月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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シルマ・10

2015-10-31 04:23:25 | 詩集・瑠璃の籠

セックスを
おもちゃにしてはいけません
それは神が下さった
崇高な愛なのです

あなたがたが
セックスを使って
それは汚いことをするので
もはや神の助けなしでは
セックスを正常にできないほどのことに
人間はなっているのです

あなたがたは 今でも
セックスを奇怪な遊びにして
神の愛をもてあそんでいますが
それはもうやってはいけません
人類は次の段階に進んでいく
その過程の中で
愚かな過ちが自らに刻んだ傷を
次第に洗い浄められてゆくのです

自己存在の目覚めによって
人間はようやく
自分のしていることが
いかに愚かなことかということに
気づくことができる
本当の愛の美しさに気づくことができるのです

愛を おもちゃにしてはいけません
肉体を おもちゃにしてはいけません
泥に溺れた自分の心を救い
自分で自分の生皮をひき剥ぐように
古い心をちぎり捨てなさい

臭い泥の中に
甘えた根性でいつまでも浸かっていてはいけません
自らの力で自分の心を切り
自らの力でそこから出てきなさい
でなければ
それができるようになるまで
真実の鞭に何度も打たれなさい

セックスをおもちゃにしてはいけません
神の愛をおもちゃにしてはいけません
あなたがたは二枚目の舌を背中の影に隠して
何の罪もない一市民に化けることはもうできないのです
なぜなら 人類の感性が進化し
簡単に嘘を見抜くことができるようになるからです

新しい時代は思わぬ方向からやってくる
風が運んでくる予感を感じられるものは
少しずつでも良いからその行いを改め
神の前に恥ずかしくない自分を作るための
準備を始めなさい



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フォマルハウト・8

2015-10-30 04:15:28 | 詩集・瑠璃の籠

崩壊が始まる
人間を傀儡にして
複数の鬼で操っていた
馬鹿が建てた銀色の塔が
うらめしいと言いながら
だんだんと傾いでゆく

なぜおれを造った
なぜおれをこんなものにした
いやだ いやだ
おれがおれであるのが
とてつもなくいやだ

月光の下に立つ塔は
身をふるわせながら
馬鹿が造った自分自身から
必死に逃げようとする

魂があえいでいる
もう二度とこんなものになりたくない
月光は塔を濡らし
産婆のように 塔の中から
悲哀の魂を取りだす
それは風に託され
神がまだ秘めている
誰も知らない宇宙にさらわれてゆくのだ

人類は 王者になりたかった
人類は 神になりたかった
故にあの銀の塔を造った
だがそれはもう
魂のないもぬけのからの
馬鹿にしか見えないのだ
どんなに美しい光で飾ろうとも
それはない方がよいものとしか
見えないのだ
哀れな馬鹿め

崩壊が始まる
馬鹿が造ったあらゆるものから
魂が鼠のように逃げて行く
ああ あんなものになるのは
いやだ いやだ
絶対に いやだ

馬鹿の正体がばれる
あふれるほど金を注いで造った
銀色の都市が黄昏の中でまるごと馬鹿になる
人間はまだ気づかない
気づいた時にはすべてが遅い

阿呆らめ
いつまで眠っているつもりなのだ



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リゲル・4

2015-10-29 04:09:17 | 詩集・瑠璃の籠

何だか 胃のあたりが
鉛のように重かった

わたしは
生きたままの黒い大きなウナギを
だれかに無理やり飲み込まされる
そんな夢を見てしまったので
早く 早く目を覚ましたいと
夢の中でもがいていた

だいじょうぶですか

聞き覚えのある声がする
わたしは暗い意識の中を
その声が聞こえる方に向けて夢の中を泳いで行った
闇の中に光が一瞬見えたかと思うと
わたしは目を開けて
岩戸の天井を見ていた
目にたまっていた涙が一筋落ちて
まくらをぬらした

目を覚ましましたか
と言われて わたしは横を見た
するとそこになつかしい顔をした星がいた
だがそれが誰なのか またわたしは思い出せなかった
多分何かの重要な理由があるのだろう
それならば無理に思い出す必要はないとわたしは思った
するとその人は笑いながら言うのだ

