月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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アンタレス・9

2014-12-31 07:03:53 | 詩集・瑠璃の籠

壊しては だめだよ
それは 金の鍵
ああ 壊してしまったね

新たなる 愛の時代への
見えない扉を開く
鍵を

ゆったりと美しい
澄んだ大きな河に
小川を導いていく
水門の
鍵を

まるで 鼠の首を絞めるように
殺してしまったね
もう二度と
蘇ることはない

明日のことは
明日考えると
あの人は言いながら
やるべきことをやるために
去って行った
もう一度帰って来ると
言い残して

だがもう
彼は二度と帰らない

とうとう 壊してしまったね
最後の 鍵を
もう二度と
あの愛の扉は開かない

細い月の形をした
赤い唐辛子を砕いて
砂の道を作ろう
裸足で歩いて行きなさい
どんなに痛くても 熱くても
それが君たちの道だ

風が見ぬふりをしてあざ笑うだろう
あれが人間だと
馬鹿が偉いと言って
愛の鍵をすべて壊してしまった
愚かな奴らだと

ああ 壊してしまったね
愛が約束した 新たな未来を

苦しいことなど何もない
みなでがんばっていきましょうと
やさしく言ってくれたあの人の
明るい瞳を開く 鍵を

人間は すべて
壊してしまったね



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メラク・36

2014-12-30 07:12:32 | 詩集・瑠璃の籠

人間が いちばんだった
そういう世界とは もう決別しなさい
あなたがたは 
自分の若さと 未熟さを認め
新たなる学びの段階に入っていかねばなりません

そのために 子供の時は必要だった
自分が一番偉いという
おもちゃのようなプライドは
もう捨てねばならないのです

この地球上には
人間より高い存在など
それはごまんといます
あらゆるものが
人類を育てるために
あらゆる投資をし
あらゆることをしてきたのです
ただ 愛のみで
それが愛の響き
地球霊的天然システムです

人間の傲慢に
天然システムが耐えてくれていたのは
子供の頃にはそれが必要だからです
誰よりも自分が偉いと思わねば
まだ小さな子供の頃は生きては行けない
ゆえにどんな愚かな傲慢も許されていたのです

だがもう あなたがたは子供を卒業する
神が与えてくれていた
虎の着ぐるみを脱ぎ
真裸の自分として
生き直していきましょう
新たなる人間として
生き方を探っていきましょう

みなさん
わたしはメラク
人類のために
やわらかくものを言います
これで助かる人はいるでしょう
ですが
こんなわたしが自分の役割を果たすことができるのは
あなたがたのために必要な
厳しいことをしてくれる友がいるからなのです

ですから
わたしのことばのみに頼ってはいけません
あらゆる愛の中で
自分が最も惹かれる生き方をする
天使についていきなさい
わたしは そのために
最もやさしいことを言ってあげましょう

耐えられないと感じる時は
メラクの言葉に寄ってきなさい
わたしはあなたがたの苦しみが
少しでも少なくなるように
大切なことを柔らかく言ってあげましょう
月の飴のように甘くはないが
わたしのことばは
時にあなたがたの苦しい生を助けることができるでしょう

ですが
厳しい鍛錬から逃げてはなりません
いつまでもメラクばかりを頼らないように
あなたがたの魂を鍛えてくれる
厳しい星についていきなさい

わたしたちは このように
力を合わせ 新しい時代への
道を作っていきます
あなたがたは今 それを見ていることしかできない
それもいいでしょう
見ているということが 大切なのです
いつかきっと そのことが
あなたがたを助けるだろうからです

自分が 誰よりも偉かったという
子供の頃に抱いていたクマのような
小さなプライドは もう捨てなさい
本当の自分の大きさを知り
新たな世界の入り口に向かって
歩きだしなさい
人類よ




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メラク・35

2014-12-29 07:07:03 | 詩集・瑠璃の籠

これからの人類は
幾分小さく 醜く
そして退化してくるでしょう
なぜなら 生きるために
神がはかせてくれていた下駄を
もうとられてしまうからです

今まで 当然のように
できると思っていたことが
できなくなる
なぜなら それは最初から
あなたにできることではなかったからです
あなたの人生を助けていた
見えない存在が あなたの代わりに
やっていてくれたことだったのです

