月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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コル・カロリ・4

2016-07-31 04:29:24 | 詩集・瑠璃の籠

人間はまだ
愛がつらいのだ
愛がどうしようもなく
自分を操っていくことが
どうしようもなく怖いのだ

女を見れば
男は愛さずにいられない
抱きしめてしまいたくなる
それがあまりにもつらいのだ

男を見れば
女は苦しくなる
怖いのに
助けてあげたくなる
それがあまりにもつらいのだ

人間はまだ
愛がつらいのだ
一体自分が何者なのか
まだまるでわからないからだ

助けてあげよう
怖くはない
優しくすればいいんだよ
力を抜いて
自分に素直になって
愛していると言えばいい

それでつらいことになったら
わたしのところに
帰っておいで
助けてあげよう
苦しくはない
もっといい方法がある

助けてあげよう





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コル・カロリ・3

2016-07-30 04:23:31 | 詩集・瑠璃の籠

神さまは
みんなのために
あらゆることをやってくれているのに
みんなは
神さまを馬鹿にするんだ

神さまについて
間違ったうわさをばらまいて
それで人を馬鹿にしてばかりいる
それではいけない

みんなが神さまを馬鹿にするなら
わたしくらいは
神さまのためになろう
神さまについての
本当のことを語ろう

神さまは
愛でみんなのために
何もかもをやってくれているけど
本当は悲しいんだよ
愛しても
愛しても
本当の自分を
人間は愛してくれないから

人間は
神さまを愛することができるほど
まだ大きくはないから
せめて
神さまが作ってくれた
その本当の自分の姿を愛しなさい

それは
神さまが作ってくれたものだから
神さまにとてもよく似ている
今はまだ小さくて
とても愚かなものに見えるかもしれないけど
いつかはきっと
神さまみたいに美しくなれる
すばらしい種を
持っているのだ

神さまのために
神さまの作ってくれた
本当の自分を愛しなさい
それが
神さまの愛に報いるための
今のあなたがたにできる
最高の方法なのだ




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カノープス・26

2016-07-29 04:23:57 | 詩集・瑠璃の籠

女は馬鹿だと言いながら
女ばかり見ているのが
馬鹿だ

何にもならないことにばかり
がんばってきて
とうとう女に愛想をつかされた
それが馬鹿な男だ

愛が欲しいのなら
素直に愛すればいい
それだけのことを
馬鹿にしたばかりに
言い訳にもならない馬鹿を
やり募って
とうとう馬鹿になったのが
人間の男だ

愛が
ただの肉のように
馬鹿みたいなものなら
あくなき欲望など起こるはずはない
いい加減にやめなさいと
何億度と言われてきたのにも関わらず
全然やめなかったのは
もはや言い訳にもならないほど
馬鹿がやりすぎているからだ

女が欲しいばかりに
星が3つも入るほどの
大きな穴を
世界にこしらえてしまった
男は
その罪を
これから返していかねばならない

逃げることはできない
逃げればもはや
おまえたちは永遠に
純粋な男にはなれないだろう

一度でも逃げたなら
逃げたことのある男だというしるしが
おまえたちの魂に記されるからだ

男になりたいのなら
もう逃げてはならない
潔く罪と過ちを認め
全部償いなさい




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コル・カロリ・2

2016-07-28 04:17:14 | 詩集・瑠璃の籠

人間の頭が痛くなるほど
善良な人間を見つけたら
それは天使だと思いなさい

本当に
天使の中には
頭からよいことしかできない
そういうものが時にいるのです

てっぺんから落ちることと
親に嘘をつくことと
どちらがいいかと言われれば
てっぺんから落ちることを選ぶのです

もう終わってからでは遅いが
あの人は
本当にそんな人だったのです
人間を傷つけることが
自分を痛めることより痛い
それですべてを背負ってしまう

あなたがたを守るために
自分の体と翼を広げて
法則の風雨を自分で浴びてしまう
それがどんなに痛くても
何にもないよという顔をして
ずっと静かに笑っている
そして
影でそんなことをしているということを
何もあなたがたには言わない
なぜなら
そんなことを知れば
あなたがたがどんなに苦しむだろうかと
そう思うから

たなうらの雪のように
消えてしまった愛は戻らないが
もう二度と繰り返さないと
そう誓うなら
あの愛とよく似た愛が
あなたがたを訪れてくれるでしょう
そうしたらそのときは
憎まないで 妬まないで
静かに受け入れなさい

その愛が
どんなに美しすぎても
殺さないで 馬鹿にしないで
大事に育てなさい
そうすれば
二度と同じ苦しみを味わわないですむ

またあのように美しい善良な愛は来てくれる
そのときには必ずそうしなさい
二度と戻らない愛のために
もう二度と
同じことをやってはなりません




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アルフェラッツ・13

2016-07-27 04:36:28 | 詩集・瑠璃の籠

天使が何をしても
何を言っても
人間は嘘の皮を脱ごうとしない
立派な顔をして
赤ん坊でも馬鹿にするような
ひどいことをやる

もう嘘をついてはいけない
罪を認めて神に謝りなさいと言っても
人間は逃げる
言い訳もしないで
顔を隠して逃げる
逃げる 逃げる
どこに行こうというのか
神の光の下には
身を隠すものなどないというのに

