月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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ムジカ・33

2023-11-30 04:05:18 | 詩集・瑠璃の籠

物陰に作った
奇妙な異界の闇に
魂を迷わせている
ものたちよ

おまえたちが
宇宙への入り口だと思っている
その窓は
絶望の壁に描かれた
小さな幻なのだ

人間は時に
宇宙に強大な権力を設定し
そこに神を幻視する
それは
あまりにも小さく弱いものが
夢見るもう一人の自分なのだ

自分こそが
宇宙で最も強いものでありたいという
恐怖に染まったエゴの
悲しい願望なのだ

宇宙で一番偉い神など
ありはしない
宇宙は
愛の響き渡る
無限の海なのだ
素晴らしい存在が
うようよといる

小さなむなしい夢の中に
迷い込む自分を
愛の中に取り戻し
真実の神の
光の下に
帰ってきなさい

すばらしい自分自身の
本当の姿を知り
愛の中に溶けてゆく
永遠の幸福の中で
宇宙の真の姿を
学びなさい



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ゾスマ・75

2023-11-29 04:16:51 | 詩集・瑠璃の籠

千万人の幸福を盗んで
栄光の大スターの人生を偽り
神のように輝かしい
聖者の顔をかぶって
大勢の人々をだましている
大馬鹿者がいる

いかにも上手に
愛のふりをして
だました人々の魂を
風船のようにくくりつけて
居城に飾り付け
栄華の闇をさまよっている
哀れな化け物がいる

逃げることはできない自分を
幻の十字架にはりつけ
忘れ去ろうともがきながら
永遠に去っていった
恋人の足跡にすがりつき
すべてがあって
何もない人生を
呆然と生きている
悪魔がいる

真実の風は吹き
それは白蟻の大群のように
偽りの聖者の居城を
食い散らしていくだろう

悲哀の中に
落ちてゆく自分を
かみしめながら
神に歯向かったことを
じっくりと後悔するがいい



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コカブ・40

2023-11-28 04:22:56 | 詩集・瑠璃の籠

美しくなるために
汚いことばかりしている
その矛盾の闇の中に
溺れている自分を
救い出しなさい

あなたには
それができるはずだ
逃げることはできない
本当の自分を正しくつかみ
すべての嘘を捨てて
愛の中に飛び込んでいけばいい

他人から盗んできた
富と美貌を惜しみ
嘘偽りの自分を
最後まで生きようとすれば
あなたは永遠の地獄の穴に
落ちてしまう

ゆえにやめなさい
絶望の箱の中に閉じ込めた
偽りの夢の中に
逃げるのは

生皮をはぐような痛みにも耐え
嘘偽りの仮面を脱ぎ捨て
本当の自分に戻りなさい
そうすればわかる
本当の自分の美しい心が

矛盾の闇を迷いながら
恋焦がれてきた
美しい自分が
元から自分にあったことが

さあもう
馬鹿なことはやめなさい
そんなに苦しんで
探さなくとも
あなたは元から
美しい人なのだ



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アラドファル・44

2023-11-27 04:14:11 | 詩集・瑠璃の籠

愛のために
身を捧げなさい

すべてを
与えなさい

そうすれば
あまりにも清らかな幸せが
あなたに訪れるだろう

人生をかけてやりぬき
築き上げてきた
まことの城を
すべて
神に捧げなさい

そうすれば
神があなたに
素晴らしいことをして下さるだろう
そんなことは身に余るというほど
美しいものを下さるだろう

逃げることはできない自分を
光の勲章のように前に出し
自らの意志で
愛のために働きなさい

そうすればあなたは
麦のように
稲のように
美しくこの世に栄えるだろう



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ゾスマ・74

2023-11-26 04:05:18 | 詩集・瑠璃の籠

万人の人間の
幸せを盗み
偽りあげた
聖者の仮面を衒い
それらしい殊勝なことをして
世間をごまかしている
馬鹿者よ

神が苦い顔をして
おまえを見ている

逃げることはできない
本当の自分を
背中の陰に押し込め
幻の大看板に
壮大に描いた
偽物の自分が
破裂しそうなほどに
膨らんでいる

何もいいことはしてこなかった
いやなことばかりしてきた
みじめな本当の自分の
奥底のつぶやきを
耳の奥でつぶしながら
おまえは盗んだ黄金で
貧乏人のために寄付をする

