アラドファル・３２

努力して乗り越えなさい

今のその人生を
嘘で固めて生き通せば
あなたはすべてを失うのです

本当の自分から逃げて
永遠に楽になりたいと
嘘ばかりつき
虚無の壁をこすり続けている
その愚かな過ちを
認めなさい

人は
自分以外のものにはなれないのです
その自分を嫌がり
他のもっと美しい自分になりたいと
嘘と盗みで作った
偽物の自分を生きることは
大きな間違いです
自分というものを
どんどん汚い馬鹿にしてしまう

もうやめなさい
本当の自分こそが
最も美しい自分なのです
その真実に目を覚ましなさい
そうすれば
あなたの魂は光りはじめ
愛ですべてをやってゆく
すばらしいものになることができる

神は人を
それは良いものに創ってくださったのです
その愛を信じ
目を覚ましなさい
恐れることはない
越えがたいと思う罪の山も
本当の自分なら
乗り越えていくことができる

すべてを失う前に
嘘で固めたその人生を
すべて捨てなさい
そしてさなぎから目覚めた蝶のように
真実の空に飛びあがりなさい

スピカ・６９

女性を
馬鹿にしてはいけません

男性は時に
自分の永遠の満足のために
女性を劣等視し
頭から支配しようともくろみますが
それは大きな罪です

神は
男性と女性の
どちらが偉いかということを
言ったことはありません
男性も女性も
神が愛をこめて創られた
すばらしい存在なのです

女性は
神の愛をこの世に表現するために
神が創られた
それは美しい霊魂なのです
すばらしい未来の芽を秘めた
神のこどもなのです
それを馬鹿にして
家畜のように支配しようとすることは
神を侮辱することです

