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月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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プルケリマ・7

2015-06-01 06:42:15 | 詩集・瑠璃の籠

あくまでも人を馬鹿にして
ずるい手を使って
とっくに負けた試合を無理やり勝とうとすると
しまいに忘却の雨が降ってくる

あきれた馬鹿をやりすぎて
すべての反動が自分に返って来るのが
嫌でたまらないと言って
まだ同じような馬鹿をくりかえしていると
とうとう忘却が降ってくる
あわれなやつめ

おい だれかいるぞ
知らないやつだ 関係ないだろう
向こうにいこうぜ

あきれるほど あきれるほど
馬鹿をやって 同じことばかり
しつこいほどくりかえして
もう死んでしまった女を
無理やり口説こうとしていた間に
周りにいた仲間がみんな
自分を忘れて離れていく

人類を 幻滅させすぎると
忘却の雨が すべての人類から
おまえの記憶を洗い流してしまうのだ
おまえがあんまりに馬鹿なので
あんまりにひどいので
こんなやつはもういやだと思っているうちに
人はおまえの記憶を拒否してしまうのだ

そのようにして おまえは
いながらにして
消滅したと同じことになってしまう
どこにいても どこに行っても
おまえを知らないやつしかいない
なにをしても なにを言っても
自分には関係ないやつだと言って
みんな離れて行ってしまう
だれもおまえに寄ってこない

屑どもよ
蛆虫が糞を吐くように
悪魔気取りで
とっくにタネがばれている
馬鹿な魔法を使うのではない
そればかりやって やりすぎると
人間にあきれられて逃げられる
あんなやつは関係ないと言って
忘却の雨を浴びて
記憶の川の向こうに去ってしまう

おまえは誰も知らない馬鹿になって
孤独の孤独の闇に落ちて
小さく小さくなってゆくのだ
なぜなら誰もおまえを知らないので
誰もおまえを愛しはしないからだ

法則の雨を感じる前に
馬鹿は一切やめて
素直に負けを認めるがよい
もうすべては終わったのだ





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