風を防ぐために
閉め切っていた窓を開け
愛をあなたの部屋に
導き入れなさい

あたたかな春風のように
愛はあなたを包み
外に出て神の庭に行かないかと
あなたを誘うだろう

その声に従い
守っていた孤独の部屋を捨て
外に出なさい
そうすればあなたは
世界を見るだろう

春が
冬の行軍を打ち破り
紅を秘めた花のつぼみが
そこらじゅうでほころび始めている
そのさまを

空が変わり始めている
大地が変わり始めている
風が変わり始めている
暗い冬が明け
人類の春がやってくるのだ

あたたかな予感を抱きながら
神の庭を目指しなさい
そうすればそこで
もう二度と離しはしないと
深く抱いて下さる
神の腕と出会うだろう



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ガラクシア・68

2023-02-21 05:17:47 | 詩集・瑠璃の籠

愛ゆえに
神はこの世のすべてを創った
美しいものの一切を
絶え間ない努力によって
創り上げた

一匹の蝶を創るために
神がどんな努力をしてきたかを思え
真珠のような卵から
細月のような芋虫が現れ
やがて変容して
美しいつばさを持つ蝶になる
その生き方とかたちを創るために
どれだけのためしがあったかを
思え

その美しい努力の賜物を
何千億と作り
空に解き放つ
神の豊かな愛を思え

すべては愛なのだ
空を飛ぶ鳥も
地を走る獣も
水を泳ぐ魚も
風も森も海も空も
すべては神が愛によって創った

すべての愛するもののために
何もかもをやった
その勲を喜べ
神がこの世にある限り
生きとし生けるものの
幸福が保証される

美しいものたちよ
愛を知れ
そして神をたたえ
神の創った自分を喜び
おまえたちもまた
愛によってすべてをやってゆくのだ



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アルヤ・90

2023-02-20 05:09:40 | 詩集・瑠璃の籠

馬鹿なことは
もうやめなさい
神はもう
人間の迷いを許してはくださらない

人を盗み
神を盗み
自分だけの
永遠の幸せを探るために
世界を荒らしまわるのを
やめなさい

自分にも
世間にも
嘘をつき
まやかしの自分を
神のように立てて
すべてをだまそうとすることを
やめなさい

馬鹿をやりつくして
作り上げた幻の城を捨て
本当の自分に帰り
神の愛を振り返るのだ

光に濡れた
本当の自分の姿を受け入れ
すべてをやり直していくと
誓うのだ

愛がすべてだと
わかることができれば
あなたは救われる

苦い破滅を
薬のように飲みこみ
生まれ変わった自分の
自由の翼を広げ
神の大空を
飛んでゆくことができる

馬鹿なことは
もうやめなさい
迷いの黒沼を
蛹の皮のように脱ぎ捨て
本当の自分に帰りなさい



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アンゲテナル・29

2023-02-19 05:06:52 | 詩集・瑠璃の籠

馬鹿者よ
神の邪魔をするでない

あほうが落ちる穴を掘って
神を落とそうとするでない

馬鹿なことをやれば
穢れが生じ
それが自分に返ってくるのだ
苦いことが起こり
自分を苦しめることになる

おまえは
自分を落とす穴ばかり
掘っている

神は人を
天国に導こうとなさっている
その邪魔をすれば
おまえは自分の掘った穴にはまり
汚い地獄に落ち
天国に入れなくなる

馬鹿なことはやめよ
自分を変えることが
どんなに痛くとも
神の心に従い
まことの道に帰れ

あやまちを静かに認め
すべてをやり直していくと誓い
まっすぐに天国を目指せ

もう二度と
馬鹿なことをするでない



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