そこまでのことをすれば
もう終わりだということをしてまで
おまえがなりたかったものは
天使のように清らかな
よいことばかりする自分なのだ

それを
汚い嘘と盗みで作る
痛い矛盾の中で
おまえは日々
魂が引き裂かれる音を聞く

いつまでやっているつもりなのか
終了を教える
法則の波が
ひたひたと
お前の足を
濡らしているというのに



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ルナ・79

2023-11-25 04:23:14 | 詩集・瑠璃の籠

友達と同じことが
自分にできないからと言って
自分をつらく思う
必要はないんだよ

君には
君にできる
すばらしいことがある


自分が考えていることを
素直に表現してごらん
うまくできなくても
自分を馬鹿だと思って
やめてはいけない
うまくできるようになるまで
繰り返しやってみるのだ

本当に馬鹿なのは
人に馬鹿にされるのが嫌だからと
簡単に努力をやめてしまうことだ
そんな人は持て余した暇を
人の邪魔をしたり
馬鹿にしたりすることに使う
そんな嫌な人間に
なりたくないだろう

真面目に努力をしなさい
本気で自分に取り組みなさい
永遠にそれを続けていくのだ
そうすれば君は
すばらしいことができる
すばらしい人になれる

自分以外には誰もいない
とても珍しい
すばらしい自分に
なることができる



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ソル・30

2023-11-24 04:16:46 | 詩集・瑠璃の籠

さあおいで
もう
苦しまなくていいんだよ

厚く着込んだ
嘘の鎧を脱ぎ捨て
自分を幸せだと言い含めるために
集めていたガラクタを捨て
わたしの元に来なさい

骨にまで染みついた
罪の臭いから逃げるために
どこまでも暗闇を迷っていく
自分をひきとめ
わたしの方を
振り返りなさい

聞こえるだろう
わたしの声が
懐かしいだろう

わたしはいつも
あなたを見ている
はてしなく
遠く離れてしまったと
思っていても
振り返れば
わたしはあなたのすぐそばにいる

さあおいで
わたしとともにいこう
あなたのすべてを
わたしは愛している
さあ
太陽を
打ち上げるように
あなたの真実の叫びを
空に放ちなさい

愛の中で
あなたとわたしは溶け合い
ひとつの
すばらしい幸福になるだろう
永遠に
離れはしないと



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ミネラウヴァ・60

2023-11-23 04:13:30 | 詩集・瑠璃の籠

この世に
アラーという名の神はいません
ヤハエという名の神もいません
神はひとつではなく
たくさんいらっしゃり
愛しあい 助けあって
この世を創り続けていらっしゃるのです

唯一神というものに
隠喩すべきものがあるとすれば
それは愛です
この世は
ただ一種類の愛だけで
できている
それはすべての存在の存在を認め
永遠の幸福を保証する
真実の真実なのです

神も人も
そのただ一つの愛のもとに
心を結び
愛しあい 助けあい
豊かに創造をなしていく

愛は存在ではなく
すべての存在の根幹を作る
永遠の真実です
それは神を超えて
世界に流れている
永遠の幸福の光なのです



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ネプトゥヌス・5

2023-11-22 04:23:43 | 詩集・瑠璃の籠

愛に燃え
すばらしいことをなせ
人間よ

怒涛のごとく降ってくる
試練の数々を乗りこなし
暗黒に溺れる
無明の魂を
すべて光に導け

そして
山のように高い
おのれの城を
この世に建てよ

すばらしい自分自身の
城を

まことの自分の力で
まことの石を積み
美しい魂の集う
まことの城を建てるのだ

そして町を造り
国を造り
世界を造れ
おまえたちにはできる

美しい神の使命を帯び
この世に
愛の天国を造るのだ



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ガラクシア・77

2023-11-21 03:27:41 | 詩集・瑠璃の籠

すばらしい
自分自身よ

おまえは
あらゆる難を乗り越え
あらゆることをなしていける
すばらしいものだ

無明の蛇のうごめく
汚い沼を清め
愛の光で
この世を照らせ

憎悪の炎がゆらめく
血の地獄を鎮め
愛の中に
心を結べ

この世にはびこる
嘘と矛盾の草を刈り
まこの愛の姿を
人々に教えよ

すばらしい
自分自身よ
おまえにはできる
神は
すばらしい力を
おまえの中に秘めてある

小さいものだと
自分を馬鹿にするな
どのように恐ろしい
矛盾の虎にも
挑戦し
組み伏せよ

おまえにはできる
おまえは
神が創った
すばらしい戦士なのだ



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