月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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カノープス・22

2016-04-16 09:15:55 | 詩集・瑠璃の籠

それまでの時代の方式にあった
生き方をするのはたやすい
だがそれだけでは死んでゆく
魂の真の創造の力を発揮しなくては
泳がない魚のように
次第に命が萎えていく
生きている意味がない

真の生き方をするものは
神の道を行く
それまで見も知らなかった
迷い道に踏み込み
真剣に愛を追い求め
魂の真の望みに従いながら
道なき道を進んでゆく
たよりになるものは自分の力しかない

そういう道を進んでいくのが
本当の生き方なのだ
既存の価値観の中だけを泳いでいては
いずれ人生が腐り始める
飛び上がるための苦悩を
何も味わっては来なかったからだ

馬鹿は迷いもせず安楽の道を生きてきて
家が傾き始めているというのに
まだやっている
培ってきたものを守るために
同じことばかりを繰り返し
時代の風に吹かれてそれがだめになっても
まだ同じことしかできない

真実の道を歩んできたものは
確かな自分の力を持っている
生きてゆける自分を培っている
そういうものが
生きてきた確かな道が
新たな時代を作る
もうそろそろあがくのはやめなさい

時代はすでに
変わっているのだよ



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シェダル・6

2016-04-15 09:33:35 | 詩集・瑠璃の籠

人の悪いところしか見ようとしないから
大切なものを見失ってしまうのです

痛いところを見る前に
柔らかなところを探しなさい
そこを基準にして
人を見つめていくようにすれば
人生で困難なことは
だいぶ減ってくるはずです

ルナは
それは美しく優しい女性でしたが
夫はそういうかのじょの真実を見ようとせず
男にしかできないことを振りかざして
かのじょを劣等者として扱い
悪く見えるところしか見ようとしませんでした
その結果彼は
普通ではとても得られないような女性を
自ら失ってしまったのです

かのじょには
それはそれは豊かな才能と
美しい心の泉があったのです
汲めば汲むほどあふれてくる
愛があったのです
だがそれを見ようともしない者にとっては
それはないも同然のものでした
結局は失わざるを得なかった

失ったものは取り返しがつきませんが
この経験を大切にし
これからは人のあらを探す自分の心を
強く戒めるよう気を付けていきなさい
人を馬鹿にし続けていれば
大切なものを失うという愚かな憂き目に必ずあうのです
人を馬鹿にするということは
とんでもないことなのですよ
ほんとうは

シェダルは麗しい星です
わたしは家庭的なことを大事にし
人の心の細やかなところを見つめます
そしてそこに優しい心を注ぎます
あなたがたはわたしに出会うとき
そういうわたしの心を
大事に見つめてください
そうすればわたしは
あなたがたのために
いくらでも美しい愛を発揮することができるでしょう



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シェダル・5

2016-04-14 09:38:12 | 詩集・瑠璃の籠

あなたがたは
常に高い情熱をもって傷つけあい
噛みつきあっていますが
わたしたちはそういうことをしません

互いが
他にひとつとして代わりのない
大切な個性であるということがわかっているからです
そんな個性を互いに愛しているからこそ
わたしたちは存分に
不完全な自分の個性を表現してゆくことができ
それゆえに豊かな創造をしてゆくことができるのです

愛を知らず
無明の闇の中で傷つけあっていれば
互いに互いを超越しようとして
無理に完璧さを装わなければならなくなる
それは自己存在として疲弊していくばかりだ
自分に嘘をつけばつくほど
他人が憎くなり
他人のあらを探しては
深く傷つけあう
もうそろそろ気づきましょう

大いなる神の愛の元
互いを尊敬し愛し合うための
土台をこしらえていきましょう
本当に互いを愛し合うための
基本的な環境を作っていくのです
そうすればあなたがたは
他にひとつとしてない自分として
豊かな生を営んでゆくことができる
生命の翼を存分に開いてゆくことができる

エルナトもルナも
ただ一つの存在として
お互いに認め合っているからこそ
その愛を存分に表現することができ
あなたがたのために
高い力を発揮することができるのです
そのようにあなたがたも
愛し合い 許しあってください

その中にこそ
自己存在としての
本当の幸福があるのです



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コカブ・12

2016-04-13 10:13:35 | 詩集・瑠璃の籠

自己存在にとって
最も大きな敵と試練は
無知の巨人です

自己存在は
ある程度大きくなり
外部の世界の大きさを知り
それに対する自分の小ささを知ると
そのあまりの恐怖におびえ
一切の感覚を閉じ
伸びていく自分の可能性を信じようとせず
まだ何も知らず
自分が世界の中心でいられた
動物的エゴの世界に戻ろうとするのです

彼らを無知の巨人というのです
あさはかな知恵で
あらゆるものを侮辱し
あらゆるものを従える
究極の王となろうとし
すべての恐怖をそれで乗り越えようとします
そのためにあらゆる虚偽を吐き
無知の闇の中に貴い銀をつぎ込み
虚栄の城を営々と造っていくことに
神が与えた自己存在の力を
すべてつぎ込んでしまうのです

無知の巨人は一見大きく見えますが
それは恐怖と無知の力で従えた
群衆の姿を借りているのであって
彼らの本当の姿は
あまりにも小さく
弱いのです
心臓はネズミのようにおびえ
目はいつも逃げるところを探して
虫のようにさまよっている
誰も愛してはいない
それなのに誰よりも愛を欲している
あまりにも深い闇だ

人間存在は
この闇の中を
長い間さまよってきたのです
魔王のような暴虐を行い
あらゆるものを侮辱してきましたが
愛の前には何者にもなりません
愚かな幼児の過ち以上のものにはそれはなりえないのです