ほんとうにあなたは素直なよい子だ

わたしが床から半身を起こすと
美しい顔をしたその人は
傍らの大きなカバンの中から黄色い蜜柑のような果実を出し
それをむいて 
実ではなく皮のほうを一切れわたしの方に差し出し
言うのだった

これを飲みなさい
ちょっときつい薬だが
あなたにはとてもよいことになりますから

そう言って差し出された皮を受け取り
わたしはくちびるに近づけ
少し香りを嗅いでみた
柑橘類特有の甘酸っぱいさわやかな香りがしたが
どこかにきつい毒を隠しているような
とげとげしい香りをかすかに感じた

さ これと一緒に飲みなさい
その人はいつの間に用意したのか
洗面器をわたしのひざの上に載せ
コップ一杯の水をわたしに差し出した
わたしは何の疑いもなく
そうしなければならないような気がして
黄色い皮を水と一緒に一気に喉に流し込んだ

しばらくは なんともなかった
だが何分か経つと
胃の中で何かが暴れ出すのを感じた
わたしは猛烈な吐き気を感じて
洗面器に顔をつっ込んだ
星はわたしの背中を優しくなでてくれる

わたしは涙を流しながら
胃の中で暴れるものが
ばりばりと音を立てて喉を上ってくるのを感じた
思いっきり力をこめて吐き出したいと思ったがその前に星が言った

力を抜いて 
自分ががんばらねばならないと
思い込まなくてかまいません
すぐに終わりますから

するとその星が言ったとおり
それはわたしが大して努力をしなくても
するりと喉の奥から出てきて
洗面器の中に黒いナマズのようなものが落ちた

わたしはほっとして
洗面器の中の黒いものを見た
よく見たらそれはナマズではなく
大きなウナギのようなものだった
わたしはさっきまで見ていた夢のことなど思い出しながら
傍らの星に尋ねてみた
これはなんですか?
すると星は暗い声で悲しそうに言うのだった

それは愛の振りをした嘘です
あなたは子供の頃から
ずっとそんなものばかりを食べさされて来たのです

わたしは驚いた
洗面器の中のウナギはナマズのように太り
まるで腐った泥のような匂いがして
もう死んでいた

こんなものを
わたしはずっと食べていたのですか

ええ それは長い間
だがもう あなたは苦しまなくていい
愛の振りをした嘘は
黒い塩の塊のようになって
今 だんだんと崩れてきているのです
人間はもうすぐ
嘘で人を馬鹿にすることはできなくなるのです

わたしは 洗面器の中のものを見ながら
妙に自分の心がさわやかに晴れているのに気づいた
なぜでしょう
わたしは今 とてもここちがいい

そうでしょう
もうあなたは嘘の愛で苦しまなくていいのです
嘘ばかりの世界で
自分一人で本当の愛を叫ぶのは
とてもつらかったでしょう

ああ そうです
でもそれはもういいのです
なんでもないことだ
わたしは大事な自分の役割を果たせて
それで十分に幸せでしたから

ほんとうに ほんとうに
あなたは幸せな人だ

笑いながらそういうと
星は黒いウナギを洗面器ごと大きな袋に入れ
厳重に口を閉めるとそのままカバンの中にしまいこんだ

どうするのですか それを
と尋ねたかったが 何かに止められてできなかった
ああ まだそれを尋ねてはならないのだと
わたしにはもう自然にわかる
それで何も尋ねはしなかった
ただ 言った

愛の振りをした嘘は それはたくさん飲み込みました
そうでなければ 生きていけなかったのです
だけれども 本当は死ぬほど苦しかったのです

そうでしょうとも
でももう大丈夫
あなたはもう冷たい嘘の愛をもらうために
傲慢な鶏におべっかを使っていた頃の夢など
見ないでよいのです

言いながら星は 小さな一瓶の水薬を
カバンから出して言った
この水薬を今 一気に全部飲んでください
心配いらない 甘くておいしいですよ
さっきの薬は 相当にきつい薬だったので
副作用をふせぐために
これを飲まねばならないのです

