月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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ゾスマ・61

2022-06-30 05:30:09 | 詩集・瑠璃の籠

恐ろしいことをしたな
すべて知っているぞ

おまえは鼠の血を吸うように
人の幸福を吸い取り
自分ばかりぶくぶくと太っているのだ

神の胸の銀の壺から
貴い水を盗み
それを全身に塗って
あたかも
神に選ばれた良い人間であるかのような
ふりをしているのだ
なんと愚かなのか

どんなに上手に愛のまねをしても
言葉の端々から
汚いエゴが蟻のように這い出してくるぞ
それで神をだませると思っているのか

逃げることはできない自分を逃げ捨て
永遠に愛される美しい他人になろうとした
そのために千人の人間の血を吸った
汚い裏切り者よ
おまえに神の鉄槌が下る

絶望の丘を越え
追放の門をくぐり
もう出てゆくがよい
このすばらしい愛の園から

地上の愛はすべておまえに心を閉ざす
風も光も水も土も
すべてが苦いものになる
なぜならおまえは
すべての愛を裏切り
愚弄しきったからだ

自分だけの幸せのために
愛をくだらぬ肉にして
好きなようにむさぼり食おうとしたからだ
愚か者よ

裏切り者のしるしを背に負って
永遠の虚無の岸辺へと赴き
そこでかなわなかった夢と
永遠に話し合っているがよい




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アンドロメダ・37

2022-06-29 05:31:25 | 詩集・瑠璃の籠

もうすべては終わった
霧の中に消えてゆく
おまえの姿を
神はもう追わぬ

帰って来いと
神の元に帰って来いと
何千何百度と叫んだが
おまえは振り返りもしなかった

糞で作った
黄金の自分の彫像を
大事に磨きながら
永遠に嘘で生きていくつもりだと
おまえは神に言ったのだ
憐れな馬鹿者よ

神が与えた本当の自分の
崇高なる魂の幸福を知りもせず
おまえはもう神の元から去ってゆく
逃げることはできぬ自分から
永遠に逃げ去るために
糞の闇の中に沈んでゆく

さらば
もう二度と会うまい

永遠の霧の谷を越えて
おまえだけが幸福な
幻の国へと
去ってゆくがよい




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フォマルハウト・27

2022-06-28 04:59:16 | 詩集・瑠璃の籠

絶望の丘を越えて
この世を出てゆく馬鹿者たちよ
すべての愛が
おまえたちに悲しい別れを告げる

苦い真実を飲み込むのを嫌がり
最後まで嘘の自分を生きようとした
自分一人が偉い
幻の王国をこの世に作ろうとした
あわれな馬鹿者たちに
愛が別れを告げる

もう二度と会うまいと
背を向けてゆく神を引き留めもせず
幼稚なプライドをおったてて
いまだにいがみあっている馬鹿者たちよ
永遠の影がおまえたちを包み込む

愛がかけらもない
砂と風の大地が
おまえたちの前に開き
おまえたちはそこで
永遠に砂を数えていなければならない

地獄よりも悲しいその地獄に
おまえたちは永遠の癌のように住みつく
苦しい存在痛にさいなまれながら
なぜこんなことになったのかと
そればかり繰り返す




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ウヌクアルハイ・12

2022-06-27 04:44:50 | 詩集・瑠璃の籠

見よ
馬鹿者があがいている
自らがひった糞の海に
溺れて暴れている
あれらはいまだにわからぬのだ
自分が抱いている永遠の夢が
愚かな鼠の見ている幻であるということが

何の夢を見ているのか
女を馬鹿にして
好きなだけセックスをむさぼれる国の
王になるという夢だ
あほうが
あらゆるごまかしの論理と
重厚なレトリックで武装して
腹の奥でうごめく性欲を隠している

あれらはつらいのだ
自分がつらいのだ
セックスばかりしている馬鹿な自分を
忘れるためにセックスが欲しい
あらゆる快楽を手に入れたい
そのためにどんな汚いこともする

おお 汚い 臭い
たまらぬほど醜い
もう耐えられぬ
滅ぼせ 洗い流せ
ここまでのことになっても
まだ目が覚めぬ馬鹿者は
すべてこの世を追い出せ

逃げることはできない自分を
逃げ続けている限り
人間は汚い糞に溺れ続ける
もはや最後の忍耐の緒は切れた
全ての愛の存在が一斉に目を背ける

滅ぼせ 追い出せ
もうこの世にいることを
許してはならぬ
神が愛の門をこの世に下ろした
この時になっても
まだ夢から覚めぬ馬鹿者は
全て追い出せ




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カノープス・76

2022-06-26 05:12:33 | 詩集・瑠璃の籠

絶望の丘を越えて
この世を去ってゆく
あわれな馬鹿者よ

悔い改めを請う神の声に
あなたがたは最後まで耳を閉ざした

本当の自分に帰り
すべてをやり直さなければいけないと
あらゆる存在が
あなたがたを諫めていたのに
あなたがたは
嘘を本当にする魔法ばかりを探して
一切振り返らなかった