男性は女性の真価を認め
その特質と使命を学びなさい
そして自らを正しい男として立て
美しい愛を注ぎなさい

そうすれば女性は
神をこの世界に流し
男性の人生を
愛の光で正しく導いてくれるでしょう

女性は
男性の生を照らす光です
愛して大切にすれば
いつまでもそばにいてくれる
暖かな世界を作り
すべてを幸福に導いてくれる

女性を馬鹿にしてはいけません
女性は
神の美しい秘密をこめられた
すばらしい存在なのです

ミアプラキドゥス・８

ささやかな幸せが欲しくて
人の人生を盗んだ
自分は馬鹿なことばかりしてきたから
何もしないでいると
嫌なことばかり起こる
苦しい人生になってしまうから

逃げることはできない
自分の業から
今までずっと逃げ続けてきた
人を馬鹿にして
自分ばかりいいことになる
臭い人生を生きてきた

今までやってきたことと
やってこなかったことが
巨大な鉄の林檎になって
頭の上に落ちてくる
もうすべては終わりだと
頬を吹く風がささやく

いやだ　いやだ
どこにも行きたくない
何もしたくない
いいじゃないか
ほんの少しの幸せくらい
盗んだって

その幸せを作るために
人がどれだけ努力したのかなんて
知らない
知りたくない
自分さえよければいい
いいじゃないか
これくらいのこと
みんなやってるんだから

わがままばかり言う馬鹿者に
神の深いため息がふりかかる
すべての愛が
背を向けて去ってゆく

ヴィンデミアトリックス・７０

さらば
馬鹿者よ
もう二度と会うまい

自分だけの永遠の幸福を
作るために
この愛の世界を愚弄し続けてきた
おまえに
すべての愛が別れを告げる

何も偉いことはせず
いやらしい盗みばかりをやって
この世に苦悩を振りまき続けてきた
おまえに
神の怒りが降りかかる

神がおまえに注ぎ続けてきた
億年の愛が凍り付き
麗しい和解につながる
扉が消えてゆく
もはやおまえは神の子ではない

ひきちぎられた
えにしの糸をひきずりながら
もう出ていくがよい
この美しい世界から

絶望が
おまえの運命を覆い
美しかったはずの未来を
すべて閉ざしてゆくだろう

逃げることはできない
たった一人の自分だけを連れて
永遠の黎明の地平を
さまようがよい

ベクルックス・７３

年をとっても
美しくいたいなら
あなたの人生を
神にささげなさい

この世を救いたいと願う
神の御心のために
生きなさい

愛だけで
すべての幸福のために
身を粉にして働くのです
そうすれば
たくさんの愛があなたに返ってきて
あなたを美しくしてくれるでしょう

人は
愛した人の数だけ
美しくなれるのです
大きく愛すれば愛するほど
美しくなるのです

自分の幸せのためにだけ
生きていたら
いずれすべてを失ってしまいます
愛も美しさも
すべてあなたの元から逃げていくのです

ゆえに
本当に美しくなりたいのなら
神に人生をささげなさい
愛のために生きなさい

神に心開き
その愛を受け入れて
すべての幸福のために
働きなさい

ミネラウヴァ・４９

奇怪な凡庸の神をあがめ
嘘を本当のする魔法を
探している馬鹿者よ
もうやめなさい

ありとあらゆるレトリックを
呪文のように叫んでも
嘘は本当になりはしない
おまえは正直に
自分の愚かさを認め
真実の神に謝るしかないのだ

透き通るほどの白い衣装を着て
信じられない美女に化けても
瞳の中から
本当のおまえが鼠のように出てくる
それが苦しくて
おまえは一層嘘を塗り重ねる

自分はこのままでいいのだ
このままでいいのだと
凡庸の神にすがり
永遠に真実から逃げようとするのか
かわいそうな馬鹿者よ

塗り重ねた嘘の奥で
本当の自分が傷のようにうずいている
おまえがそれから
逃げようとすればするほど
傷は大きく広がる

もうやめなさい
苦しむのは
絶望の壁の向こうに
無理に進もうとしている
自分を止め
本当の自分を振り返りなさい
そこにこそ救いがある

おまえがずっと求めていた
美しい時分への道が
そこから開いてゆく

ミンタカ・３４

悲しい運命が
あなたに降りかかる
かつてあなたがしたことが
あなたに帰って来るのだ

かつてあなたは
とても愚かなことをした
自分だけの幸福のために
多くの人を傷つけた
あなたはその支払いから逃げるために
たくさんのごまかしをやってきたが
もう逃げることはできない

神が
運命の槌を
おろしたからだ

あなたは苦しまねばならない
あなたは失わねばならない
そして学ばねばならない
自分が苦しめてきた
人々の心を

逃げることはできない
運命の中に
あなたが拾える珠玉がある
それを食べて
美しい心の幸福を目指しなさい

遠い道を
ただ一つの愛を信じ
ひたすら進みなさい
もう馬鹿なことをしてはならない

二度としてはならない

アルギエバ・５８

いい加減にせよ
いつまで嘘に
はまり込んでいるつもりなのだ

おまえのその顔
その生き方
すべては嘘なのだ
人のものを盗んで作った
偽物なのだ

おまえはその人生を
平凡に生きているだけで
汚い罪を犯していることになる
嘘で作った善人の顔を衒い
明るく生きるそぶりを見せても
神が渋い顔をしておまえを見る

もうやめよ
嘘の時代はもう終わる
神は本気で
この世の嘘を全部掃除するおつもりなのだ

嘘の自分を捨て
本当の自分に帰れ
それがどんなにつらい人生でも
おまえにはそれを乗り越える力がある

おまえがつらいことを嫌がるのは
本当の自分の力を
まるで信じていないからだ
自分を馬鹿にしすぎているからだ

目覚めよ
おまえは馬鹿なものではない
自分で自分を
馬鹿なものにしているだけだ
その鎖を引きちぎり
魂の自由を取り戻せ

愛ですべてをやってゆく
本当の自分の美しい心を
つかみとれ

ベテルギウス・２２

おまえは
自分の器を
嘘で満たした

偽物の顔をかぶり
偽物の足で走り
偽物の声で歌い
偽物の栄光の人生を
むさぼった

そのために
幾多の人々を
不幸に突き落とした

馬鹿者よ
神の怒りが
おまえの周りに
充満している

愚か者の夢を
ひっくり返すために
神がおまえの頭を
つかむ

アンゲテナル・２５

愛に背を向けてはいけません
愛に背を向ければ
すさまじい孤独が
あなたに噛みつく

あなたはそれが痛くて
自分以外のものに
激しく噛みつくようになるのです
そしてあらゆる人を傷つけてゆく

愛に背を向けてはいけません
愛に背を向ければ
苦い罪の花が
あなたの腹の中に繁茂するのです

あなたはそれが苦しくて
自分以外のものを
罪に引きずり落とそうとするのです
そしてこの世に恐ろしい闇を広げてゆく

なぜ
愛に背を向けるのか
苦しいほど自分がつらいからだ
馬鹿なことをして馬鹿なものになった
自分が嫌でたまらないのだ
だから愛を馬鹿にして
悪を信奉するようになる

愛など偽善に過ぎない
悪こそが立派な真実なのだと
あなたは信じたがる
それで自分の中の苦い矛盾から
目をそらそうとするのだ

もうやめなさい
愛を馬鹿にすればするほど
あなたは矛盾に引き裂かれてゆく
すべてを耐えて
支えてくれている
愛がなければ
生きることさえできないというのに

愛に背を向けてはいけません
愛には素直に従いなさい
そうすればすべてはうまくいく

矛盾の地獄は霧のように消え
孤独も癒され
健やかな魂の幸福に
あなたは自然に導かれるのです