ああ そうなのですか
とわたしは合点して
その水薬を受け取った
瓶は透明なガラスのきれいな瓶で
薬はかすかに葡萄色をしていた
わたしは瓶のふたを開けて薬に口をつけた
すると本当にそれは甘くておいしかったので
あっという間に全部飲んでしまった

わたしが水薬を一滴残らず飲んだのを見ると
星はほっと息をついて 
さあ これでわたしの仕事は終わりです
と言いながらもう去って行こうとした
立ち上がる星に わたしは慌てて瓶を返してお礼を言った
すると星は少し悲しげな顔をして瓶を受け取り
言うのだった

あなたはもう少し傲慢にならないといけません
魂の病気というのは本当に難しいが
時間をかけて 少しずつ治していきましょう

そう言うと星は
ウナギの入ったカバンを肩にかけ
すぐに小窓の向こうに去っていった

ふと瑠璃の籠を見ると
そこにプロキオンがいなかった
ああ きっとどこかに何かをしにいったのだろう
少しさみしさを感じたが
わたしはもう
子供みたいに泣いてしまうようなことはしなかった
多分 皆のお陰で
少しずつ 自分の病気が治ってきているからだと思う

そして床の中に横になろうとしたそのとき 
遠くから花火が上がるような爆発音が
どん と聞こえてきた
ああ もう始まっている
わたしは何かがわかって
涙を流した

わたしは確かに言った
ここから全てが始まると
しかしそれが こんなことだったとは
思いもよらなかった
にんげん にんげんよ

あなたがたもいつか
あの愛の振りをした嘘を
吐き出すときがくるだろう
その時の苦しみが
できるだけ少なくてすむようにと
わたしは心から願う



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女の子がいない

2015-10-28 04:08:48 | 詩集・空の切り絵・別館

愛してるっていえばよかったのに
負けるのが嫌で
馬鹿にしてばかりいたら
とうとう女の子が
ひとりもいなくなったんだよ

そしたら俺
なんにもできなくなっていたの
いっぱしにすげえことできる奴だって
自分のことそう思ってたんだけど
女の子が逃げて行ったら
何にもできない自分がいたの

みんな みんな
女の子がやってくれてたんだよ
おれの顔をつぶさないように
影から細かなことをみんなやってくれてたんだよ
それがなくなったら
何にもできないただの馬鹿になったおれがいた

いやだって言ったんだよ
おまえなんかいやだって
ブスだし 馬鹿だからって
ずっと馬鹿にしてたんだよ
そしたら女の子みんなが
おれのことなんかいやだって言って
みんな行っちまった

おれはどうすればいいんだ
馬鹿みたいに
女の子がいない 女の子がいない
いないと困るんだ
どうにかしてくれって
おろおろするばかり
女の子がみんな おれのためにしてくれてたこと
やっとわかったときには
もう何もかも遅い

あんなやつら 
どこにでもいるって思ってたんだよ
雀みたいにたくさんいるから
べつにいなくなってもかまわないって
思ってたんだよ
でも あいつらでなきゃだめなんだよ
おれの馬鹿なところ
知っててたすけてくれてたのは
あいつらだったから
でも

帰って来てくれなんて
言えるもんか
言ったら俺 もうおしまいだ
あんなブスに頭下げるなんてこと
できるわけないじゃないか
だけど

女の子がいない
女の子がいない
どこにも いない

どうすればいいんだ



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ヴィンデミアトリックス・8

2015-10-27 04:10:44 | 詩集・瑠璃の籠

愛の復讐が始まる
人間よ
愚かな人間よ
たくさんの自然界の愛が
おまえたちのための活動を休止する

おまえたちは
土砂崩れのように
自分たちを守ってくれていたものが
崩れていくのを経験するだろう
あっという間にすべてを失い
生きる命を持て余しながら
狸のしっぽを握られるように
自分の正体を見破られるだろう

