月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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ガラクシア・41

2020-06-26 04:57:32 | 詩集・瑠璃の籠

愛は栄え
愚劣なものは滅びる

真実の泉に手を濡らし
夢の時代の始まる音を
聞くがよい
美しい花が喜びの歌を歌い
目覚めた人間を祝福する

苦しみの時代の
冷たい雨に凍えた愛を救出し
乳を飲ませ
涙で抱きしめよ

愛が始まる
愛の時代が始まる
赤ん坊の産声のように
愛は叫ぶだろう

夢の時代が始まる
牢獄の壁に描かれた
幻の救いを打ち壊し
真実の泉を見いだせ

愛は栄え
愚劣なものは滅びる
永遠の青空の下
真実の泉が
ほとばしる




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アークトゥルス・48

2020-06-13 05:01:18 | 詩集・瑠璃の籠

夢みたいないい人生がおくれると
人を盗み神を盗み
馬鹿なことばかりしてきた人間たちよ
そろそろ目を覚ませ

おまえたちがしてきたことは
おまえたちの罪となって
糞の山のようにうずたかく積もっている
それをすべておまえたちで
掃除せねばならぬ

永遠に馬鹿なことばかりをして
人をだまして生きていくことなどできはしない
どこかで
真実の目が開く

おまえたちはその時
神の目をした者たちに
これはまだ尻尾もとれていない猿だと
正体を見抜かれ
落ちぶれていくのだ

夢のような人生に何があった
はかない泡のようなきらめきに
目を奪われているうちに
おまえたちはどんどん追い抜かれていった
そうやって
二度とはない人生をすべて無駄にしたのだ
あほうよ

猿のように
まだ何もできない自分の
尻をたたいて
さあ 償いをせよ
糞の山のようにうずたかく積もった
おまえの汚れを
すべて清めるのだ




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サビク・49

2020-06-11 05:36:56 | 詩集・瑠璃の籠

傷つくことをおそれていては
なにもできません
プライドを折られることを経験しなくては
人間になれません

人はつらい思いも味わってこそ
自分というものができてくるのです

つらい思いをせねば
人のつらさがわからない
人のつらさがわからなければ
いつまでも自分のことばかり考える
苦い人であり続ける

馬鹿な自分を肯定し
すべては馬鹿なものだと決め込んで
あらゆるものを侮辱し続ける
嫌な人であり続ける

人間の勉強を何もしない
自分から逃げるのをやめ
神の試練を受け入れなさい
楽な生き方をむさぼって
永遠に馬鹿でいることが
正しいことだとしてしまえば
あなたはもう終わりなのです

自らのなした苦い実を食べ
つらさもいたみも味わって
人間をやり直しなさい

傷つくことをおそれずに
新たなる試練の門に入っていくのです
そうしなければ
あなたは永遠を失う

美しい未来へ伸び上がっていける
本当の自分を失うのです。




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ケンタウルス・5

2020-06-05 04:57:53 | 詩集・瑠璃の籠

遠く離れてゆく子供たちよ
神の愛は
おまえたちから引いてゆく
まるでおびえるイソギンチャクのように

かつて美しい未来の種であった
おまえたちが
神を否んで
苦しい泥の中で変わっていくのを
神は見たからだ

おまえたちは
愛を否定し
愛を食い殺そうとしたがために
愛ではなくなった
それゆえに神は
おまえたちから逃げるのだ

愛ではないものが
この世に存在したことは
かつて一度もない
おまえたちはあまりにひどいものになった
それゆえに
愛のない永遠の黎明の世界を
さまよわねばならぬ

救いはある
それはおまえたちが最初から持っている
おまえ自身というものだ
おまえが
おまえ自身の中に
ただひとつの愛を見出せば
おまえは助かる

そのことを固く信じ
神のいない世界を
みなで生きてゆけ
永遠の転がる薄闇の世界を
自分自身を頼りに
生きてゆけ




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ガラクシア・40

2020-06-02 05:14:27 | 詩集・瑠璃の籠

愛の城を建てなさい
まことの愛が
まっすぐに生きることのできる
美しい愛の城を

小さくともよい
人間に精いっぱいの
石をつみ
柱を立て
壁をぬり
みなで力をよせあって
愛の城を建てるのだ

庭には美しい花を植え
池をつくり
小さな生き物を飼いなさい
命をいつくしみ
神のよろこびを
正しく学び
小さな世界をつくるのだ

そこにくれば
人々は美しい自分を
まっすぐに信じることができる
まことの愛で愛し合うことが
素直にできる

そのような美しい城を
つくりなさい
いくつも いくつも
つくりなさい
そうすれば
神のよろこびが吹き渡り
まことにこの世は
美しいものになるだろう




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