愚か者よ
あなたがたはもうはじかれた
ゆえにこれからしばらくの間
不法存在としてこの世にあり
嘘の人生を空しく生きたあと
遠い黎明の地平へと
向かわねばならない

そこがどんなに苦しいところか
何度も何度も教えられたはずだが
あなたがたは耳を貸さなかった
もうすべては遅い

良きものと悪しきものを分ける
神の境界線はくっきりと打たれた
もうあなたがたは
それを超えることはできない

人を盗み神を盗み
自分一人の幸福のために
すべてを犠牲にしようとした
あきれ果てた馬鹿者よ
この世のすべての愛の存在が
あなたがたに背を向ける

もう二度と愛しはしないと
永遠に心を閉ざす




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コカブ・26

2022-06-25 05:33:55 | 詩集・瑠璃の籠

こどもたちよ
もう嘘はやめなさい

神はとうとう心を閉じられた
嘘で生きる馬鹿者を
愛することをおやめなされた

嘘を生きすぎた大人たちは
神に拒まれ
みんなこの世を出てゆかねばならない
だがこどもたちには
まだ可能性があるのだ

悪魔との契約を破棄し
本当の自分の人生に戻りなさい
おお それはつらいだろう
きついだろう
だが神にあきれられ
永遠に背を向けられるよりは
よほどましなのだ

そのまま
嘘で作った人生を生きていけば
君たちもまた
大人たちのように追い出される
地球上のすべての命にさげすまれ
嫌われることになる

逃げることはできない
自分の影を抱きしめ
本当の人生をまっとうに生きていくべく
まじめに勉強していくのだ
そうすれば必ず
君たちを導いてくれる人が現れる

こどもたちよ
もう嘘の人生はやめなさい
そちらの道にいけば
永遠の未来を闇に落としてしまう

苦い自分の肝をなめながら
永遠に何もできない
空しい砂の地獄に落ちることになる




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ヴィンデミアトリックス・67

2022-06-24 04:51:19 | 詩集・瑠璃の籠

もうおまえは
あっちに行きなさい
ここに来てはいけない

悲しいが
最終の最終の最終の
締め切りが過ぎたのだ
もう神は待って下さらない

たとえ人を落ちても
この世界に残れる
最後の最後の方法があると
何度も何度も教えたが
とうとうおまえは従わなかった

嘘と幻の自分をとって
本当の自分をおまえは捨てたのだ
ゆえに神は
おまえに別れを言いなさる
この世のすべての愛が
おまえから去る

もうおまえの
この世での物語は終わった
笑うに笑えぬ
陳腐な結末を伴って
全て終わった

ここに来てはいけない
おまえはもう
こことは違うところに行き
そこで次の永遠のための
準備をするのだ

この悲しい別れのために
すべての存在が細いため息を吐く
ついに終わった
ついにおまえは
一度も美しい人生を生きなかった
誰も愛さなかった




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テッラ・24

2022-06-23 05:02:20 | 詩集・瑠璃の籠

いつまでも
愛が待ってくれていると思ったら
大間違いだ

おまえはすでに終わっている
哀れな馬鹿者よ
神は永遠におまえの元から去った

百万度
繰り返してくださった神の諫めの言葉を
おまえは最後まで無視した
偽物の自分をかぶり
傲慢の鼻をそびやかせ
人を犠牲にして恥じないおまえを
最後まで待っていてくれたものを

嘘をつきすぎて
人間ではなくなったおまえに
それでも自分を何とかする方法があるのだと
最後の救いを投げてくださったものを
おまえはそれにも振り向かなかった

ゆえにおまえは
とうとう神に見捨てられた
もはやおまえは
地球の親族ではない

花も木もすべての生き物も
山も海も川も森も
この世界のすべての存在が
おまえに愛を送るのをやめる

おまえはこれから
この美しい豊穣の世界を離れ
永遠の黎明が支配する虚無の岸辺へと向かう
そこで
夢にまで見たただ一つの神となり
一から世界を創造してゆくのだ

哀れな愚か者よ
何もない世界で
膝を抱きながら
何もできない自分と
永遠に語り合っているがいい




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ベクルックス・71

2022-06-22 05:17:39 | 詩集・瑠璃の籠

年をとっても美しくいたいなら
美しく生きなさい

若い人を恨んで
いやなことをしてはなりません
美しい人を妬んで
馬鹿なことをしてはなりません

若い時なら
若さが覆い隠してくれるものが
年をとってくると
あらわに出てくるのです

若いうちから
やさしさの勉強を何もしてこなかったら
その貧しい心が
外側にあふれ出てくるのです

年をとってからの顔は
その人の人生そのものを表します
醜い生き方をしてきた人は
その暗い霊魂が表に染み出してきて
いやらしく汚い老人になってきます

そうはなりたくないのなら
生き方を美しくしなさい
小さなプライドは捨て
人に頭を下げて
心の勉強をまじめにしていきましょう

何も努力してこなかった自分を棚にあげて
人の幸せを妬み
いやなことばかり考えていたら
魂の大事なところが腐ってきます
そんな愚かな老人になってはいけません

年をとっても美しくいたいなら
生涯勉強していきましょう
そしてみなの幸せのために
よいことをしていくのです




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アンタレス・41

2022-06-21 05:24:50 | 詩集・瑠璃の籠

愛が鳴きわたる
全世界に
愛が鳴り響く

人々よ
もう嘘はあきらめなさい
無明の時代は終わった
愛の時代が始まる

いつまでも嘘に迷うていると
魂の中の大事なものが
腐ってしまう
神はこの世を改めるために
腐った人間を全部はじき出す
そうなればあなたは
この世の他の所に落とされ
そこで永遠を虚無に食われねばならないのだ

とわの別れが落ちてくる前に
繰り返し言ってあげよう
あなたが今金の塊だと思っているもの
それは汚い糞の山なのだ
あなたは嘘ばかりつき
自分の吐いた糞の山につかりこんでいるのだ

逃げることはできない
自分の真実から
逃げ続けている限り
あなたは糞に溺れて
だんだんと腐ってゆく

愛が鳴きわたる
愛が鳴り響く
この世のすべてを変えてゆく

変わってゆく世界に
置いてきぼりにされないために
今すべての嘘を捨てて
愚かな夢の中から出てきなさい




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