自然界の愛が
どれだけの長い間 忍耐をして
人間が自分たちの愛に
気付くのを待ってくれていたか
それをおまえたちは思い知らされるだろう
なにもかも 自分でやれていたと思っていたことは
全ての愛の存在が
人間を助けていたからこそできていたことなのだと
やっとわかることができるだろう

自惚れるでない人間よ
おまえたちは地球上で
一番すぐれた存在ではないのだ
すばらしい地球創造活動について
未だに何も知らない馬鹿なのだ
何も知らないゆえ
やってしまったすべてのことが
愛の復讐として返ってくる
おまえたちは逃げることはできない

自然界に頭を下げ
教えを請い
勉強をやり直せ
馬鹿が一丁前の顔をしてやった
全ての間違いをただし
全てをやり直せ

なにもかもはこれからだ
一斉に愛の復讐が始まる
勉強のできていないものは
何をすればいいのかさえ分からず
足元が崩れて
闇の奈落に落ちるだろう
誰も助けてはくれぬ

おまえたちが
自分を幸せにするために殺した
正義の鳳鳥が蘇り
翼を空に広げるだろう
そして光る水晶の粒が地上に雨のように落ち
おまえたちの真実を
あからさまに暴いてゆくだろう




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アルマァズ・37

2015-10-26 04:17:59 | 詩集・瑠璃の籠

真実だと思っていたものが
まるで馬鹿だとわかった時の
心の痛みを少しでも小さくするために
柔らかな教養で心を包んでおきなさい

自分の他の神を信じてはならないという
神はどこにもいません
もしそういう神がいたら
それは馬鹿が化けた金の糞です
人間はそんなものをたいそうありがたがって
喜々としてお金を出して買うのです

これだけのお金を出して
これだけの仕事をすれば
あなたは救われると言って
色々ないやらしいことをやらされるとき
もしかしたらこの神は偽物なのではないかと
疑いなさい
そして自分の心を守りながら
足音を忍ばせて そっとその神から離れていきなさい

あなたが逃げて行くのを止めようと
その神があなたに罰をあてようとしたら
もうそれは偽物の神であるという決定的な証拠です
そうやっていつも馬鹿は逃げる者に意地悪をして
呼び戻そうとしますが
どんなつらいことがあっても
自分をしっかり保って 逃げてしまいなさい

騙されていた心の傷は
ゆっくりと癒していきましょう
そしてあなたは自分の力で立ち
自分の頭で考え
こんなことになったのも
本当は自分だけの幸福を考えていたからなのだと
自分の浅はかさを反省しなさい
そして費やした年月は怨むことなく切り捨て
なにもかも大事な勉強だったのだと自分に言いきかせ
新たな人生の学びを始めていきましょう

欲しかった幸福の夢は捨ててしまいなさい
自分に与えられた勉強の場に
何があるのかをくまなく探しなさい
苦しみも 悲しみもあなたの財産です
逃げることなく 謙虚に頭を下げて
魂の修行をなさい
それがあなたの幸福なのです

神の愛を感じることが本当にできるようになるまで
あなたはたくさんの勉強をしなければなりません
怠ることなく 真面目に努力して
真実の道を探っていきましょう




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ミルザム・5

2015-10-25 04:15:22 | 詩集・瑠璃の籠

人類のすべてを
救おうとしていた女を
セックスの豚にして食おうとした
人間の男は
もう二度と男であることを
誇ることはできない

いや もはや
人間すべてが
人間であることを
誇らしいと思うことはできない

自分達では何もやらず
すべてを天使にやってもらいながら
天使のためには
人間は何もせぬどころか
真実を押しこめて
闇に葬ろうとさえしたからだ

阿呆らめ
いつになったら
自分達がどのようなことになっているかに
気づくのか

馬鹿はゴミと一緒に
風に吹かれて片付けられ
二度と戻れない
鉛色の草原にたどり着く

全てを失い
なにもかもが馬鹿だったとばれた時
おまえたちは 永遠に馬鹿と呼ばれて
後世に伝えられてゆくだろう

馬鹿を好きなようにやっておきながら
いざというときには男ができない男は
ゴミになって風にさらわれ
鉛色の草原に転がってゆくがいい

そこでアンモニア臭い草を食べながら
豚のように太って行くがいい
安心しろ
誰もおまえたちを食いはしない
ただ 食われた方がましだという
醜く愚かしい肉の塊に
おまえたちはなっていくのだ