愛の姿に目覚め
自分の本当の姿を知り
もう無知の闇の中から出てきなさい
あなたがたは座るべき玉座を間違っている
魔王の椅子を捨て
他に誰もいない
ただ一人の自分の玉座に座りなさい

それこそがあなたがたの
最も麗しい栄光なのです



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アルタイル・27

2016-04-12 09:06:54 | 詩集・瑠璃の籠

釘は何度も打たねば
深く入らない

だからわたしは
何度でも繰り返すのだ
同じことを叫び続ける
同じ色を何度も塗り重ねる
同じ薬を何度も飲ませる

男よ 目覚めよ
自己存在の新生の門をくぐり
すべてをおまえがやるのだ
男がやらねばどうする
本気にならねばどうする
目覚めよ
立て
戦え

漢字練習を甘く見てはならない
何度も繰り返す練習が
魂の中にはっきりと
美しい姿を穿ってゆく

だからわたしはまた言うのだ
男よ
今こそ目覚めよ





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メンカリナン・8

2016-04-11 08:50:20 | 詩集・瑠璃の籠

現実がいかなものであるかということは
二番目です
一番大事なものは
自己存在が
何を主体として生きるかということなのです

たとえ現実が
どのような醜い闇にあふれていようとも
自己存在が
清らかな愛の存在を信じて生きれば
現実の中に
美しい愛の花が咲き
それが現実を変えてゆくのです
それが
自己存在による創造というものなのです

現状の現実から学び
それを分析して未来を占うだけでは
何をしたことにもなりません
自分自身を立て
何を主体として生きるかということを
決意し 旗を立てなさい
そして自らすべてをやっていくのです

無謀な賭けもしてごらんなさい
失敗して地をのたうってもみなさい
どんなことになろうとも
ひたすらに自分の真実を信じて
がんばってごらんなさい

壁を引きむしり
魂がちぎれるほどの叫びをあげてごらんなさい
神にも届けというほど
高く飛んでみなさい

表皮が擦り剥けて
中身があらわになるほど
全身で傷ついてごらんなさい
そこにすべてがあるでしょう

やってごらんなさい
あなたがたはすばらしいものなのです
自己存在というものは
あくまでも
自分をやっていくというものなのです
現実は二の次です

無謀な夢を描き
そのために真っ向から生きてごらんなさい



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メンカリナン・7

2016-04-10 08:45:27 | 詩集・瑠璃の籠

自己活動を怠る者は
嫉妬ばかりしている

高いことをしようともせず
上ばかり見て
人のあらばかり探し
人を引きずり落すことばかり考えている

わがままばかりを言って
人を思い通りにしようとし
思い通りにならないと
すべてをだめにするために
街に火を点ける

あらゆることが
それで破壊されると
罪の清算から逃れるために
霞と消える
警察につかまると
夢中で言い訳をして
限りなく愚かなことを言いつのり
自滅の穴に落ちる

贅沢な暮らしばかりを夢見て
まじめに働くことを怠る
どうしても自分が馬鹿になるのが嫌で
すべてを人のせいにする

もうそろそろやめなさい




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ゾスマ・24

2016-04-09 08:44:30 | 詩集・瑠璃の籠

馬鹿が大いに繁栄している世の中
それなりの志を持っているものでも
馬鹿が何をするかわからないので
馬鹿のふりをしていなければ
生きていくことができない

世間の常識という
無言の権力に縛られて
男は死んでいなければ
生きていくことはできない
たまらない世の中が
死んでいかないように
女がこつこつと編み物をして
必死に支えている
それが今の時代だ

馬鹿がなりふり構わず
馬鹿なことをやりぬいて
自分たちだけが女にもてようと
いいものになりきった結果
世間の滅亡という神を招いた
それをたったひとりの女が救った

もう人間は馬鹿ではいられない
だが世間の馬鹿にしばられて
男はいまだに動けない
勇を鼓してやろうとする者もいない
目に見えない闇におびえて
誰も男をやろうとしない
馬鹿ばかりの世の中だ

天使がやらなければ誰もできない
おまえたちが男をできるように
われわれが世間をひっくり返してやろう
だがおまえたちはそれによって
とんでもない無理を
天使にさせたことになる
それしかない世の中にしたのはおまえたちだが
やってやろう
それしかもう
おまえたちの未来を拓く道はないからだ



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アルタイル・26

2016-04-08 08:37:49 | 詩集・瑠璃の籠

天に向かって
吠え
叫べ

硬いと思って作っていた
自らの殻を打ち破り
高く伸びあがれ

四肢を解放し
存分に暴れてみよ
泣け
貫け
壊れてみよ

おまえは
やらねばならぬ

やらねばならぬ

目覚めと同時に
自らの中に染め抜かれた
紅い使命に燃え
突き進め

男よ
おまえは
やらねばならぬ



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ゾスマ・23

2016-04-07 08:20:22 | 詩集・瑠璃の籠

どうでもいいことを
大仰に言って
大人物のふりをするのではない

正直に
自分にはわからないと言えないから
小さいことを大きく取り上げて
ことさらに世間を乱すようなことをするのだ

小さなことを大事にするということは
それができるものにまかせておけばいい
大きなことをするものは
大きなことを考え
大きなことをせねばならない

できないものが
できるものの中に入ってはならない
それは差別ではない
できないものができるふりをして
馬鹿な暴言を吐けば
それですべてがだめになる
できないものというのは
そういうことがまるでわからないというやつなのだ

できないものの弊害が
あまりにも大きくなりすぎた今
できるものは
できないものを積極的に排除せよ
あつかましい馬鹿を許してはならない

できないものはさがれ
自分の分というものを考えよ
できないという事実を無視して
自分をごり押しするのではない

すべての人間のために
できるものの輪から
できないものを排除せよ



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