ため息が
風のように吹き抜ける

人間は
難しい

神がおっしゃる

もはや期限を百度改めているというのに
まだわがままをやりたいと
人間は言う




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アルヤ・10

2016-07-26 04:19:59 | 詩集・瑠璃の籠

多くの愛が
あなたがたの元から去ろうとしているが
あなたがたはまだ気づいていない

空気が薄くなってくるように
だんだんと寂しさが募ってくる
その日々の中で
ある日あなたがたはようやく気付くのだ
だれかがいないと

あれほど必要だったのに
決して本当に愛しはしなかった
大切なだれかが
自分のそばからいなくなったと

その喪失の
真実の姿を
いつかあなたがたはわかることができる
だがその時にはもう
すべては遅い

失ってしまった愛は
とても小さなものに見えるが
本当に大切なものだったのだ
あなたがたは言い訳をするように
それに時々甘いお菓子を与えるだけで
本当に必要な愛は与えなかった

失ってしまったものは戻らないが
喪失の経験を土壌にして
新たな愛を育てていきなさい
自分を愛してくれる
愛がなくなれば
自分が愛していけばいいのだと
すべてを自分でやり始めるのだ

あなたがたはあまりにも愚かだったが
見捨てずに来てくれる愛はある
それを大切にしながら
自分の愛を育てていくのだ




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ブラキウム・11

2016-07-25 04:19:23 | 詩集・瑠璃の籠

女は
本当に深く愛してくれるのに
たくさんの大切なことをしてくれるのに
そんなのは馬鹿だと
男はいうのだ

ああそれなら仕方ないと
女が消えてしまうと
それでいつも
男はあまりにつらいことになるのだ
そんなことばかり
延々と繰り返しているのに
男はいまだに何もわからない

弱いからと言って
痛いことができないからと言って
女を馬鹿にしてはならない
女の愛を
馬鹿にしてはならない
もはや言っても遅いが
本当に大事なものを
軽々と馬鹿にするから
人間は馬鹿なことになるのだ

女は真剣に愛してくれるのに
ただ愛だけで
たくさんのことをしてくれるのに
愛のほかに愛する理由などないのに
男はそれを
宝石で買える馬鹿なものにしたかったのだ
それでないと
自分の方が馬鹿みたいに思えるからだ

もう二度と帰らない女を追って
男は永遠に走り続けねばならない
もはや取り返しはつかないほど
壊してしまった愛の形を
もう一度取り戻すために
あらゆることをやっていかねばならない

もう人間は二度と
神が作ってくれた愛の家に
帰ることはできないのだ




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アルヤ・9

2016-07-24 04:12:27 | 詩集・瑠璃の籠

川底の砂利の中に
きれいな石を探すのが
わたしは好きだ
何気ない砂浜で
美しい貝殻を探すのが
わたしは好きだ

風に吹き集められて
たまったゴミの中に
奇跡のような宝物を探すのが
わたしは好きだ

だれかが捨てた
壊れたおなべ
ちぎれたボタン
石のように固くなった銀の絵具
青い人形の目玉
そんなものに
光る意味を見つけるのが
わたしは好きだ

進化の試験に落ちた
未熟な魂の群れの中に
時に宝石のように光る
美しい品性を見つけるのが
わたしは好きだ

マッチの炎のような
小さなその光を
大事に育てて
立派なものにしてやりたい
それがわたしの願いなのだ




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ルナ・21

2016-07-23 04:19:37 | 詩集・瑠璃の籠

わたしは
すべての女性を
美しくしてあげたい

あなたの心の中にある
本当の美を育ててあげたい

もう二度と会えなくなってしまったが
美の種はあちこちに植えておいたから
それを見て勉強するのだよ
わたしのかわいらしい乙女たちよ

今の自分が
どんなに醜く見えようとも
それは本当の自分の美にたどり着くまでの
仮の姿だと思いなさい
今はその姿で
やらなければならないことがあるのだと

神の美を学び
美しくよいことをたくさんしていきなさい
本当の自分の心で
自分にできる最もよいことをしていくのだ
そうすれば必ず
あなたは美しくなれる

いつか必ず
そのようにして本当に美しくなったあなたがたを
男たちが心からたたえる日が来るだろう

わたしは月
白い月のように静かに
影でまじめに働いていく
そのように生きていけば
あなたがたは清らかな水のように
美しい女性になることができるのだ





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ブラキウム・10

2016-07-22 04:19:17 | 詩集・瑠璃の籠

女性とは
あまりにもやさしく
美しいものですが
男性は
女性のやさしさと美しさしか
見ようとしません

彼女らの中にも
深く思考する力があり
自らを表現することのできる
豊かな創造の野があるのですが
人類の男性は決してそれを認めたがらないのです

なぜなら
それを認めてしまえば
簡単にセックスができなくなるからです
男性はそういう卑劣な理由で
ずっと女性を貶めてきたのです

これからの男性は
女性に
あなたはやさしく美しい人だということを
言ってはなりません
なぜならそれは
それ以外にはない馬鹿だという意味になっているからです
男性は
女性の創造の野を積極的に認めてほめなさい
それでなければ
女性はもう男性に心を許しません

女性も
心のやさしさや姿の美しさだけをほめる
男性のずるさを見なさい
今まではそれを見ないようにしなければ
生きていけないほどつらかったのだが
もうそんな我慢はしなくてかまいません

女性の真価をほめることのできない男は
もう相手にしなくてかまいません
女性にやさしさや美しさだけを求める男には
あなたはまだそんなことしかできないのかと
馬鹿ではないのかと
言ってやりなさい




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