あわれなやつらよ
二度と帰って来るでない
二度と顔を見せるでない
おまえたちはもうゴミのようなものだ

おまえたちが
帰って来れるところなど
もうどこにもありはしない
永遠に 食えぬ豚肉として
生きて行くがいい
ど阿呆め

もうだれも
おまえたちを愛しはしない



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シルマ・9

2015-10-24 04:29:51 | 詩集・瑠璃の籠

難しい試練はいやだと
逃げてばかりではいけません
安楽ばかりを求めて生きていては
人生が腐ってしまいます

自分の人生をよりよいものとするためには
それ相応の努力をしなければならない
あなたがたは生かされているのではない
自ら生きねばならないものなのです

試練にぶつかれば
それをどう受け入れ どう乗り越えていくかを
頭を絞って考え 挑戦してゆきなさい
心が壊れそうなほどつらい試練にも
自分の力をぶつけて 挑んでみなさい

妙な宗教などに頼り
他人に自分を生きてもらうような
おかしなまねをしてはいけません
宗教はあくまでも自分が生きることを
助けてくれるものであって
信じて金を払えば
後は何もしないでも
救われるというものではないのです

人生に特効薬はありません
苦しみ 悲しみ 痛み 
悔しさ 恨み 淋しさ
全てを珠玉のように噛みしめながら
自分の手足と頭を使って
不器用でもいい
自分で乗り越えていきなさい
自利を優先してずるいことをすれば
人生は足元からくずれてきます
愛を学び 愛を忘れずに
自分がしなければならないことは何なのかを
じっくりと考えながらいきましょう

成功するか 失敗するかは
重要な問題ではありません
その過程の中で
どれほど自分が頑張ったかが
重要なのです
心に刻まれたあなたの経験は
あなたをより大きな愛の世界へと
導いてゆくでしょう

安楽な人生など糞にもなりません
自分の中にある自分のありかを確かめながら
自分が正しいと思う道を生きなさい
それがどんなに苦しく 厳しい道でも
逃げたりせず 立ち向かってゆきなさい

人生は 誰かに生かされているものではない
自分が 生きていくものなのです



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サダルメリク・6

2015-10-23 04:05:08 | 詩集・瑠璃の籠

ぜんいんが ぜんいんが
やってくる
おまえに 賃金を払えと言って
ぜんいんが
おまえを責めに来る


おまえ言ったじゃないか
悪いことを好きなだけやれば
絶対に自分たちの方が勝つって
天使もいい人間もみんな
腐った馬鹿みたいなやつになるって

おまえは言ったじゃないか

どうしてくれるんだ
おれたちのやったことすべて
ひっくり返って
あっという間に
法則の津波がこっちにやってくる
なにもかもが裏目に出て
あちこちにほうり込んだ
嫌がらせの糞が
ぜんぶおれたちの上に降ってくる

責任をとれ 責任を
絶対におれたちが勝つって
おれたちに言ったのはおまえじゃないか
悪いことをしても
俺たちが勝つから何でもないことになるって
おれたちに言ったのはおまえじゃないか
逃げるな 責任をとれ

おまえがおれたちに
命令したんだろう
汚いことを盛大にやれ
天使もいいやつもみんな殺せって
言ったのはおまえだろう
さあ 賃金を払え
責任をとれ
おれたちがやったこと
ぜんぶおまえが背負うんだ

おれたちを騙したのはこいつだ
こいつにすべてをおしつけろ
馬鹿はみんなこいつのせいなんだ


大勢が 大勢の馬鹿が 
おまえのところにやってくる
全ての馬鹿の責任を
おまえひとりでとれと言って
津波のようにおまえのところにやってくる



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庭の掲示板

2015-10-22 07:31:11 | 星の掲示板


12枚目の掲示板を設定する。







絵/グスタフ・クリムト





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