空を飛ぶ一羽の鷲は
自分で空を飛んでいるのではない
まだそんなことはできないのです
神がかわりに翼を広げ
気流に乗り 鷲の代わりに鷲として
空を飛んでくれるのです
まだ小さな魂は そのようにして
愛が代わりに自分を生きてくれる
それが地球の愛の天然システムです

この時代 あなたがたは
大きな馬鹿をやりすぎた
ゆえに
あらゆる愛に 背を向けられたのです
助けてくれていた手を 退かれたのです
あるいは 法則上の現象として
壊れて行ったのです
いずれそれは
はっきりとした現実として見えてくることでしょう

本当の学びを積み 訓練を積んできた魂は
りっぱにやることができますが
見えない助力に頼りすぎて
他人の顔を盗み 技術を盗み
自分で自分を生きてこなかった者は
生きる力も技術も
一気に下がるでしょう

勉強をしてきた者と
して来なかった者の差が
歴然と現れてきます
勉強をして来なかった者は
明らかに苦しい自分の真実を見ます
そういう人は
つらいでしょうが
勉強をしてきた者に頭を下げ
指導を受けなさい
そして初めから勉強をやり直していきましょう

真の自分の力を知り
屈辱に耐え 悲しみに耐え
自分の中の攻撃性を噛み殺し
苦しすぎる罪の反動にも
飛びこんでゆきなさい
あらゆる経験を魂に飲み込んで
学んでいきましょう

遅すぎるということはない
何もかもはこれからです
永遠の時の中では
遠すぎると思える力の差も
ほんの小さなもの

こつこつと まじめに 正直に
真実の道をゆく
それが最も良い態度です
未来への生き方はわたしたちが教えること
馬鹿にしたりせず
素直についてきなさい




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スピカ・9

2014-12-28 06:57:20 | 詩集・瑠璃の籠

炎の馬が 駆けていく
もう間に合わないと
叫びながら

そのいななきは
花火のように闇空に光を描く
何があったのかと
振り向く者はいない
だれも気づく者はいない

わからないのか
まだわからないのか

馬は叫びながら駆けていく
人々は家の中で
明日を信じて眠っている

流星よ答えよ
暁が小羊を抱いて空を染めはじめる頃
わたしに追いついてくる者はいるか

流星は答えぬまま燃え尽きて死ぬ

星々よ答えよ
太陽が小羊を抱いて空に昇りきる頃
わたしの最後の叫びを聴く者はいるか

星々は横を向いて答えを拒否する

ああ
薄紙が水にとけるように
世界がとけてくる

炎の馬が 駆けていく
星空に 光を描きながら
もう間に合わない
追いついて来い
わかるものは
追いついて来い

人よ
沈む船には乗るな
乗っている者は
降りよ
ああ
もう間に合わない



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アークトゥルス・4

2014-12-27 07:18:56 | 詩集・瑠璃の籠

破滅と破壊は
羽一枚をも動かさないほどの
微かな風が運んでくる

ただ一本残っていた
貝の弦が切れた時
一羽の白い鷲が
翼を広げ 世界を見た

目を開き 床から起き上がる
その動作に必要なのは
無意識の中にいる小さな鬼の
命令だけだ

何にも要りはしない
ああ あれほど苦労して
手に入れた銃器も
爆弾も カメラも
あらゆるものから
自分を守るチョッキも
何の意味もなかった

すべて 破滅から
自分を救うはずだったものは
何の役にも立たなかった
おわかりかな
お若いかたがたよ

すべては
夢からさめれば
終わりということなのです
ある日 目が覚めれば
世界が終っていた
すべては夢だった
そういうことなのですよ

あなたがたは ある日突然
気づくのです
これらはみな 嘘だと
気づいてしまえば
すべては 終わりなのです

あなたがたは 
遠い昔 そこにあるんだということにしていた
一枚の金貨が 嘘だったということを
思い出すのです
あれが あの一枚の金貨が
あるのが本当だということにしていた
それだからこそある世界だったということに
あなたがたは何万年と経ってから
ようやく気づくのです

