ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

実質約8億円の収支改善を達成(平成21年度)、飯田市立病院

2010年06月04日 | 飯田下伊那地域の産科問題

産婦人科に関して言えば、分娩予約件数が毎月百件近くあり、予定手術や緊急手術も増えたため、常時ほぼ満床の状態が続いてます。他の科も似たような状況なので、全病棟満床で新たな入院患者を収容するベッドが院内のどこにも見つからなくて困るという異常事態も最近ではめずらしくありません。

また、今春は4月1日付けで常勤医師数が大幅に増えたため、医局に新たに机を置くスペースが全くなくなってしまい、医師一人当たりの占有スペースを狭くして対応しました。3月のある日、一日の仕事を終え疲れ切って自分の机までたどり着いたら、知らぬ間に自分のスペースがかなり狭くなっていて愕然としました。

頭に来るようなことも多々ありますが、しばらくは現在の施設で何とかやりくりして頑張っていくしかありません。

****** 医療タイムス、長野、2,010年5月28日

2009年度の経常収支比率103% 飯田市立病院
計画初年度で目標達成

 飯田市立病院(千賀脩院長)は2009年度の経常収支比率が103.2%で、改革プランの目標に掲げた「11年度までに100%」を初年度で達成したことを、27日の市議会全員協議会に報告した。同院の経営損益は08年度は約1億3000万円の赤字だったが、09年度は3億3500万円の黒字に転換している。

 同院は09年度、看護配置基準7対1やDPCを導入。入院で前年度比11%、外来で同7%の増額となり、収益が大幅に向上した。黒字額は3億3500万円だが、退職手当と修繕の各引当金を積んだり、一般会計の繰り入れを減額したりした分を合わせると、08年度と比べ、実質的に約8億円の収支改善を図った形になる。

 09年度はこのほか、改革プランで掲げた「医療収支比率97%以上」に対して「102.4%」、「職員給与費対医業収支比率55%以下」に対して「52.2%」、「病床利用率87%以上」に対して「89.9%」といずれも目標を上回っている。

 千賀院長は「09年度はDPCや7対1の導入などで黒字を確保できた。今年度は職員、医師ともに数が増えるが、診療報酬改定で手術料が上がるなど収支が期待できる要素もある」と話している。

(医療タイムス、長野、2,010年5月28日)