恐ろしいことをしたな
すべて知っているぞ
おまえは鼠の血を吸うように
人の幸福を吸い取り
自分ばかりぶくぶくと太っているのだ
神の胸の銀の壺から
貴い水を盗み
それを全身に塗って
あたかも
神に選ばれた良い人間であるかのような
ふりをしているのだ
なんと愚かなのか
どんなに上手に愛のまねをしても
言葉の端々から
汚いエゴが蟻のように這い出してくるぞ
それで神をだませると思っているのか
逃げることはできない自分を逃げ捨て
永遠に愛される美しい他人になろうとした
そのために千人の人間の血を吸った
汚い裏切り者よ
おまえに神の鉄槌が下る
絶望の丘を越え
追放の門をくぐり
もう出てゆくがよい
このすばらしい愛の園から
地上の愛はすべておまえに心を閉ざす
風も光も水も土も
すべてが苦いものになる
なぜならおまえは
すべての愛を裏切り
愚弄しきったからだ
自分だけの幸せのために
愛をくだらぬ肉にして
好きなようにむさぼり食おうとしたからだ
愚か者よ
裏切り者のしるしを背に負って
永遠の虚無の岸辺へと赴き
そこでかなわなかった夢と
永遠に話し合っているがよい