あの時握っていたのは
金貨ではなく ただの石だった
拳の中に金貨を持っているふりをして
みんなをだました
それで世界を創った

やっと
思い出しましたか
破滅と破壊は
羽一枚も動かさないほどの
微かな風が運んでくる

ただ あなたがたの中にいる
小さな心の鬼がささやく
それだけのことなのです




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ヌンキ・8

2014-12-26 06:56:26 | 詩集・瑠璃の籠

準備をしなさい
時は迫っている

馬鹿が白蟻で建てた白い家から
白い猫が二匹 逃げ出して来る
ここはもうおしまいだと

波のように繰り返し
馬鹿なことはやめなさいと
叫び続けてきた
喉もかすれるほどに
鳴いてきたが
それを聞く人はいなかった

ああ 世界を逆さまにしたのは誰だと
神の手が降りてくる
もう触ってはだめだ
白蟻の家から出てきなさい
二度と中に入るのではない

準備をしなさい
時は迫っている
なのに あなたがたにはまだ
白蟻と壁土の違いさえわからないのだ
せめて 世界がひっくりかえる前に
最も大切なものを押さえておきなさい
信じていたものすべてが
嘘だとわかっても
驚かないように
心を強くしていなさい

憐れんでくれるものはいない
友達は毒殺された白蟻のように
いなくなる
いつの間にか 何もかもが
霧のように消えている
ああ あんなにも愛していた
白い猫はどこに行った

風の向こうから 呼ぶ声がする
あなた自身が 消える前に
準備をしなさい
準備を
時が迫っている



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メラク・34

2014-12-25 07:29:53 | 詩集・瑠璃の籠

ああ 壊してしまったね
でもいいんだよ
また 作ってあげるから

さみしそうな瞳で
ほほ笑んで そう言った
あなたは たとえ
永遠にそれが繰り返されるのだとしても
そうするつもりだった
しかしもう
わたしたちはそれを許さないのです

人間よ
自己存在の魂を突き動かすものは
愛です
どうしようもない愛の塊から
滝のように感情の水があふれてくるとき
だれもそれを
とめられなくなる時があります
そんなことは
あなたがたがも経験して知っていることでしょう

たとえ人間の本義にもとることであっても
我が子を殺したやつは殺してやりたい
そう思ったことのある人は多くいることでしょう
それは愛から起こる当然の感情です
誰もそれを否定することはできません

人よ
なぜ人間が神の敵に落ちたのか
それは 愛する月の子を
あなたがたが殺したからです
ほんとうに そのとおりなのです

あれほどがんばって 耐え抜いて
とうとう人間を救うことができたと
喜んでいた馬鹿な子供を
あなたがたが何のためらいもなく殺して
豚のえさにしようとしたからです

そのことが
何万年の忍耐の太い緒を
引きちぎったのです
二度と愛しはすまい
二度と許しはすまい

人間を超越した大きな存在ならば
そんなことなど塵ほどにも感じないと
思っていましたか
愚か者よ
あなたがたが 我が子を殺された時に感じる苦しみを
わたしたちもまた 強く苦しむのです
だがわたしたちはそれにずっと耐えてきた

世界を動かしていくのは
愛です
それは時に あまりの苦しみに
あまりの痛みに
怒りの行動に自分を駆り立てることがある
世界にぶつかってゆくエネルギィになることがある
たとえそれが法則に反することであっても

あなたがたは そのスイッチを押したのです
愛の限界を 破ったのです
わかりますか
地球霊的天然システムは
もうこれ以上は人間を許せないと
思っているのです

もう
あのやさしい愛の部屋に
入る鍵を作ってくれる者はいない
あなたがたが何度鍵を壊しても
何度でも作ってくれていた
あの愛はいない
みんなで 殺してしまった

心に少しでも痛みを感じる者は
過ちを認め改めなさい
そしてやるべきことをやりなさい

人よ
愛というものが
どれだけ世界を動かすかを
あなたがたは学ばねばなりません
世界を変えられるのは
愛だけなのです
それは 真珠のようにわが手に抱いた赤子を
殺された母の叫びのように
あらゆるものの心に突き刺さっているのです

今こそ
ジーザス・クライストと
月のための
復讐を

竜胆を踏めば蛇が出てくると
かのじょは言った
あなたがたは 
裏返った神の顔に
復讐されるのです



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セギン・9

2014-12-24 07:10:10 | 詩集・瑠璃の籠

第七のラッパが鳴った

太陽が小羊を抱いて昇る時
神が大きな注射を
地球に打つ

青い地球が
起き上がりこぼしのように
いっぺんにひっくりかえる

海が空に 空が海に
人間はびっくりして
声も出ない
誰もさわぎはしない
何度も繰り返し教えられていたことは
これだったのかと
ただ呆然と見ている
まだ気づかぬ者もいる

人間よ
沈む船には乗るな
乗っている者は
降りよ

月をまとった聖母が
怒りの翼を広げて降りてくる
我が子を殺したのは
おまえかと



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ベクルックス・21

2014-12-23 07:25:10 | 詩集・瑠璃の籠

お風呂場で働いている
女性のことを考えてみてください

ある日
色の黒い 頭の禿げあがった
どう見てももてそうにない男が
自分の体を洗ってくれと
ひねた金を持って訪れてくる

女性は文句すら言わず
風呂場に彼を案内し
丁寧に 体の隅々まで
洗ってあげるのです
男の気持ちには
すべて答えてあげなくてはなりません
それがどんなに
女にとってつらいことでも
否ということは許されないのです

そうして準備が整えば
ベッドの上に人形のように横たわり
さあどうぞというように
男のために足を開くのです

男は別になんでもないというように
欲望を満たすと
こんなことは馬鹿みたいだと
つばをはいて 女性を馬鹿にして
糞みたいな金を払って
逃げるように町に消えて行くのです

どんなにがんばっても 何もない
ただ 馬鹿な女だと侮辱されるばかり
それでも毎日
お風呂場で男を洗っている
心のない人形になることができたらいいのに
そうすれば楽になれるかもしれないのに
うずく胸の傷の中に氷ばかりが積もってゆく

女性は 人間です
心も魂も愛も真珠のように持っている
女性を人間以下のものにしないでください
愛 を
豚のえさで買わないでください
男よ 馬鹿な男どもよ

これから 存分に
女性の味わってきた苦しみを味わいなさい
男が女にやってきたことそのものを
わが身で味わっていきなさい
暴れてはならない
自分の所に流れてくる運命を
静かに受け入れなさい
そして 絶望の地獄へと
入って行きなさい

それが当然の報いです



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ウェズン・9

2014-12-22 06:56:11 | 詩集・瑠璃の籠

白い絹の上に幻想を描いて
あなたの生まれた朝を思うてみましょう
わたしはあなたを生んだ母になる
生まれてすぐのあなたを
薔薇の香りのする湯で洗って
きれいな布で包みましょう

泣かないで 怖くはない
どんなことをしても
幸せにしてあげますから
あなたが笑ってくれたら
薔薇も刺をひっこめてしまう
小鳥はおずおずと新しい歌を歌いはじめる

もういいでしょう もういいでしょう
あなたはもうずっと
幸せなままでいいのです
何もかも忘れていいのです

あなたが生まれて死んだ日の
カレンダーに薔薇のしるしをつけて
その日が来るたびに
両手いっぱいの薔薇を摘んできてあげましょう
ついてこなくていいというのに
小鳥がいっぱいついてくる
やさしい歌を歌うのに 伴奏がいるだろうと

その日太陽は澄んだ光を放ち
風は静かに漂い
木々がかすかに頭を下げて挨拶をする
忘れた記憶は 日向水に溶かして
少しずつ 川に流して捨てていきましょう
あなたを不幸にするものは
もう二度とあなたにさわれない

それは夏の初め
青空には まっすぐな飛行機雲
雲に紛れて白い月が笑っている
大地では 聞こえない声で
花々の全てが愛の歌を歌う
幸せにしてあげますから
必ず 幸せにしてあげますから

通り過ぎていった風を
呼び戻すことはできない
でも すきとおる夏の光の
みどりごのようなあなたに
薔薇をあげましょう
いくらでもあげましょう
薔薇はあなたを見ると
あわてて刺をひっこめる

幸せにしてあげますから
必ず 幸せにしてあげますから



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